3話 ギルド登録試験
「おいお前ら、何やってんだ。」
「あ?誰だよ…ってギ、ギルマス⁉︎」
や〜っと仲裁が来た。
「おいガルド、お前何回言ったらわかるんだ。ギルドの規則でギルド内での冒険者同士の戦闘は禁止だぞ。」
「お前もだ嬢ちゃん。規則としてしばらくの間人気のないクエストを受けてもらうぞ。」
「チッ。」
あ、あれぇ〜。私冒険者だと思われてる?まだ私登録すらしてないよ。
「あ、あの。ギルマス。」
「何だ、ソニア。」
「その子はまだ冒険者登録をしていない、一般人です。」
「何だと?それは本当か?」
「はい。」
「だとするとガルド、お前は一般人と戦闘したということか?もしそうならお前は規則に則りランク降格処分になるぞ。」
「ち、違う!そいつは冒険者だ。そこの受付嬢と共謀して俺を陥れようとしてるだけなんだ!」
「お前ら、ガルドの言っていることは本当か?」
「いや、その子はまだ登録してなかったぜ、ギルマス。」
「ガルドが嘘をついてるだけだ。」
「ということだ、ガルド。お前はランク降格処分とする。」
「クソッ。」
「嬢ちゃん。お前冒険者登録をしにきたのか?」
「そうですけど。」
「じゃあ受付行って事務手続きしてこい。俺が試験をしてやる。ソニア、この嬢ちゃんの手続きを頼む。」
「わかりました。さあ君、行こう。」
「はい。」
「では、改めて。初めまして、私はこのギルドの受付をしているソニアです。」
「初めまして、ソーカです。」
「こちらの書類に記入をお願いします。」
記入欄は名前、年齢、性別、あとは任意でクラスか。
名前はとりあえず姓を省いて名前だけにしよう。姓を持つのが貴族だけとかだったら困るし。年齢は…真面目に書けないよな。16000あたりから数えてないし。適当に16とでも書いておこう。性別は女と。クラスは書かないでいいや。
「できました。」
「はい。ソーカさん、年齢は…16歳⁉︎失礼しました。性別は女、クラスは無し。」
「ありがとうございます。これで手続きは終わりです。ギルマスが闘技場で待っておりますのでそちらに移動していただきます。着いてきてください」
「はい、わかりました。」
場所は変わって闘技場。結構いい作りしてるじゃん。あ、ギルマスいた。
「来たか。まずは自己紹介といこう。俺はここのギルドマスターをしているバルグだ。」
「ソーカです。」
「ソーカか。さあ、早速始めよう。ソニア、合図を頼む。」
「わかりました。ソーカさん、準備はいいですか?」
「いつでもどうぞ。」
「では、……始め!」
まずは様子見かな。相手がどのくらい強いかわからないのに下手に動くのは悪手だし。
「来ないのか?ならこっちから行くぞ!」
そう言うと同時にギルマスが走ってきた。見た目からなんとなくわかってたけど近接戦闘タイプなんだな。とりあえず最初の方は攻撃を避けようかな。
「ハァ!」
ストレートで拳が飛んできた。
「よっと。」
拳を半身になって躱す。ギルマスの姿勢が少し低くなって重心も下がった。次は足技がきそうだから一旦後ろに下がって距離を取ろう。
「何⁉︎」
やっぱり蹴りだった。ギルマスは避けられると思わなかったのか一瞬驚いたけどすぐに次の拳を打ってきた。そろそろ反撃しようかな。飛んできたフックをしゃがんで躱して反転しながら相手の腕を掴む。そのまま勢いを利用して投げ飛ばす。
「ハッ!」
ドンッ!
床に激突した音がした。……ちょっと投げすぎたかも。
「………あぁ〜、痛ぇ。止めだ止め。合格だ。これ以上やる意味ぁねぇ。」
ギルマスタフだなぁ。結構勢いあったと思うけど。とりあえず合格できてよかった。
「こちらが冒険者の証、ギルドカードでございます。そしてもう一つ、冒険者の心得と簡単に魔物や植物の特徴が書いてあるマニュアルでございます。必ず目を通しておいてください。」
「ありがとうございます。」
「早速依頼を受けますか?」
「そうします。」
「では先に大まかにランクと依頼について説明させていただきます。」
話を要約すると、冒険者にはF〜AとSのランクが割り当てられていて最初はFランクから。依頼を達成してギルドからの信頼を積めばランクを上げられる。
だけどAランクからは貴族から直接の依頼がかかるから礼儀作法とかが必要で、Sランクは国から認められないと昇格できないんだとか。
依頼にもランク制度があって、冒険者は個人だと自分のランク以下の依頼しか受けられない。パーティを組むと上のランクの依頼も受けられるけどメンバーのランク差が大きいと制限がかかる。
あとは依頼を受ける時は依頼書をボードから持っていって達成報告の時に依頼書をもって受付に行けばいいらしい。
じゃあ早速依頼を受けますか。最初は採取依頼とかがいいよな。お、これいいじゃん。
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Fランク依頼
依頼内容
アボトック草の採集
達成条件
アボトック草10本の納品
達成報酬
銅貨10枚
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銅貨10枚ってどのくらいの価値なんだろう。まあいいや、早速採取しに行こう。




