1話 みなさんご存知プロローグ
初投稿です。深夜テンションとその場のノリで始めた為ストーリーもあんまり考えていません。その為投稿間隔がやばい事になると思うので注意です。(←何に?)
「‥‥‥知らない天上だ」
そんな事を言いつつも実は知っている天上をベッドの上で眺めている青年。
彼こそがこの小説の主人公である鬼河原良太。彼はベッドの上で寝ぼけつつも自分が何でこんな所にいるのかを思い出そうとする。しかし襲ってくる睡魔には勝てず再び寝てしまった。
何故彼がベッドの上に居るのかは数分前に遡るのである。
彼は一度死んだ。
何故死んだか、それは自殺したからだ。
何故自殺をしたのか。
答えは簡単だ。
現実世界が嫌いになったからだ。
彼は昔から同級生や教師にイジメられていた。何が原因なのかは今となっては分からない。だがイジメというのはイジメられた方は決して何もしていない。イジメる側が悪いことが殆どだ。
イジメというのは案外簡単に起こる。自分より劣っている存在がいると人は何かとその存在にちょっかいをかけようとする。友達同士のやりとりだったら特に問題は無いが、ちょっかいをかけようとする人間は大抵碌でもない性格をしている。
小学3年生から高校2年生の間に同級生や大人達による言葉責めや暴力など嫌がらせや暴力を受け続けていた主人公、良太は何の為に生きているか分からなくなっていた。
だから自殺した。高校の屋上から飛び降りた。早くこの世界から逃れ天国に行きたかったからだ。
しかし女神にお願いをされて異世界に転生してしまった。異世界に渡った良太は魔王を倒せというテンプレな女神のお願いを実行する羽目になってしまった。
何とか異世界での役目を終え再び女神に出会うと異世界での功績を称え何か願い事を叶えると言われた。そして良太が願った事は「現実世界で死に異世界転生などされずに天国に行く事」だった。女神はその願いを受け入れた。受け入れてしまった。
女神は良太が中学3年生の時まで時間を戻し彼を再び現世へと送った。
そこからは特に何もない。過去にイジメられていたため少しでもイジメられないように努力をしてきた。だが結果は同じ。いや、過去よりも酷い。昔は同級生や教師にイジメられていたので学校で耐えていればそれ以外は何も無かった。だが今回は学校以外でもイジメられた。
電車に乗れば自分にしか聞こえないぐらい小さい声での罵倒。
街を歩けばすれ違う人の殆どがまるでゴミを見る様な目で遠巻きから見てくる。
自分は何もしていないのに冤罪をかけられ警察沙汰にもなった。
2度目という事で少しは耐えていたがとうとう我慢出来ずに良太は再び命を落としてしまった。朧げに残っていた記憶の中にいた新しい生を生み出してくれた女神と自分のことを理解し愛してくれた異世界人に謝りながら。
凄い中途半端‥‥‥