ミニドラゴンとサラリーマン
僕は26歳独身のサラリーマンである。
ある日、家に帰宅すると、ドアの隣に謎のダンボールが置いてあった。妙だなと思ったが、僕宛の物だったので、とりあえず中身を確認しようと家の中に入れた。
手洗いうがいや着替えをし、ビールを飲んで、少し落ち着いてから、ダンボールを開けてみた。
そうすると、よく分からないミニドラゴンのぬいぐるみが入っていた。
僕は頼んだ覚えが全くなく、送り主の住所を確認し調べてみたが、出てこなかった。
もしかして、詐欺ではないかと思ったが、お金は払っていない。今の感情は恐怖しかない。どうしたらいいのかと迷っていたら、鳴き声が聞こえた。
キュー
うん?何か鳴いたぞ?お隣さんの動物かな?とか思ったが、このマンションは動物を飼うことは出来ない。
すると、もう一度
キュー
とダンボールの中のぬいぐるみが鳴いた。
え?もしかして、これが鳴いたのか?
と触ってみると、
キューキュー
と雑に触ったため、怒ってしまった。
僕は一体どうすればいいのか、分からなくて、困惑していた。
とりあえず、鳴き止んで欲しいので、謝り、撫でてみた。
最初は嫌がっていたが、少しずつ怒りは収まったようだ。
ふいに可愛いなと思ったが、そんな事を思っている場合じゃない。
だって、僕の家にドラゴンがいるという大変な事が起こっているからだ。フィクションではなく、ノンフィクションだという事が信じられない。とりあえず、ドラゴンを眠らせて、ダンボールを閉じた。
現実逃避をする為に、一旦テレビを見た。
そして、もう一度ダンボールの中を見る。そうすると、やはり、ドラゴンがいるのだった。そう簡単に、この状況を変えられる訳ではないようだ。
一体どうしたらいいのか。全く分からないので、ネットの力を借りる事にした。
ドラゴンの返却の仕方 検索
1番上には、小説が出てきて、その下もドラゴンに関連する小説やゲームしか出てこなかった。やはり、出てこないよな。
最初の地点に戻った気分だった。だが、さっきから一歩も進んでいない気もする。
とりあえず、疲れているだけかもしれないと思い、今日はもう寝よう。と眠りについた。
翌日
起きると、ダンボールが開いていた。あれ?夢だったのか?と思ったが、テーブルの上で寝ていた。やはり、現実だった。はぁー。
これからの生活どうしたらいいんだ〜!!!
とミニドラゴンに悩む日々の始まりだった。
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