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24話 召喚獣

学校が始まったので投稿間隔が伸びます。知らんけど。

自衛隊隊長の大山隆はこの状況を打破する事を常に考え走っていた。訳もわからず知らない土地に飛ばされたと思ったら北海道を壊した張本人、良太に出会い交渉をした。その交渉の中には良太が何故北海道を壊したかの理由も聞いた。そしてその考えは決して理解も納得も出来ないが否定はできないと思った。否思ってしまった。


そう思ってしまったために本当に彼らを止めた方がいいのか迷っている。実際に虐められた事がない大山にとって虐められた人の心というのは分からない。しかし理不尽に虐められそのいじめっ子に復讐できるだけの力を持っていたら自分だったらどうするだろうか。


良太に言われた様に大山は心が強い。自衛隊員として心を鍛える訓練をしてきたからだ。しかし良太はそんな訓練をしてきていない一般人。復讐に心を動かされても仕方ないだろう。その心を直すのが今の自分の仕事だと思い森を駆けていった。


今現在数人に分かれこの森を抜けようと走っている。今のところ追ってはいない様だが相手は自分達が知らない攻撃をしてくる以上気は抜けなかった。そして自分と別れた隊員と無線で連絡を取り合っていた時だった。一つのグループからこの世のものとは思えない咆哮が聞こえた。










森に逃げ込んだ自衛官達を追いかけようとしてやめた。わざわざ俺が出る必要がないと思ったからだ。なので今回は俺の召喚獣を使おうと思う。正直召喚術なんか使った事ないがまあ何とかなるだろう。まず召喚獣を出す前に自衛官の居場所を『探知魔法』を使い今どこにいるかを把握する。‥‥‥なるほど。どうやら数人のグループに分かれこの森を駆けているようだ。正直召喚獣を沢山出し、森に解き放てばそれだけで全員殺れる。


ただ今回は召喚獣だけでなくサモアにいる兵士達にも自衛官を追ってもらう。魔法部隊に自衛隊員を追うように命令する。どうやって攻撃するか、どうやって追い詰めるか、などそういった戦闘に関する命令は出してない。今回は彼らの力だけで一体どのくらいやれるのかを確認する。なので俺は手を出さず彼らがどうやって自衛隊員を倒すのか傍観しよう。


おっと、忘れないうちに召喚獣を出さないとな。左手の甲に魔力を集結させる。すると左手の甲に虎のような紋様が現れる。さらに魔力を込めるとその紋様が浮かび上がっていく。それと同時に足元に魔法陣が現れその中から召喚獣が出てきた。


召喚獣の見た目は超分かりやすく入ったら虎だ。そりゃあそうだ。虎みたいな紋様を使って出てきた召喚獣が虎じゃなくライオンだったらめちゃくちゃびっくりする。いや、正確にいうと虎ではない。


サーベルタイガーだ。


なんで虎じゃなくてサーベルタイガーだって分かったって?虎特有の縞模様が無いし。何より虎ってこんなにデケェ牙は持ってなかったと思う。これでみんなもサーベルタイガーだと理解しただろう。しかし召喚獣が地球に現存している動物でも異世界によくいるようなスライムとかじゃなくてまさかの絶滅生物。


いやもしかしたら完全に滅んでいない可能性もあるけど‥‥‥流石に滅んでいるか。それにしても想定外だ。確かに虎っぽい紋様だったとはいえ流石に現存生物が出てくると思ったのだ。ほらこうゆうのって大体地球にいる生物を呼び出して自衛隊員になぜここにいるのだ!?とかやらせる展開じゃないの?


まあ良いんだけどね。絶滅生物でも似たようなリアクションをしてくれると思うし。それより早速命令をしてみよう。


「行け!サーベルタイガーよ!森にいる自衛隊員を皆殺しにしろ!」


「‥‥‥」


「‥‥‥」


‥‥‥反応してくれないし。なにこの沈黙。まるで俺が滑ったみたいな反応やめてくれない?サーベルタイガーさん。もう一々サーベルタイガーって呼ぶのめんどくさいからベルと呼ぶことにしよう。性別とか関係ない。コイツが雄だろうが雌だろうがベルだ。


「よしベル。行ってこい!」


「‥‥‥」ダッ


「‥‥‥」


命令を聞く条件は名付けらしい。みんな覚えておこう!

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