2話 初めての街と冒険者ギルド
お待たせしました、第2話です。
しばらく歩いていると街が見えてきた。時間的には昼過ぎぐらいかな?
道中魔物が襲ってくるなんてことはなかったのでここら辺は比較的平和なのだろう。
外壁も街を外から守るというよりは街の中と外を区切る壁みたいな感じだ。
小さい街だがそこそこ活気があって居心地が良さそうだ。
黒髪が異端の可能性があるし、ちゃんと街に入れるかは怪しいけど。
そうだ、街の中に黒髪の人とかいないかな?ちょっと見てみよう。
うーん……ちらほらいるかな?なら大丈夫か。
なんてことを考えたら街に着いた。さっさと中に入っちゃおうか。
思ってた通り普通に街に入れた。門番の人も特に気にした様子はなかったし。
それにしても"the異世界"って感じのいい街並みだね。
アニメとか漫画で見るのと現実で見るのとでは全然迫力が違う。
って言っても中世ヨーロッパの街並みとかとあまり変わらないから異世界というよりは、どちらかというと産業革命とか文明開花が起こる前の世界っていうほうがしっくりくるかも。
……っとそうだ、まずは情報を集めよう。まだここがどこかもわかってないし。
情報といえば酒場とかギルドだけど、どこにあるかねぇ。
と言うかこの世界ギルドとかあるのかな?とりあえず探してみるか。
少し歩いていると目に入ったのは大きな剣がついた看板が掲げられた建物。看板には冒険者ギルドの文字。
この世界はしっかりギルドがあるらしい。
そういえば文字が読めるし言葉もわかる。
あの神のおかげかな?早速中に入ってみよう。
入り口の大きな扉を開けると……って、建て付け悪いなこのドア。
改めて、扉を開けると中にはそこそこの人数の冒険者らしき人がいて椅子に座って会話したり食事をしている。
壁には依頼票みたいなものが貼ってあり、奥には受付があってカウンターの向こう側にギルド員らしき人たちが待機している。
何と言うか……想像通りな感じのギルドだな。
こうなるとあの展開が欲しくなってるところだけど。
さて、さっさと受付行って冒険者登録をしようか。
「すみません、冒険者登録をしたいんですけど。」
「冒険者登録…ですか?依頼ではなく?」
何で依頼?
「そうですけど。何か?」
「冒険者登録は10歳からでないとできない仕組みになっていまして…。」
「え?私10歳なんてとっくに超えてるんですけど。」
「え!?」
……どうしよう。この人驚きすぎて固まっちゃった。
日本人は欧米人から若くみられるなんて話はよく聞くし実際自分も若くみられることはあったけどまさか10歳行ってないと思われるとは。
「おいおい、此処はお前みたいなガキが来る場所じゃねぇぞ?帰ってママのお手伝いでもしてな!」
「「ギャハハハハ。」」
何やらニヤニヤしながら話しかけてきたおっさんとその取り巻き。
もしかしてテンプレか?落ち着け、私。冷静に対応しよう。
「何ですか?急に。」
「冒険者はお子ちゃまのお遊びでやるようなもんじゃねぇって言ってんだよ!」
「そうだそうだ。」
少し煽ってみるか。
「喧嘩売ってるなら買いますよ?100円ぐらいでどうですか?」
「な、なんだと!?」
「あれ、足りなかったですか?じゃあ500円出しますよ?」
「て、てめぇ。さっきから調子乗りやがって。覚悟しろよ!」
お、殴りかかってきた。避けるか受け止めるかどうしようかな?
よし、避けるか。
「遅いですよ。」
「なっ!」
「ガルドさんの拳が避けられた?」
「嘘だろ?」
食事をしてた冒険者たちが一斉にこっちを向いてきた。
「おい。あの子、ガルドの一撃を避けたぞ…」
「お前あんなことできるか?」
「できるとしたらCランク以上だろ。俺にはできねぇよ。」
Cランクがどのぐらいかわからないけどそこそこ強い冒険者なのかな。
「はっ!いつのまにか戦闘になってる⁉︎ギルド長に知らせなきゃ!」
あ、受付嬢復活。
さっさとギルド長とやらに来てもらって止めてほしいな。
「テメェ!避けんじゃねぇよ!」
事の発端がなんか言ってきた。
「遅い攻撃をしてくる方が悪いと思うんですけど。」
「馬鹿にしやがって!許さねぇぞ!」
まーた同じ攻撃してきた。もういいんだけど。
……そろそろ反撃しちゃうか?
「おいお前ら、何やってんだ。」




