11.小競り合い
GM:それでは次のシーンです。先ほど見つかったところからですね。
沖:「にゃ、にゃああん」と叫んで誤魔化しましょうか。
レイドライト/飛騨:「無理があるだろ、目合ってんぞ」
沖:目合ってます?
GM:ばっちり合ってますね。しゃがんでる沖さんを見て少しポカンと呆けた後に「それでばれないと本気で思ったのか? お前たち何者だ!」と言いますかね。
レイドライト/飛騨:「ヒーロー様と国家権力のポリ公様だ!」
GM:「何!誰も通さないようにしていたはずだぞ!」
レイドライト/飛騨:「ここで邪魔したら公務執行妨害だぞ! それでもいいのか?」
沖:まぁ、俺らも無断で入っているんだけどなぁ(一同笑)。
GM:「貴様らも犯罪者だぞ!」
沖:「おおっとそうはいかないんすよねぇ、これを持ち帰ればHAも警察も動きます。貴方たちはもう終わりなんすよ」
GM:それにはこいつも「それをされると、我々のリーダーも困る」と言いながら指を鳴らすと背後からぞろぞろと武装した戦闘員が出てきます。
タカ:「既に退路は断たれたか」
レイドライト/飛騨:「そんなモン作ればいいだろ!」と言いながら獲物を構えて。
沖:「結局そうなるよなぁ。荒事は苦手なんっすよねぇ」
エヴァ:「荒事は得意ネ!」と言いながら変身します。軽やかでファンシーなBGMが流れてキラキラしたエフェクトに身を包まれると変身完了します。
タカ:沖さんは変身しないし、レイドライトさんは変身しているので最後は俺ですね。ではどこからともなく巨大な手裏剣を取り出して背中に構えます。
デュラハン/沖:「では、荒事は得意な人に任せましょうか」
レイドライト/飛騨:じゃあ釘バットを戦闘員に向けながら「頭ぶっ飛ばされたい奴からこいや!」と言います。
GM:「フリフリ衣装のガキが何を言ってやがる!」と入口にいた巨漢の外国人警備員が言います(一同笑)。
レイドライト/飛騨:「それに関しては、頭に直接語り掛けてくるクソ爺に言いやがれ!」と叫んで突っ込んでいきます。
GM:「すべては我らが主、ロード・ダークネスのため!」と言って突っ込んでくる。といったところで戦闘に入ります。戦闘配置ですが、PC全員で1エンゲージ(※1)。そこから大体5m程離れた位置に、戦闘員・白兵が二体。さらに先ほど門の所にいたムキムキのエリート戦闘員が一体いるエンゲージが二つあります。戦闘勝利条件は敵全員の撃破です。それでは行きましょう!
~~戦闘開始~~
第1ラウンド(※2)
・行動値(※3)
タカ 11
ダイヤモンド 11
エリート戦闘員 10
デュラハン 9
戦闘員・白兵 9
レイドライト 7
GM:第1ラウンドのセットアッププロセス(※4)です。行動値順に宣告していってください。
タカ:では《影化》を宣言。防御判定のC値(※5)が1下がってクリティカル(※6)を出しやすくします。
GM:了解です。他の方はありますか?
ダイヤモンド/エヴァ:ないです。
デュラハン/沖:こちらもないです。
レイドライト/飛騨:ないでーす。
GM:こちらもありません。続いてイニシアチブプロセス(※7)……は、誰も宣言は無いですね。では、続いて行動値が高いタカさんとダイヤモンドさんのメインプロセス(※8)です。
タカ:先に俺が範囲攻撃をするから討ち漏らした敵をダイヤモンドさんに倒して貰いましょう。ムーブアクション(※9)で《変異解放》、マイナーアクション(※10)は無し。メジャーアクション(※11)で《成敗!》を使用して右側の敵エンゲージに攻撃します。判定前に《異界の常識》を使用して射撃攻撃(※12)します。(ダイスを振る)出目は5。命中(※13)は18です。
GM:エネミー特技の《イベイジョン》があるので、こちらは回避ダイスを振らずに常に出目が7だったものとして扱います。回避の達成値は、戦闘員・白兵が10、エリート戦闘員が11なので回避失敗です。ダメージお願いします。
タカ:(ダイスを振る)34点の刺属性(※14)ダメージです。
GM:左のエンゲージの戦闘員・白兵は全滅です。エリート戦闘員はまだ立っています。次はダイヤモンドさんの手番です。
タカ:倒しきれなかったかぁ。
ダイヤモンド/エヴァ:任せてください。ムーブアクション、マイナーアクションは無し。メジャーアクションで《鮮やかな輝き》と《伝説の戦士》を宣言して『アイスアロー』で特殊攻撃(※15)をします。(ダイスを振る)うーん、あまり高くないですね、命中達成値15です。
GM:エネミー特技の《イベイジョン》があるので、魂魄判定の達成値は、10なので回避失敗です。ダメージお願いします。
ダイヤモンド/エヴァ:(ダイスを振る)19点の氷属性ダメージですね。
GM:ぐぅぅ。ちょうど倒れました。
ダイヤモンド/エヴァ:やった。
GM:続いてこちらの手番です。エリート戦闘員の攻撃です。対象はダイヤモンドさんです。ムーブアクションでダイヤモンドさんのいるエンゲージに接近。マイナーアクションは無し。メジャーアクションで白兵攻撃を行います。(ダイスを振る)命中は11です。
ダイヤモンド/エヴァ:回避判定を振ります(ダイスを振る)達成値7。当たりました。
デュラハン/沖:このタイミングで変身と《ボディーガード》を宣言します。ダイヤモンドさんをかばいます。
GM:了解です。それではダメージを算出します。(ダイスを振る)19点の斬属性ダメージです。
デュラハン/沖:じゃあダメージロール(※16)直後のタイミングで《不屈の精神》を宣言します。ダメージを軽減します。(ダイスを振る)合計で斬属性防御25です、ダメージは0です。
GM:残念。それでは続いて沖さんの手番です。
デュラハン/沖:それなら目の前に攻撃しましょう。ムーブアクションで《アクセルヒット》を宣言。マイナーアクションは無し。メジャーアクションで《デコード》を宣言してエリート戦闘員に特殊攻撃をします。(ダイスを振る)命中は14です。
GM:エリート戦闘員の魂魄値は10なので当たりました。
デュラハン/沖:(ダイスを振る)31点殴属性ダメージです。ダメージが通ったので、エリート戦闘員の氷属性の防御修正が5点少なくなります。
GM:了解です。それでは次は戦闘員・白兵の手番です。近いのでレイドライトさんに攻撃します。ムーブアクション、マイナーアクションは無し。メジャーアクションで殴り掛かります。(ダイスを振る)命中値13です。
レイドライト/飛騨:回避します。(ダイスを振る)うわ、クリティカルです。
GM:なら回避成功ですね。続いて2体目ですが、タカさんに向かって攻撃します。ムーブアクション、マイナーアクションは無し。メジャーアクションで物理攻撃します。(ダイスを振る)命中値11です。
タカ:(ダイスを振る)回避値14でしたので成功です。
GM:それでは次にレイドライトさんの行動です。
レイドライト/飛騨:うっす。じゃあ同じエンゲージのエリート戦闘員に攻撃します。ムーブアクションは無し。マイナーアクションで《メレオーラ》。メジャーアクションで《華麗なる技》を使用。特殊攻撃をします。(ダイスを振る)命中値18です。
GM:当たりました。
レイドライト/飛騨:ダメージ出します。(ダイスを振る)23点氷属性のダメージです。
GM:まだ健在です。それではクリンナッププロセスですが、何かありますか?
タカ:無いです。
ダイヤモンド/エヴァ:無いです。
デュラハン/沖:無いです。
レイドライト/飛騨:ありません。
GM:それでは次のラウンドに入っていきましょう。
第2ラウンド
・行動値
タカ 11
ダイヤモンド 11
エリート戦闘員 10
デュラハン 9
戦闘員・白兵 9
レイドライト 7
GM:第2ラウンドのセットアッププロセスです。行動値順に宣告していってください。
タカ:では《影化》を宣言。
GM:了解です。他の方は無さそうなのでこのままタカさんとダイヤモンドさんの行動に行きましょう。
ダイヤモンド/エヴァ:それなら今度は私から。先ほどの攻撃と同じく、ムーブアクション、マイナーアクションは無し。メジャーアクションで《鮮やかな輝き》と《伝説の戦士》を宣言して『アイスアロー』で特殊攻撃をします。(ダイスを振る)命中値は19ですね。
GM:(ダイスを振る)こちらの魂魄値が10なので命中しますね。
ダイヤモンド/エヴァ:ダメージ出します。(ダイスを振る)氷属性35点ダメージです。
GM:一撃でぶっ飛ばされてしまいますね。さすがは《伝説の戦士》。次はタカさんの手番です。
タカ:では、参る。ムーブアクションで《変異解放》、マイナーアクションは無し。メジャーアクション《成敗!》を使用してそのまま白兵攻撃します。(ダイスを振る)命中値17です。
GM:命中しました。
タカ:(ダイスを振る)30点の刺属性ダメージです。
GM:撃破されました。戦闘終了したので、演出の方をしていきましょうか。ではこちらのエリート戦闘員がレイドライトさんとぶつかり合っていて残りも突っ込んでくる感じですね。もう一人のエリート戦闘員はダイヤモンドさんに突撃してきます。
デュラハン/沖:それではダイヤモンドさんの前にバッと飛び出て、懐のスマホからテクスチャが飛びだしてきましてそれが集まってゲームのキャラのようなデュラハンが現れてダイヤモンドさんをかばいます。
ダイヤモンド/エヴァ:「助かったネ!これでトドメ!」と言いながらがら空きになったエリートに氷の矢を叩きこみます。
GM:それでは一人目のエリート戦闘員は凍り付きます。それを見ていた雑魚戦闘員が騒ぎ出しますが。
タカ:「その隙が命取り」と呟くと手裏剣が一瞬煌めいたかと思うと、次の瞬間には雑魚戦闘員達が地面に倒れています。
GM:仲間が全員倒れてしまい、レイドライトと戦っていたエリート戦闘員が思わず「何っ!」と叫んでしまうのですが。
レイドライト/飛騨:「他は片付いたみたいだな! お前もかっとべ!」と言って魔力を纏ったバットを思いっきり振りぬきます。壁まで吹き飛ばすという感じです。
GM:といったところでこのシーンを終了します。
注釈
※1:エンゲージ……キャラクター同士の距離や、特技の有効範囲を示す単位。
※2:ラウンド……四つのプロセスからなる。全員の手番を終えるとそのラウンドは終了し、次のラウンドに移行する。
※3:行動値……キャラクターの速さを表す。これが高いキャラクターほど先に行動できる。
※4:セットアッププロセス……ラウンドの開始を宣言するプロセス。この時に使用出来る特技もある。
※5:C値……クリティカル値の略。判定の時に振ったサイコロの出目の合計がこのC値以上ならばクリティカルが発生する。通常、C値は12となっているが、上下する場合もある。
※6:クリティカル……判定の時に振ったサイコロの出目がC値以上であった場合に発生する。あらゆる判定に成功し、場合によってはそれ以上のメリット効果を得られる。
※7:イニシアチブプロセス……まだメインプロセスを行っていないキャラクターの中で最も行動値の高いキャラクターを確認するプロセス。
※8:メインプロセス……各キャラクターが自身の行動を行うプロセス。行動値の高いキャラクターから処理を行う。
※9:ムーブアクション……メインプロセスの中でも主に移動を行うタイミングのこと。
※10:マイナーアクション……メインプロセスの中でも、主に補助的な特技を使用するタイミングのこと。
※11:メジャーアクション……メインプロセスの中でも、主に敵に対して攻撃を行ったり、味方を回復することが出来るタイミングのこと。
※12:射撃攻撃……銃や弓などを用いた遠距離への攻撃方法。
※13:命中と回避……戦闘時、攻撃する側とされる側はそれぞれ指定された能力値を参照しながら判定を行い、攻撃する側の達成値がされる側の達成値を上回っていれば攻撃が当たり、そうでなければ攻撃は回避される。
※14:~属性……ダメージの種類。防具にも各属性に対する防御力が設定されていて、斬、刺、殴、氷、雷といった属性がある。
※15:特殊攻撃……魔法などの不思議な力を使った攻撃方法。
※16:ダメージロール……ダメージを算出するためのサイコロを振る直前のタイミング。




