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3話 その考えには賛同

‥‥‥誰も感想書いてくれなかった


その言葉に反応した良太は『女神である貴方が何故そんな事を』と思う。その言葉を聞いた女神はハッキリと答える。


「好きな人が酷い目に遭っているのにそれを止めようとしない地球人に腹が立つから」と。


それを聞いた良太は少しだけ顔を赤くしながらも納得する。誰だって大切な物や好きな人を馬鹿にされたら怒る。

それに納得しながらも良太は自分の口が動かない事に気づき少し慌てる。


「大丈夫ですよ。ここは神界、人である貴方がここでできる事は思考だけ。私はそれを読み取って返答しているだけです。まあ貴方はそのうち神になる存在。そのうちここでも好きに動くことが出来ますよ。」


女神からの言葉に安心しつつも何やらすごいことを言っていた気がした良太は『自分が神になるって?』と女神に問いかける。


「はい。貴方の中に眠る魔力が女神である私を遥かに超えているので。女神より強い存在を神と言わないのは私のプライドが‥‥‥。」


余り納得はしていないが女神が言っていたあの世界を滅ぼすという言葉が気になりだした良太は話を切り上げどうゆうことかと再び尋ねる。


「貴方にもあの世界を滅ぼしたい理由があると思いますが、私にもあります。先ほども言ったように好きな人が酷い目に遭っている時に止めようとしない地球人に腹が立っているからです。更に言うと地球人は神頼みし過ぎです。少し困った事があればすぐ神頼り。神を何だと思っているんですか。私だって自分で考え行動出来る生命体です。代償も無しに頼み過ぎなのでこれにも腹が立っているんですよ。」


良太は異世界に行く前はイジメられていた。それが原因で異世界に行き、異世界での役目を終え地球に戻っていた良太に待っていたのは異世界に行く前よりも酷いイジメだった。そしてまたイジメが原因で異世界に行こうとしている。


イジメられている時、この世界が滅べと本気で思った。何故自分だけイジメられなければならないんだと、何故誰も助けようとしないのか、何で自分だけこんな不幸な目に遭わなければいけないんだと。その気持ちが大きくなった結果が世界が滅べと思う事だった。


そして異世界の住民は自分に対してよくしてくれた。自分をイジメるなんて事はせず自分を称賛してくれた。だから女神の魔王を倒せというお願いに全力で取り組んだ。出来るだけ血を流さない様に戦いは基本、自分だけで行った。


敵でも出来るだけ殺さない様にした。全ては良太という異世界人にとっては未知という存在なのにも関わらず受け入れてくれた者たちのために。

その結果が魔王との結婚だとは思わなかったがそれのおかげで異世界は平和になった。そして異世界を離れ異世界での記憶と能力を封印して貰い地球に戻りそのまま寿命を全うし天国に行こうと思った矢先、イジメは再び起こった。


今女神と会っている自分の記憶の中には異世界転生前と異世界から帰ってきた時に起こったイジメの事がある。

地球と異世界。どちらかを選べと言われたら当然、自身へのイジメなどなく自分を受け入れてくれた異世界を選ぶ。


そして地球でのイジメは学校内だけでは無かったというのが地球への憎悪を駆り立てる。

校内にいる特定の人物が自分をイジメているだけなら高校の3年間を耐えれば良いだけだ。だがイジメは校内だけでは無かった。


通学中に電車に乗れば自分にしか聞こえないような小さい声での罵倒。


買い物に行ったら高確率で万引きを疑われる。


住宅街を歩いていたら物を投げつけられる。


このほかにも色々な嫌がらせを地球で受けて来た。だから良太は人間が憎かった。だから女神の『自分と異世界人と協力して地球を滅ぼさないか』という提案を受け入れた。

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