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5話 やっと主人公視点(これからは基本主人公視点でやっていきます)

大晦日に間に合った‥‥‥

俺の名前は鬼河原良太。異世界に言った事があるどこにでもいる一般人という認識で構わない。異世界に行った後、元の世界(地球)に帰って来たはずなんだが‥‥‥。


如何やらまた異世界にきてしまったみたいだ。どうしてまた異世界に来たのかがわからない。其処らへんの記憶が曖昧だ。でも前回の異世界の記憶は残っている。それなら良いやと思い俺はベッドから起き上がり部屋のドアに向かった。するとドアからノックが聞こえてきた。前回の記憶が確かならここは王城の部屋だと思う。その為、大丈夫だと思いながらも一応警戒しつつ声を上げる。


「何のようだ?」


するとドアを思い切り開け少し涙目になった女性がいた。俺は彼女を知っている。

一回目の異世界転生の時に出会い地球に帰る事を受け入れてくれた俺の妻、魔王オフィーリアだ。俺が異世界人だということを知ってもそれを受け入れてくれたり、地球に帰ると言っても泣いて送り出してくれたりと俺にとっては感謝しかない。2度と会えないと思っていたが再び会う事が出た。


「‥‥‥ほ、本当に良太か?私のことは覚えているか?私はオフィーリア。魔王であり勇者の貴方の妻の‥‥‥」

「覚えてるに決まってる。世界で一番好きな人だぞ。忘れる訳が無い」


俺がそう言い切るとオフィーリアは俺の胸に飛び込み、会えなかった時の寂しさを埋める様に泣いていた。






「‥‥‥さっきのは見なかったことにしてくれ」


恥ずかしかったのか少し顔を赤らめているオフィーリアを見て俺は再び異世界に戻って来たんだと実感した。それと同時に何故俺がこの世界に戻って来たのかが分からないのでオフィーリアに聞いてみることにした。


「なあ、なんで俺はこの世界に戻って来たんだ?」

「‥‥‥その事に関してお話があります。数十分後謁見の間まで来てくれ」


少し神妙な顔つきをしながらそう言うとオフィーリアはそのまま部屋を出ていった。数十分後に何があるのかは分からないがひとまず落ち着く。


まず俺はこの世界に帰ってきた。何でかは知らん。それは後で教えてもらおう。

そしてこの世界に帰って来たと言うことは俺が昔使っていた力はどうなったのだろうか。力を使ってみようとしたが使う事ができない。まあ俺の力ってヤバいのしか無いからな。二回目の転生ということで使えなくされたのかもしれない。


あとこの世界について。俺がいた頃から一体どのくらいの月日が経っているのかが全く分からない。一度この世界を去ってから地球では十六、七年が経過していた。この世界と地球の時間軸が一緒だったら、俺はこの世界を最後に見てから十年以上たった世界にいる事になる。となると以前まで通用していた常識が通用しない可能性がある。


まあ難しい事を考えるのはやめよう。俺自身あまり頭がいい方じゃ無いからな。

そんなこんなで数十分経過していたので俺は部屋を出て謁見の間までいく事にした。この城の構造が変わっていない事を祈ろう。


以前の記憶が確かならこの扉の先が謁見の間‥‥‥のはずだ。違った場合も考えて一応ゆっくりと扉を開ける。扉を開け切り、その先にいたのは俺がかつて異世界転生した際に出会った人たちだった。


共に冒険した奴や別の国の王サマ達、その他にも国を支えているような見た目をしている人達もいた。驚いたのは謁見の間にいたのは人だけでは無かったところだ。魔族やエルフ、ドワーフや獣人など様々な種族がいて以前の様に種族間の問題というのは無くなったようだ。


「おお、来ましたか。では改めて始めるぞ。この世界の方針を決める会議を」


この世界の方針?この国とかだったら納得出来るがこの世界?自分以外のこの場にいる人達は理解している様で自分だけがよく分かっていない状況だ。どうしようかと悩んでいると綺麗な女性が出てきた。


「私はアロメ。女神をやっている者です。そして勇者である良太様をこの世界に送り込んだ張本人です。さて何故良太様が再びこの世界に転生して来たのか、みなさん疑問に思った事でしょう」


送り込まれた張本人である俺も疑問に思っている。何故女神は俺をこの世界に戻したのか。その疑問はこの場にいる全員が抱いていた様で王サマが代表して答える。


「ああ、この世界は勇者様のお陰で戦争が無くなり平和な世界になった。勿論犯罪は起こるが勇者様を召喚する程の事態にはなっていない。この世界に勇者様を召喚する理由が無いのだ。しかし女神様は勇者様を再びこの世界に召喚された。一体どんな理由で勇者様を召喚されたのかその理由を聞かせてくれないか」


王サマの言葉を待っていたかの様に顔を綻ばせ俺が召喚された理由を言った。


「簡単な話です。この世界での役目を終え元の世界に帰った良太様をイジメた下等生物である人間をこの世界で得た力で一匹残らず根絶やしにする為です。皆さんもそれに協力していただけますよね?」


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