その1
第一、大きい。
第二、怖い。
これが夫になる人の、私の最初の印象。
玉座に悠然と座しておられる御方。
つい先ごろ18歳になられたばかりと聞いている。
18歳といえば、私の弟よりも年下なのだけれど。
だけど、さすが最大最強と名高い帝国の、これまた歴史に名を残すだろうと誉れ高い皇帝は迫力が違う。
許され、促されるまま顔を上げてお姿を拝見したものの、私はすぐに俯いてしまった。
そのお姿は、お噂通りの美丈夫。
老若の侍女達がこぞって教えてくれたとおり、かなりの男前だ。
でも、もう一度そのお姿を視界に納める度胸は持ち合わせていない。
だって…まるで敵のように、じっと私のことを睨んでいらっしゃるんだもの。
まあ、睨みたい気持ちは分からなくないけれど。
「遠方遥々、ご苦労だったな」
広間に響く低い声。
声まで、ど迫力。
私は、本当にこの方の正妃となるのかしら。
正妃…自分で思い出して、ドーンと落ち込む。
何がどうしてこうなったのか。
ここに至っても、まったく以て分からない。
一応は王国の姫という肩書がついてはいても、私の故郷はこの帝国とは肩を並べようもない小国だ。
私個人にしたって、石を投げれば当たる程度の容姿。何ら、特別な能力も持ち合わせてはいない。
しかも…私は既に嫁き遅れという言葉も聞き慣れて久しい25歳。
なぜ、それが、この国の正妃などという大それた地位に就かんとしているのか。
我が国に、この大国の正妃として、私を送り込む手腕を持つ宰相がいるなんて話は聞いたことないし。
この帝国が、我が小国ごときに弱みを握られているとも思えない。
でも、実際に、どういう訳か、このほど私はこの国に正妃として迎えられてしまったらしい。
婚礼を祝う華やかな宴が続く中、私は御年輩の侍女にそっと連れ出された。
遠ざかる喧騒にほっと息をついた。
一見、お祝いムードが漂う中。
品定めする目。
妬む声。
びしばしと感じる不穏な空気の中、私はそれでも笑顔でそれらをやり過ごした。
伊達に歳は取ってない。
25歳という歳まで一人でいれば、公の場に出るたびに『この姫には何か問題があるのか』という目で見られるし、妙な噂も立てられる。
それらをかわす術を身につけて、早幾年…だ。
とはいえ、さすがに疲れた。
注目の的になることは慣れていないもの。
ああ…本当は、もう帰りたい気持ちでいっぱい。
静かな図書館。
穏やかな庭の日だまり。
そこが私の場所。
本を読んだり、刺繍したり…のんびりとした時間が私の望みなのに。
ああ、でも逃げる訳にはいかない。
この国が、その気になれば、我が国など指先で潰せてしまえるんだもの。
不用意な行動は慎むべき。
侍女は私に湯を浴びさせて、白い寝間着を着せて寝室へと案内してくれた。
「…ありがとうございます」
去ろうとする背に礼を言うと、今にも零れ落ちそうな涙を浮かべた瞳で私を見つめる。
その様子は何事!?
焦る私を放って、侍女は
「失礼します」
と礼をして部屋を出て行った。
「あのっ」
ちょっと、待って。
そんな訳のわからない余韻を残して、去らないで下さい。
一瞬の間を置き、不安に負けた私は理由を聞こうと扉に手をかけた。
しかしながら、侍女を追いかけることはできなかった。
何故ならそこには。
「…陛下」
その方がやはり白い寝間着らしきものを着て立っていらっしゃったから。
皇帝は、私を見下ろし
「どこに行くんだ?」
お尋ねになる。
先ほど広間で聞いた声よりも、どんと低い。
「…少し侍女に尋ねたいことがありまして…」
答えはしたが、声が震えた。
声も怖い。
その上、まん前にいらっしゃるんだもの!
体温が伝わってきそうな近くに。
しかも、長身を少し屈めるようにして、小柄な私に視線を合わせて下さる。
その視線も…やっぱり、怖い。
「明日にしろ」
言うなり、皇帝は私を抱き上げた。
「…っな…」
抱っこなんて、20年も昔にされたっきり。
唖然とする私はベッドに降ろされて…そして、皇帝が私の上に重なってくる。
その体に似つかわしい大きな手のひらが、私の頬を撫でる。
うわっ。
なんですか。
この状況は。
「………っあの…陛下!…」
無礼にも、その手を、自らの手で捕える。
皇帝は動きを止めた。
「なんだ?」
でも、止まったのは一瞬。
すぐにその手は、私の妨害など意に介した風もなく…頬から顎を撫でる。
これは…なんなんでしょう!?
「あの…っ…この体勢はいったい?」
私の疑問をよそに、皇帝のもう片方の手が、私の腰から腿を幾度と撫でて。
慣れないその感覚に、ゾクゾクと背筋が慄く。
腿から膝へと手のひらを滑らせた皇帝は、そこで寝間着の裾を払い、私の脚をむき出しにした。
ちょっと、待って。
もう一度、手を触れて動きを止めようとしたが、今度は一瞬たりと手は止まらない。
直接、膝から腿を撫で上げられて、私はぎくりと身を強張らせた。
「今夜は初夜だ」
その声で、耳元に囁くのは、やめて下さい!
しかも、なんで耳に唇を触れるんですか!?
「…することは一つだろう?」
それは…そうですね。
確かに教わりました。
適齢期の10年も昔に。
実践することがなかったので、すっかり失念してました。
結婚したら、コレですよね。
当然の流れですよね。
でも。
「…っあの…ご無理なさらないで下さい」
皇帝の手が、私の腿の内側で止まる。
止まったのはほっとしたけど…なぜ、そんな変なとこで止めるの!?
「…本当に…あの…」
何と言っても、私は世間の適齢期を大きく外した25歳。
皇帝よりも7つも歳上だ。
こちらの陛下の後宮事情はよく存じ上げないけれど、若くてきれいな姫君達が皇帝の寵を競い合ってる模様は安易に想像できる。
先ほどの宴でも、華を添える姫君達が、新参者の正妃に恭しく、しかし敵意も露わに御挨拶下さったもの。
「それは…何もするな、ということか?」
皇帝は私に圧し掛かったまま、手を触れたまま、そうお尋ねになる。
いえいえ。
私にそんなことを命じる権利はありません。
単純に、皇帝の心中を慮っているだけです。
どういう経緯か存じ上げないが、小国の…大した器量ではない年増を娶る羽目になった御方を。
「いえ…あのお好きになさって結構ですけど…結構なんですけど…」
言えば、皇帝の手のひらが動き出す。
唇が私の首筋や肩に触れ。
侍女が褒めてくれる数少ない私の長所…そんなとこ褒められてもと思っていた…ふくよかな胸を手のひらが覆った。
う…お好きになさって結構…ではないかも。
これはかなり…嫌…かもしれない。
皇帝が私のあちらこちらに触れる。
身体が震えてくる。
情けないことに…いい歳をして…目頭が熱くなってくる。
だって。
自分の身の程は十分に知れているし。
こちらの御方は、若々しくて雄々しくて。
釣り合う筈もない。
しかも、触れながら、見下ろしてくる視線の鋭さときたら。
相も変わらず、私は敵ですか?…というくらいのものだし。
「…分かった…もう、しない」
少しの間、私に触れていた皇帝は、唐突にそう言うと私の上から降りて、隣にゴロンと横になった。
私は一瞬ポカンと寝転がった方を見やり。
次には急いで乱された寝間着を整えた。
横たわった態勢で、その様子をご覧になっていた皇帝は憮然としたまま
「…寝る…」
呟いて、私に背中を向けられた。
「あ…はい。おやすみなさいませ」
反射的に答えれば、振り返って。
そして、少し困ったように…微笑まれた。
あら。
そんな表情に、弟と同じ年頃らしさが、少しだけ垣間見えた。
朝、目覚めると既に皇帝はいらっしゃらなかった。
失敗した。
夜のお勤めはお相手できないまでも、朝の御挨拶ぐらいはきちんとしたかったのに。
思いながらもベッドを降りたところで、昨日、謎めいた態度を見せた侍女が現れた。
彼女は私の身繕いを手伝い、乱れたベッドを直しかけ、不意に動きを止めたかと思うと、すごい形相で私にずんずん詰め寄ってきた。
何?
何なの?
その迫力に私は後ずさって、べたりと壁に背中を張り付けた。
「…どういうことですか?」
母と同じ年ぐらいと思われる彼女は、怒りと戸惑いと…少しばかりの哀しみを表情に乗せて、私に問いかける。
しかし、その問いは意味不明。
「何がでしょう?」
逆に問えば。
「お妃様は…既にどなかと契ってらっしゃったのですか!?」
いきなりのそれは、私の中では先ほどの問い並みに意味不明。
「はい?」
「はい?…ではございません!」
侍女はぶわっと泣き出した。
この人は昨日から…いったい、何なの!?
「…ようやく…ようやく陛下が正妃として貴女様をお迎えになることが叶いましたのに!…っ何ゆえ、貴女様におかれましては、そのように陛下を裏切られたのでございますか!?」
いきなりの責めに、私は目を白黒するばかりだ。
何を言っているのか、まったく理解できない。
「…あの…裏切った、とは?」
ひとまず、耳に残る不穏な言葉のその意味を問う。
「恋人は…っ…お国の方で…っ…ございますか?」
しゃくり上げながらの問いの意味は分かった。
「…恋人なんていませんが?」
いませんとも。
自慢ではないが、25年間一度としてそういった相手がいたことはない。
ええ、どうせ…誰にも相手にされない、その程度の女ですから。
「では、何故、お印がないのですか!?」
ちょっとへこんだ私を無視し、侍女は昨夜、結果として皇帝と私が添い寝するに終わったベッドをビシッと指差す。
「初めての契りのお印が何故ないのでしょうか!?」
なんか、よく分かりませんが。
ようするに昨晩、その…致してないことは、ばれてる訳ですね。
「何も…してないので」
正直に言う。
この者が毎日世話をしてくれるなら、話しておいた方が今後楽だろうから。
「…陛下が何もなさらなかったと?」
侍女が信じられないとでも言うように目を見開いて、声を震わせて尋ねるのに。
「はい」
なさいませんでした。
はっきり答えた。
侍女の勢いが、急激に失われていく。
「…そんな訳が…陛下は…昨夜は…その…どこかお加減でも…」
もしや、皇帝が、何か病気だとか心配したりしてますか?
いえいえ、私のようなもの相手に慈悲深くも、最初はなさるおつもりのようでしたよ。
でも、所詮、私ですから。
「いえ…でも…まあ、私もご覧とおり、大した容姿でもなければ、年増ですし…」
ようするに、その気にならなかったのだと言いたかったのだが。
「何をおっしゃってるんですか!」
彼女は勢いを取り戻すと、全身でそれを否定した。
そして、続いた言葉は、今までの言葉の中で、一番意味不明。
「貴女様は、陛下の初恋の君でいらっしゃいますのに!」
「………………………初恋?」
なんですか?
その甘ったるい、あの皇帝と縁があるとは思えない単語は。
「そうです!この国の決まりごとで、皇帝は18になると、正妃を迎えます」
ああ、そうなんですか。
そういえば、18歳になったばかりでしたね。
で?
「陛下は、18になったら貴女を妻にせんと、ありとあらゆる手段を講じ、それはもう涙ぐましい努力を」
また、意味不明。
ありとあらゆる手段って?
それから、何?
涙ぐましい…
「努力?」
「そうですとも」
それから、侍女は切々と語った。
8歳の時に皇帝…その当時は皇太子であられた訳だけど…が、私を妻にしたいと父上に申し出たこと。
当時は少々病弱で、故に弱虫で泣き虫だった彼…それはちょっと、信じがたいけど…に、では強い皇帝になることができたらそれを許そうと当時の父王が約束したこと。
以来、彼が、文武に限らず全てにおいて、それはそれは涙ぐましい努力をして今のような方になった、と。
以上、努力の巻。
その間、私はといえば。
ようするに、どこぞにも嫁ぐことを禁じられていたということらしい。
この大国に。
例え、途中で皇帝がこの条件に飽きても諦めても。
最低でも、それなりの嫁ぎ先を用意するという約束の上で。
以上、手段の巻。
どうりで。
私が恋愛ごとに興味を示すこともなく、舞踏会を放り出して図書館に入り浸たろうが、お茶会をしり目に呑気に庭で編み物に興じたりしていても、誰もお小言の一つを漏らすこともなかった訳だ。
私は…とうに行き先が決まっていたのだから。
「…ですから、昨夜、陛下が貴女様と契られないなどとは考えられ…」
熱く熱く語る侍女の言葉が途切れた。
そして。
「…何をべらべらと話してるんだ?」
背後で、地を這うような冷たい声が響く。
私は振り返って。
そこに、今の話とは到底繋がらない、鋭い視線を向けている御方の姿を見つける。
言ってみれば…私が行かず後家だったのは…この方のせいということ?
別にそれは構わないけど。
むしろ、嫁に行けとせっつかれることのない日々は、とても幸せだったもの。
でも、初恋?
この方の?
いつ?
この方が…8歳ということは…私は15歳。
う…この年の差は、思い出すたびに突き刺さるわ。
いやいや、今はそうでなくて。
10年前…何か…あったかしら。
ああ、思い出せない。
というか、いろいろと聞いてしまったせいで。
「頭が混乱中…です」
庭を歩いている。
素晴らしい庭だ。
できれば、庭師のガイドで歩きたい。
花の名前とか、コンセプトなんか聞きながら。
けれども今私の隣にいらっしゃるのは。
憮然とした皇帝。
だが、この態度も私のせいだと思えば、なんとか打破せねば。
「あの」
声をかける。
皇帝は足を止めて、私を見下ろした。
「…あの…私、陛下に謁見をお許し頂いたことが?」
皇帝は眉を寄せた。
「覚えてないのか?」
責めている風でもなければ、落胆している風でもない。
でも、ちょっと罪悪感。
10年前…15歳の頃。
あの頃は…一応、いくつかお見合いの話もあったりした。
だけれど、もちろんその中に8歳の皇太子がいらっしゃった筈もない。
「…誰かとお間違えで…」
睨まれて、言葉が途切れる。
すみません。
だから、睨まないで下さい。
「間違えてなどいない…お前だ」
言いながら、皇帝の腕がいきなり私の腰に回る。
強引な…でも、乱暴ではない動作で、私は皇帝の正面に立たされた。
その態度は、それはもう物慣れていらっしゃって…思い出そうとしている8歳の姿は僅かな面影も見当たらない。
「…あの…あのですね…」
近付いてくる皇帝の御顔を、無礼でも手のひらで押して遠ざける。
皇帝は私の手首を捕えて顔から外すと…そこに唇を押し当てた。
うわ。
なんですか、それは。
「…私に間違いないのですか?」
手にひらを必死に取り返そうとしながら尋ねる。
「そうだ…間違える筈がない」
私の手のひらなのに。
皇帝にしっかり握られていて戻って来ない。
「…10年も?…ずっと?…あんなにきれいな方がたくさんいるのに?」
皇帝は私の手首をようやく離して下さった。
けど、変わりのようにぐっと引き寄せらる。
ここ、外です。
誰がいるか、誰が見ているか分からない場所です!
やめて下さい!
私の心の叫びは、微塵も届かず。
皇帝は昨日からずっと続く、視線で。
「どれもお前の代わりだ」
さらりとおっしゃる。
いや、それは。
代わりの方が、本物よりよほど上だなんて。
「そんな恐れ多い…どの方も私よりきれいで若い姫君ばかりですよ!」
例えば、陛下の初恋云々が本当だったとして。
今更、本物を手にしたところで、時は残酷にもしっかり流れ、今や私はただの年増だ。
そんな女を手に入れたところで。
「私なんて…絶対、がっかりなさいます」
そうしたら、私にはこの後宮で、お飾りの正妃として過ごす日々が残されるのか。
いや、それぐらいならまだ良い。
というか、そうなる覚悟でここに来た。
だが、がっかりなさった陛下の、更のご不興でも買おうものなら…国に迷惑がかかったりするのか。
ゾクッと背筋が凍った。
小国とは言え、民はそこで一生懸命生きているんだもの。
25年間、あの国に生きてきたんだもの。
私のせいで、国に何かあったら…そんなの、耐えられない。
「…陛下…私、ご覧のとおり何の取り柄もない…平凡な…しかも陛下よりも7歳も年上の年増です…どうぞ、このままお捨て置き下さいませ…」
そう、そっとしておいてもらおう。
婚礼が成立してしまった以上、それをなかったことにするには難しいけれど。
「分かった」
皇帝が頷いた。
私の心にぱっと光が差す。
「分かって頂けましたか?」
分かって頂けたなら、ありがたい。
私、ここで大人しくしてますから。
3年ばかりすれば、跡取りを産まない正妃として、国に戻されるのが慣例。
一度は約束通り嫁いだのだから、この国も我が国に何かをすることはないだろう。
3年ぐらいなら、ここの図書館の本を読みあさっていればあっという間に違いない。
うん、気が楽になってきたわ。
「…俺が本気だと分からせてやる」
耳に届いた言葉。
「はい?」
思わず、見上げる。
いつもの鋭いばかりの視線が、とんでもない間近で私を見つめている。
「…俺が本気だと…お前に分からせる」
もう一度、皇帝はそうおっしゃった。
「それまでは何もしないと誓う…だから」
そして、私の腰を更に引き寄せた。
おっしゃってることと、行動が違いませんか!?
何もしないとおっしゃるならば、離れて、一歩引いて、会話しましょう!
「だから?」
私は皇帝の胸に手を置いて、なんとか少しでも離れようと試みる。
でも。
「だから…国に帰せとは言うな」
命令?
というには、どうしてかお声が柔らかい。
私は再び皇帝のお顔を見上げた。
相変わらずの視線だけど…なんというか…少し寂しげで、縋るような…。
何かを思い出させる瞳。
私は抵抗をやめてみた。
本気、というのが何か。
どのようにそれを分からせて下さるというのか。
分からないけれど。
私がそれを理解する前に、皇帝が私がつまらない女だと気がつくのが先だろう。
「…分かりました」
だから、私はそう答えた。
どうせ、とっくに嫁き遅れなんだもの。
ここでもう何年か過ごしてみるのも悪くないかも。
そう思っていると皇帝の顔が近づいてきて…一瞬、唇に何かが触れた。
「…っ何もしないと…」
触れたそれが皇帝の唇だったと分かり、私は本日何度目かの無礼を口にする。
「…お前がボーっとしているから…つい…な」
そう言って、皇帝は少しばかり照れくさそうに…昨夜も、ほんの少し見せた年相応の笑みを、私に向けられた。
ちなみに、睨んでいると私が感じた視線は、世間では熱い視線と称するのだと知ったのは、もう少し後のこと。
現在、連載として書いている話が揃いも揃ってヘビーなので、突如、すっごく軽いお話が書きたくなってしまいました。
それで、これです。
書いてる本人はとても楽しかったのです。