再創世記 ～その特徴は『天使の血筋』にあてはまらない～

第１章 名はアグニ

『 創世記 』

誰もが知っている、この世界の成り立ちの物語

はるか昔

天の空には天空王が治める　神々の国があった

そこは争いもなく　　平和な永遠の国

地上には今とかわらず人が住んでいた

しかし　地上は平和ではなかった。

芸獣の脅威や各民族、国家間での戦争…

人々は疲れており　平和を望んだ

神々は天空からその様子をご覧になり

地上の人間を哀れと思われた

そして神々は地上に降り

世界を平和にする術を

我らが世界を守る芸を教えてくださった

神々が　我らを平和に導いてくださった

その後

神々は地上の人間と子を宿し、

　　　　　　　「天使の血筋」が誕生した。

彼(か)の者たちはこの世に残る、神の使いである

天空王は天空へと還り、天界を治められ

天空王の子孫である皇帝は地界を治められた。

そして皇帝は

　　　今なお天界と地界を行き来できる存在

世界を治める　このディヴァテロス帝国の皇帝は

　　　天空王の末裔であり地界の唯一神

　神である皇帝を崇め

　初代皇帝である天空王を崇めるのが世の道である

　　　　　　　　　　　「ディヴァテロス創世記」