第1話 異世界転生
カタカタカタ
夜24時を過ぎた社内でキーボードの音が鳴り響く
「ん〜、やっと終わったってやば!もう24時過ぎてるじゃんか、うわ 最悪だ、泊まるしかないな」
俺はブラック企業に務めてる28歳
毎日上司から大量の仕事を投げられ残業のオンパレード対して定時で帰る社員と給料が変わらんクソみたいな企業で働いている
「たく、何回目だよここに泊まんのは、いい加減残業無くして欲しいよなぁ、あ〜あ、若いうちに遊ぶべきだったわ畜生」
薄い毛布をかけて目を瞑る
目を瞑った数秒後にはもう意識はなかった
(ん〜、もう朝かよ、、、って誰だよお前)
起きると目の前には見知らぬ女性が俺を抱き抱えてる
(嘘つけよ、体重60kgだし、身長は178cmあるんだぞ、簡単に、、って、)
すぐさま手を動かす、視界に入ったと同時に気づく
(俺、もしかして赤ちゃん?!)
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5ヶ月が経ちある程度のことは理解出来た
この世界での俺の名前は「ノアス・デルディア」父は「デオル・デルディア」母は「マリス・デルディア」
デルディア家の長男として生まれた俺だ、それ以外は知らん
この世界に関してまだ不可解なことが多い
まず第1に家が近代的ではない、煉瓦や木などを使って建てられている、俺が居た世界とは全然違う、むしろ文明が退化してる気がする
でもまぁまだ家の中にしかいないからな、外に出たらなにか変わるのかもしれないとりあえずハイハイができるようにならなければな
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2ヶ月後
ハイハイができるようになり家の中を自由に移動できるようになった。言語は父や母が話しているのを聞いていると大体は理解出来た
(この世界についてもう少し調べないとな、世間知らずだと困ることしかない)
家の中を散策していると扉が数cm開いていた
扉を開けて中を見る
(ここは、書庫か、丁度いいな)
母が読み聞かせをしてたおかげで文字は少し読める
(火、下級?なんだこの本、水も風も土もある)
下級と書いてある限りなにかの参考書的なものなのであろうか今の俺にはまだ早いな、)
本を見ていると色々なことがわかった
この世界は6つの大陸になっていることその大陸ごとに気候、また住んでいる種族が違うということも
(なるほどな、ここまで知れたのなら安心だな)
知識が増えたので部屋を出ようとすると足音が聞こえる
(誰か来るな、)
「ノアス!ここにいたのね!」
どうやら母が探していたみたいだ
「まったく、最近歩き回るようになってから大変なんだから、落ちて怪我とかしないでね」
(心配をかけてたみたいだな、ごめんなさい)
「ほら、下に降りてお昼寝の時間よ」
(まぁ、ある程度のことは終わって疲れたから寝るのもいいな)
母に抱き抱えられて寝床に向かうのだった
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1歳になったやっと歩けるようになり移動か楽になった
読み書きも大体は覚えてきて本かスムーズに読めるようになった
剣術に関しての本、魔術に関しての本、世界に関しての本これらの本読み漁り大体の知識はついた
まず最初に行うべきなのは魔術だ、幼い時からやっておくと力はつくはずだ、剣術はまだ体ができていないから、世界に関してだがまぁたまに読む程度でいいだろ、てことで魔術を勉強するか
火と土はめんどくさいからな、最初は水でいいか
(えぇっと、初級は水の玉を生成するか、)
目を閉じて手を前に出し、球状になった水を想像する
(こんな感じかな、ん?)
目を開けて見ると手には球状の水ができていた
(あれ、まだ唱えてないけど、できるんだ、あ、)
気を抜いていたら球状になっていた水が形を崩し床に落ちてしまった。
(やっべ、まぁ、床だし大丈夫か、今度からなにかの上でやるようにしよう)
適当に桶をもってきて何度か試すことにする、7回目あたりで体が少し重くなってきて
(すこし重たくなってきたな、次やったら多分倒れるな、)
本能がやめるように指示してきたのでやめることにする
(魔力ってのを使ってるんだよな、魔力を貯める器がまだ小さいってことだから何度か使っているうちに大きくなるか)
その日はもう終わり、寝ることにした。
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4年後
大体の魔術は使えるようになった、特に水、風魔法が得意になった。
剣術は父の指導で上達しつつある状況だ
「ノアス、稽古の時間だぞ」
「今行く!」
「大体の動きは出来てきたからな、今日は違う動きをしよう」
「わかった」
そういうと父は木刀を持ち居合の構えをとった
(居合の構えだ、)
構えを近くで見ようと1歩踏み出した瞬間、父の木刀が抜かれた。
咄嗟に防ごうとしたが間に合わず気づいたら首元に木刀の先があった
「ッ!!」
「ははは、ビックリしただろ?」
「いきなりすぎだよ!」
「それが居合だからな!」
「もう、今日はそれをやればいいのね」
「そうだな、って言ってももうお前はできるんじゃないのか?」
「さぁ、分からないけど、構えは大体わかった」
そう言って構える
「うん、構えはできてるな、そしたら抜刀してみろ」
すぐさま抜刀し、木刀が空を切った
「、、、すぐできると俺の教えることなくなるぞ、」
「まぁ、そしたら今度は違うこと教えてよ」
「じゃあ、実践練習を明日からしていくか」
「うん!」
数時間、居合の構えから抜刀までの流れを確認し、稽古が終わった
(次は魔術の練習だけどな、)
そう言って家から風魔術の本と水魔術の本を取り出し近くの森林に向かう
(ここらへんでいいな、まずは水魔術から)
頭の中で水でできた強靭な刃を想像する
「アクア・スラッシュ」
手を振ると薄い水の刃が飛んでいき、いくつかの木の枝を切り落とした
「やっぱり詠唱すると威力がほんの少し変わるんだな、でも無詠唱の方が早く撃てるからな、今度から無詠唱でやろう、それであとはもう少し魔術のレベルを上げたいけど、やる場所がな、、、」
(どうしようか、やはりレベルが高くなるにつれて威力の方も増していく、それに伴って必ず危険も生じるからな、両親に相談してみるか、)
「さぁって!次は風魔術の練習と、ん?」
若干違和感を感じたので周りを見渡す、遠くで少女が何かに追い回されているのが見えた
(あれって、魔物か!しかもあれって、まずい)
足に風魔術を使い速度を上げる、すぐさま右手に魔力を溜め、水魔術を展開する
「きゃあ!!!」
少女が転び魔物が近づく、
「ガゥウウウ!」
少女に噛み付こうとする瞬間、魔物の首が飛んだ
「あっっぶな」
(ギリギリだった、数秒遅れていたら、少女を救えてなかったのかもしれないな、)
「大丈夫ですか?」
「は、はい、」
手を差し出すとその手を掴み、立ち上がった、膝には擦り傷が恐らく先程転んだときにできたものだろう
「擦り傷がありますね、家が近くにあるので、そこで治療しましょう」
「い、いや、でも助けてもらったのにそこまで、」
「擦り傷でも、悪化したら大変なことになります、念の為来てください」
半ば強引に家に連れていった
「母さん!膝に擦り傷があるので治療してください!」
「あら、どうしたの?」
急いで母が少女に近ずき、治癒魔術をかける
「光の加護よ安らかな恵を与えたまえ、ヒール」
母が唱えると擦り傷がなくなっていった
「あ、ありがとうございます!」
「大丈夫よこれくらい、ところで貴方、名前はなんて言うの?」
母が優しい笑みを浮かべながら少女に聞く
「あ、わ、私はアルデリア王国第1王女、ノル・リアティスと言います」
(ん?ちょっと待てよ?第1王女って、え???)




