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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

死神げえむ

作者: スフル
掲載日:2026/03/14

死神が目の前にいた。

そんな経験はあるだろうか。

私が見た死神の話をしていく。


ある日、突然全世界のモニターがジャックされ、人を1人◯せる権利を与えるという奇妙な映像が流された。権利を与えられた人間を◯す・監禁するなど、権利の妨害が確認された場合、それに少しでも関わった全ての人が◯されるという残虐な条件まで課されていた。

映像には権利が与えられた人間の写真が投影された。その権利を獲得したのが私だった。

もちろんそれ以降、日本で私のことを知らない人はいない状況になった。

政府も妨害による被害人数の増加を恐れ、何も手を打つことはなく、注意喚起のみがニュースなどで報道されていた。トロッコ問題のように天秤にかけた結果なのだろう。


「なぜ、私に付与されたのだろうか。」

自分で言うのもなんだが、今まで特別なことをしているわけではなく、学生時代はいじられ、社会に出ても酷く扱われるような人生だった。

すぐに誰かを◯そうとは思わなかったが、脳裏には今までされたことが蘇ってくる。


翌日、いつものように出社すると、周囲の目が変わっていることに気づいた。いつもは酷く扱われるはずなのに、態度が一変し、殿様のように1日を過ごした。

初めは少し気分が良かったが、だんだんと今の生活が苦しくなった。

向けられる目線は私ではない。目線は、その先の何かへ向けられていたように感じた。

連絡も鳴り止まない。学生時代の人間も一斉に◯されないように行動しているようだ。

「ただ、変わらぬ日々を過ごしたいだけなのに。」

月日が経つにつれ、その思いが増すようになっていった。


ある日、良い案が思い浮かんだ。

「空想の人間を◯したことにしよう。」

そうすれば、元の生活に戻ることができる。

翌日、私は周囲の人へ話した。

みんな安堵した様子で、その場は終わった。かと思われたが、それまでの鬱憤が火の矢の如く降り注いだ。


噂は早いもので、すぐに広まっていった。

もちろん、政府も事実確認など動き始めた。

ただ、空想の人間のため証拠など出てこない。

政府はそのことが分かったようだが、ニュースなどでは広まらなかった。

嘘であった情報を出すことも妨害行為に当たることを懸念し留めたのだろう。

ただ、そこに関わった人間から情報が漏れてしまったのだろう。噂はマスコミを通して広まった。


それを知った私の周囲の人達は、一度タカが外れたため、引き戻らなかった。

息ができなくなるくらいまで、動けなくなった。

私にはみんなが死神に見えた。


病院に行ったが、噂が広まっており治してもらうことはできなかった。

なんとか帰路について、私は考えた。

「この権利を私に使おう。」

全世界のモニターがジャックされ権利の使用と権利が執行された人間の顔が映し出された。

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