表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩*祈りのようなもの*

作者: a i o

そもそも君と

すべて分かり合えるとは

思っていなかったけれど


それでも

分かり合おうとして

小さな水槽で二人

傷つけあってきた

互いの正しさを振りかざし

剥がれゆく鱗

その脆さに

涙したりして


そもそも君と

すべて分かり合えるとは

思っていなかったけれど


僕らが意を決して

別れ別れ飛び込んだ海で

分かり合えないまま二人

どの海域で息してるのかも

分からないのに

君のいつか剥がれた鱗を

見たような気がしたよ


もしも僕らが

上手に泳げたのなら


分かり合いたかった君

分かり合えなかった君

ぜんぶ

綺麗に避けながら

生きていたのだろう


そもそも君と

すべて分かり合えるとは

思っていなかったけれど


細く繋がる海で僕ら

すべて分かり合えないと

分かり合えたのなら


いつか違う泳ぎ方で

一緒に泳げる日がくるだろう



沈みゆく鱗


光させ


どんな君にも

どんな僕にも










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 優しい思いやりのある心が深々と伝わってきます。 文章の流れも、選んだ言葉もとても良かったです!
[良い点] ひょっとしたら人との関わりにおいて、分かり合えないことを分かるということが一番重要なのかもしれません。自分とは別の存在であると認識したうえで相手を尊重することは、心的な距離が近い相手ほど難…
[一言] 上手く言葉で表すことができないのですが、とても好きな詩であることは言えます。 ぶつからなければ分からないこともあるなと、気づかせてくれる作品だと思いました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ