雨の落ちる速さで
覆われた曇天から、
落ちる雨に哀しみをみて、
初めてあなたが透明になる。
何もわからない中で、
ただ一つわかる、
私たちテレパシー、
言葉より速く、
天気予報よりも正しく!
破れ目の隙間から、
曇りのちきらきら、
あなたはいつだって曇りのち晴れ。
曙光の降り注ぐ、
温もりの大地で、
絶望を歌おう、高らかに!
横殴り雨で落ちた滴の、
破裂が切なくて苦しくて、
傘を差さずに歩いてみる。
分かるとか分からないとか、
馬鹿の戯言だ、
私たちテレパシー、
目線より速く、
愛情より激しく!
破れ目の隙間から、
曇のちきらきら、
あなたは空のお星様。
雲のなくなった、
夜のとばりで、
絶望を歌ってくれ、高らかに!
雨の落ちる速さを知らない私を、
傘を差さずに歩く私を、
あなたは激しく強く打ち据えて、
愛の無力告げる_だが、高らかに!
分かるとか分からないとか、
馬鹿の戯言だ、
私たちテレパシー、
電波より、
目線より、
言葉より、
誰よりも、
強く正しく激しく!




