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11話 高校復讐編4

ただ立っているだけで足が震えてくる‥‥‥。足で体重を支えきれてないのかな。そんな太ってないのに・・・

俺は再び校舎の方に戻っていった。探知魔法を使ったら残りは校舎にしか反応がなかったからだ。校舎にしかいないという事は大方ロッカーかトイレに隠れているに違いない。学校で隠れる場所といったらそこら辺しかないからな。


一々全てのロッカーを探すのは面倒なので探知魔法を使い、どこに隠れているか確認する。‥‥‥成程。俺が校舎に行くのを見て一人体育館に行ったな。それ以外は全員校舎だ。


そこからは簡単だった。探知魔法で居場所が分かっているから、どこに逃げようがどこに隠れようが見つけ出し殺した。ある時は剣を使い微塵切り、またある時は魔法を使い顔だけに水を纏わせ息が出来ない様にした。こうして俺は校舎にいる生徒と教師全員を殺害した。後は体育館に逃げ込んだ一人だけだ。


再び体育館に来た俺は後一人が隠れている場所まで一直線に歩いていった。そして見つけた。


「ま、まってくれ!俺が何をしたんだよ!」


今更何を言ってんだと思ったが制限時間までまだ猶予があったので身に起きたことを嘘を交え真実がわからない様に話した。イジメられ飛び降り自殺をしたものの、実は生きていたと。本当なら異世界転生されていたがそれを言ったところで分かってくれるとは思わなかったからだ。イジメのところを強調して話していたら最後の一人は泣きながら俺に謝ってきた。


「わ、悪かった!俺が悪かった!だから、命だけは!!」


そう謝ってくる生徒に俺は今更都合がいい事言ってんじゃねーよと思いながら懐から銃を取り出した。地球に戻って来て隠密部隊の二人と別れた後自衛隊基地からパクってきたやつだ。他にも様々な現代兵器を盗んできた。戦争をするなら先ずは敵の情報を探る事から始まる。これで地球侵略がしやすくなるはずだ。


銃の引き金を引き弾が生徒の眉間に当たる。俺にとっては銃弾のスピードは遅い方に分類されるので銃弾の軌道が分かって新鮮だった。銃弾が当たった生徒は当たった衝撃で背後に倒れ頭から血が出てきた。そんな死体には目もくれず体育館の壇上に上がった。マイクをオンにして俺は喋る。


「かくれんぼは俺の勝利だ。隠れた奴は全員殺した。さて俺がここでやる事が後一つある。俺が自殺をした前日、俺の下駄箱に手紙を入れて告白をしてきたやつは誰だ?」


体育館がどよめいた。たくさん人を殺しておいて何を言っているんだと。そんな戯言知った事かと無視し、『記憶読み』『思考感知』を使い手紙を書いた奴を探す。

・・・あいつか。意外な人物だな。今はどうか知らないが俺が生きていた頃は学校のマドンナとして名が知れていた幽激千聖が犯人とは。


なんで俺に手紙で告白してきたんだ?特に好意を寄せられていた記憶は無いんだが‥‥‥。あ〜分かった。罰ゲームね。罰ゲームで俺に告白してこいとか言われたんだろう。でも直接言うのは自分のプライドが邪魔をするから手紙での告白をしたと。大方そんな感じだろう。さて答え合わせだ。あいつの記憶を覗けば一発で分かる。


早速『記憶読み』を発動し千聖の記憶を覗く。そして千聖の記憶を見た俺は驚愕した。








良太くんが告白をしてきた奴は誰だと聞いてきた時私は心臓がドキッとした。あ、それ私だと思ったからだ。まさか見られていたなんて思いもしなかった。私が手紙を良太くんの下駄箱に置いたのは良太くんが自殺をする前日だ。だから下駄箱に手紙があるのを気づかないでそのまま自殺をしたと思っていたから、私自身告白をした事を忘れようとしていたところだ。そんな時にまさかの亡くなったと思っていた本人が現れ告白の事を掘り返してくるなんて。


手紙を見ていてくれた嬉しさとそれを全校生徒の前で暴露された羞恥で私の顔は真っ赤に染まっていた。


確かに良太くんのことは好きだったけど、今はちょっと有耶無耶だ。良太くんは一度死んだからだ。死んだ人間は生き返らない。それが今までの常識。でも実際に良太くんは壇上の上に立っているし、良太くんが人を殺しているし、訳分かんなくなってきた。せっかく良太くんが戻ってきてくれたんだ。私も吹っ切ろう。


私は手紙を出した本人だと分かる様に手を挙げた。






千聖さんが自分から手を上げた。それに少し驚いた俺は反応が遅れてしまう。気づいたら千聖さんの周りに人が集まって来ていた。彼らがどうするかを見届けていたらその一人が千聖さんに罵声を上げていた。


「何であんなバケモンに告白なんかしたんだ!!」


一人が啖呵を切ると周りもそれに釣られて罵声を上げる。


「そうだ!あいつは殺人なんだぞ!」


「お前が告白なんかしたせいでこんなことになったんじゃ無いのか!?」


「告白するならもっと早くしろよ。告白が遅いせいでこんな惨状に!」


「もしや、お前もあいつの仲間か!?」


「いや、きっとそうに違いない!」


「こいつを捕まえないと!」


いい加減聞いてて腹が立ってきた。銃口を千聖さんの右にいる奴に向け、発砲する。銃弾は一人の頭を貫通し二人目の胸に当たった。ハンドガンで2枚抜きが出来るとは思わなかったが、そのまま銃口を左にずらし再び発砲する。今度は貫通せず一人目の頭で銃弾が止まった。


「おい、邪魔だ」


少し威圧を掛けて言っただけで蜘蛛の子を散らす様に千聖さんから離れていく。千聖さんまでの道を確保したので千聖さんに近づく。


「貴方だったんだね。俺に告白をして来たのは」


「う、うん。そうだけど‥‥‥」


しまった。怯えさせてしまったか。確かに自分の真横に銃弾が飛んできたとなると怖いわな。魔法で心を穏やかにさせるか。『最大治癒』を使い千聖さんの心を穏やかにする。この魔法は主に身体の傷を治す為に使うけど心身的なものにも効くからな。これで大丈夫なはずだ。


「‥‥‥なんか心が穏やかになった?これも貴方のおかげ?」


「ああ、俺の特殊能力だ。っと話を戻すけど俺に告白をしたのは千聖さんで間違いない?」


「うん。間違っていないよ。見てくれたんだね。私の手紙」


「勿論、人生初の女の子からの手紙だからね。‥‥‥聞きたい事がある。手紙に書いてあった事は本当?」


「本当だよ。私は貴方が好き。それは今も変わらない」


「その返事を聞けて安心したよ。一つ千聖さんに提案があるんだけど良いかな?」


「良いよ」


「俺と一緒に地球を滅ぼしませんか?」



現実ではハンドガンで人を貫通させて二人目を狙うなんて出来ないと思います。



試さないでね?

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