2.警察署の日常
GM:――それではオープニングです。登場するのは沖さんですね。沖さんは友人であり、同僚である空駆タツヤさん、ヒーロー名『カラミティブルー』と警察署内で近況報告なんかをしている感じですね。沖さんがデスクで仕事をしている所にコーヒーを差し出してきます。
沖:じゃあコーヒーを受け取りながら「珍しいっすね、こういう時に気を回してコーヒーを持ってくるような人じゃなかったと思うんすけど」
GM:「つれないことを言うな沖。減らず口が叩ける程度には元気そうで安心したよ」
沖:「雑務に次ぐ雑務。そろそろ腰が痛くなってきましたよ」
GM:「背伸びでもしておくんだな」と返しますかね。空駆さん、少し疲れている様子です。
沖:「そっちは外でヒーロー活動でもしてたんですか?」と聞いてみましょうか。
GM:「いや、それもあるが。少し私生活の方で心配事があってな」とため息をつきます。
沖:えっと、空駆さんって結婚してたりしますかね?
GM:結婚してますね。
沖:じゃあ、「もしかして、家庭がうまくいってないとか?」
GM:それには頭を掻きながら「いや、そういう事じゃ無くてな。実は、近いうちに子供が生まれるんだ。ちゃんとやっていけるか心配でな」
タカ:むしろ順風満帆だ(一同笑)。
沖:「なんだ、全然逆じゃないっすか、幸せそうな悩みで羨ましいっすよ」
GM:「妻も少し調子が悪くてな。そこまで酷くはないらしいが……」
沖:「それならお参りでもしたらどうっすか?」
GM:「お参りかぁ、少し行ってみるか」と言ってると作業をしている沖さんのパソコンの方にHA(※1)からメールが届きます。どうやら総帥ブレード(※2)からの依頼のようです。
沖:「うへぇ、仕事も終わっていないのに……」と言いながら机を片付けていきましょう。
GM:「総帥ブレードのことだ、多少遅れてもとやかく言うことはないだろう。一段落してから行くといい」といって出口の方に向かいます。
沖:「どこか行くんですか?」
GM:「少し行くところがあってな、友人に会ってくる。お前もがんばれよ」と言い残して去っていきます。
タカ:それにしても『カラミティブルー』ってすごい名前だよね。厄災の青でしょ?
GM:今更ですか?(笑) ヴィランに対する厄災って意味ですよ。レーザーブレード(※3)と超能力で戦います。
沖:なるほどねぇ。まぁ何はともあれ、総帥ブレードの元に向かいますかねぇ。
GM:ではここでシーンを終了します。
注釈
※1:HA……ヒーローアライアンスの略。現在において最大規模を誇るヒーロー組織。
※2:総帥ブレード……HAの創始者。ヒーローでもあるが公に力を振るうことは無く、多くのヒーローを支援する立場にある。
※3:レーザーブレード……男のロマンを極めた武器。起動時や振るった時に独特の音が鳴る。