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122、玉の回収 6(遭遇)



 ***



 コンコン、と扉をノックするが、返事はない。

 それもそうだ。この部屋の主は、今日は朝から出かけていた。

 町を回ると言っていたが、いつもなら連れるであろう、変わったペットを置いて。

「失礼しますね、———って、言っても意味ないんですけど」

 ニーニャは一人、ぼやいて笑う。

「スーさん、ごはんですよー」

 ニーニャは、アルベラからスーの世話を任されていた。お昼になったら餌の魚肉を与える様に。それと、おやつに木の実を少々。

 おやつをあげる前には、木の実を見せ、言葉を真似させる。ちゃんと言葉を反射して返して来たら、そのご褒美として木の実をあげるように、と。

 ガラスの鉢の中、伺うように頭を出すスーへ、ニーニャは小さな刺身を一枚とって「どうですか~?」とスーの目の前で揺らして見せる。

 スーは円らな瞳でその刺身をおいかけ、鉢の縁へとよじ登ってきた。

 四つん這いになって、縁にしがみ付く小動物の姿に、ニーニャの表情が崩れる。

「あぁ~、かぁいい~。………あ、えーと、水の中の方が食べやすいんでしたっけ? どっちで食べます?」

 縁の上のコウモリに、とりあえず今見せていた刺身を渡すと、コウモリはそれを咥え水の中に戻った。器用に両手で刺身を支え、口へと押し込んでいる。

 残りの刺身も、スーの食事の速度を見ながら与えていく。

 「おやつもありますからね~」とニーニャが笑いかけると、スーから期待の籠った視線が向けられた。

 魚を食べつつ、ニーニャの方を気にしつつで泳ぐ。

(か、かぁぁぁぁいいいいい!!! ………はぁ………、しかも綺麗)

 スーの青い体が、窓から入り込む昼の日差しに照れされ、キラキラと輝いていた。翼の膜が半透明に透け、水に揺れる様はまるでレースだ。

 お嬢様がコウモリを飼い始めた時は、屋敷の中で噂になった。しかも、滅多に人前に現れることのない水コウモリだ。卵だけなら露店で、遊び道具として売られることもあるが、人の手に渡ったそれらが孵ることは決してない。しかも、その他の子供の遊び道具と比べれば、ほどほどに値が張る。その癖に使用の期限も限られている。

 物好きが好んで買いはするが、それらが孵ったという話も聞いたことがない。

(皆さん色々予想してましたが………)

 ニーニャは指でスーの気を引いて遊びながら考える。

 スーが来た時期。その時出会った人物。彼の家でたまに見る、おかしな植物。スーに親し気に話しかける、彼。

「………絶対、八郎さん関わってますよね」

『ゼッタイ ハチロウサンカカワッテマスヨネ』

 ニーニャの呟きがそのまま再生された。

「へ?」

 いつの間にか魚を食べ終わっていたスーが、体を持ち上げ、ひょこりと鉢の縁から顔を覗かせている。彼は、期待のまなざしをニーニャに向けていた。

『ゼッタイ ハチロウサンカカワッテマスヨネ』

 ニーニャは、衝動を抑えきれず、その青い小動物を手の上に乗せる。ご褒美の木の実を渡すと、

「か、かああああいいいいいいい。良いな良いな、お嬢様ずるい。毎日お世話したい!!」

 と、頬ずりをした。 

 自分の体に頬を押し付けてくる人間を気にもせず、スーは木の実を頬張る。

 言葉の反射もそうだが、食事中の障害も、彼は日々鍛えられていた。これはお嬢様からも、良く受ける仕打ちなのだ。初めの頃は邪魔で仕方がない、という仕草も見せていたのだが、今はもう全てスルーとなっていた。

『カアアアアイイイイイイイ! カアアアアイイイイイイイ! オジョウサマイイナイイナ! ムウウウウウウウウウウウ!!!』

 食べながら、ニーニャの言葉を反射し、「もっとこれをくれ」と、円らな瞳を向ける。

「いいですよ~。………人に馴らす訓練で、肩乗せも仰せつかってます。この後はお姉さんとお散歩に行きましょうね~」

 お嬢様がいない間、ニーニャはスーとの親睦を深めていく。



 ***



 王都から南の、小さな村。それが原因不明で、水に沈んでしまった。魔族や魔獣が生息しており、謎の呪いがその村を満たしている。どうかこの原因の究明と人命救助に、手を貸してくれないだろうか。

 救を求める言葉に応じてやってきた清めの聖女は、不可思議な水の塊を見上げていた。

「………『愚かなる者の、悪しき力』」

 周囲で歌を捧げる百人の聖職者とは別に、彼女は簡易的な神輿の上にいた。カーテンに囲まれた個室の中、椅子に腰かけ、無言で手元へ視線を落とす。

 いつの日か、はるか昔に見た夢と、あの声を思い出す。



『———脅威は去りました、しかし、愚かなる力はまだ眠ってます———』



「聖女様、いかがです? ここからでも何か分かりますか?」

 カーテンの外から声がした。

 神輿の下に控える側付きが、心配そうに彼女を見上げている。カーテンの内側からでも、その姿がはっきりと見えた。

「ええ。多少なら。………よくないモノの力よ」

(………神の御業でないのは確実。神に反逆しようとする悪意。嫌な気配。………欲、怒り、悲しみで満たされた魔力)

「は、はい………」

「『これ』は、定期的に、とでもいうのかしら。たまに起きる、災害みたいなものよ。誰にも予想できない。けど、自然の起こす災害とはまた別物の、ちゃんと祓って清めないといけない力。これらの処理も、神から仰せつかった仕事の一つなの。どうしても、見過ごすことのできない災害………」

「聖女様が、前に随分と寝込まれた事がありましたよね。その時も、確かそんな事を仰ってました」

「あら、よく覚えてたわね」

 聖女はくすくすと笑う。

「もう、馬鹿にしないで頂けますか」 

「そうね。あなたも、気づけば随分大きくなっていたものね。けど前回私が寝込んだのって、あなたが十にもなってばかりの頃だったと思うの。覚えてるなんてすごいじゃない」

 相変わらず、子ども扱いしていたのかと、三十代前後のお付きはため息をついた。

「北の大陸の大災害も、その力が原因だと仰っていましたが。こちらの大陸にも、その力が及び始めているという事ですかね」

 自分の出身地を思い出し、お付きの彼女の視線に、物悲しさが混ざる。

「………どうなのかしらね。あちらはあっという間に不幸が広がって、あっという間に多くの国が滅んでしまったでしょ? けど、『脅威は去った』とお告げがあってからは、こちらの大陸では、北ほどの連鎖は起きていない。あちらと同じ大災害は、無いと思うのだけど………けど、」

 「何かしら」と聖女は、呟く。内側から外が見える、魔術の施されたカーテン。それを越えて、村の北側に視線を走らす。

「聖女様………また、寝込まれるまで頑張らないでくださいね」

「あら、悪い子ね。自分の仕事を放って逃げろというの?」

「そういう訳じゃありませんが………」

「大丈夫よ。また看病して頂戴。私も、この老体に鞭打つのは、もう少しの辛抱だしね」

「………もう少しって」

 お付きは悔しさに拳を握った。

(なんで私じゃないのだろう)

 教会で一番の魔力と、強力な神の寵愛を受ける自分。親愛する聖女様のためなら、その仕事を自分が担って支えたいのだ。だが、聖女の仕事は聖女にしか務まらない。そして、聖女様は言うのだ。「次の清めの聖女は、あなたではないの」と。申し訳なさそうに。本来なら、そうしてあげたいとでも言いたげに。

 聖女を決めるのは神だ。どんなに人が定めた指標があろうとも、徳や善行を積み、祈りを捧げようとも。だから清めの聖女は、この国の大三教会で一番の力を誇る金光であり、信頼するお付きでもあるシスターに、聖女という座を明け渡してもいいと思っていてもできないのだ。

「さあ、兵士たちが皆出てきたら私たちの出番よ。精神を整えて準備なさい。他の者にも伝えて。封じの準備を」

「はい」

(変な感じね)

 聖女の目が細められる。

(誰しも、神からは大なり小なりの、愛を受けている。どんな悪人でも………。殺人鬼だろうと、獣のような者だろうと。神は、自ら生を与えた、この世の物全てを愛しているはずなのに)

 神の愛が受けられないとしたら、それは神が望まずに、生まれてしまった魔獣や魔族たちくらいだ。

(………哀れな子達)

 だが、それらとも異なるような何か。それがこの村の中にある気がした。感じたのは本当に僅かな間だ。気のせいの可能性もある。だが———

(神から、一切愛されない人間? ………そんな者、居るのかしら?)


 

 村の中からは、少しずつ子供たちが運び出されていた。魔獣や魔族に傷を負わされ、逃げ出して来たり、担ぎ出されてきた兵士もいた。

 そんな中、異様なのは村の子供たちと同じようになってしまい、仲間に担ぎ出されてきた兵士たちった。それは今、四十人近くと及んでいた。

(四分の一が呆然自失か。重傷者二十名。残り約百五十名が中にいることになるが、何人生きている事か………。くそ。転送など、昨日の報告でもなかったというのに)

 送り出した戦闘員たちは若く、経験も浅い。そんな彼らが、村に入ってそうそう、五人の班から引き剥がされ、運悪く魔獣や魔族の目の前へと転送されたとしたら。惨たらしい光景が容易く想像できた。

 中佐は舌打つ。

(人員を無駄に削るだけか。………聖女様も今いる人員で、これを封じることが可能か、試してみたいと言っていたしな)

 だがそれは、中に生存者がいないことが条件として出されていた。水を丸々、強力な魔術具内に封じるため、その中に居る者達も巻き込んでしまうから、と。

 小隊長たちに通信を入れる。

「今から出てきた兵士たちは中へ戻すな。これから少しの間様子を見る。生きてる人員の確認をしろ。置いてきた怪我人があれば、数人でその場所に向かわせて合流させろ。その他重要な報告なく一時間過ぎるようなら、聖女様による封印の儀を行う」

 村に到着してから数時間。気づけば日が昼時の位置まで昇っていた。



 ***



 昼時だというのに、村の中は薄暗く、空では日の光が揺らめいていた。

 ジーンは剣を構えたまま、目の前の人物を見て思考停止する。

「あ、………ええと…………騎士見習い様のお勤め? 大変ね」

(………もうどうにでもなれ)

 アルベラは、澄ました顔でひらひらと片手を振る。

 彼女は自分が斬り捨てられる心配など全くないように、顎下の剣先を気にせず微笑んでいた。

 その様子を少し不愉快に思いながら、ジーンは深い息をついた。剣を納める。

 緑の瞳。そこに一切他の色が混じっている様子はない。

(あいつの変身なら、どれだけ良かったか)

 自分の周囲にいた魔獣や魔族は、ここに来る途中から居なくなっていた。トウバクという、秋や冬に実る種類の、麦の畑を通ってくる前には、ぽつぽつといた手強そうな輩も、すっかりいなくなっていた。きっと、ここにはほとんどの魔獣や魔族が近づけないのだ。だとしたら、目の前の彼女も、それらの化けた姿である可能性は低い。

(にしても、)

 目の前の彼女の姿は、今まで見てきた彼女とは、随分印象の変わるものだった。一瞬顔の似た赤の他人かと思うほどだった。

「お前………その恰好」

 狩人や旅人が好んで使用するような、そこそこ頑丈で動きやすい素材のパンツとブーツ。多分その上には、安物の長袖のシャツを着ているのだろう。ベージュのローブと肩掛け鞄は、よく見れば以前にも見た事ある気がする。後ろに一つに束ねた髪の毛。動きやすさを最重視した格好。

 お嬢様らしさの一切がなかった。知らない者が彼女を見ても、公爵様のご令嬢だとは思えないだろう。

「素敵でしょ。全部エリーの見立てなの」

「まるで冒険者の見習いだな………」

「あら素敵。ま、冒険者になる予定はないけど」

「色々聞きたいことがある」

「そう? それはこちらも」

(道化と話してるような気分だな)

 この会話、ちゃんと噛み合っているのだろうか、とジーンは再度ため息をついた。

「今から、俺と一緒に村の外に出る気はあるか? 隊と合流して保護もできるし、希望ならそいつらの居ないところに出すこともできる」

 これは「ここからとにかく出ろ」と言いたいのだろう。

 アルベラは首を傾げてほほ笑む。

「お優しいのね。けどそれはごめんなの。………あなたは? 今からここに入ろうとしてたところ?」

「ああ」

「じゃあ、ご一緒して良いかしら? 私もこの中が気になるの。聞きたい事なら、歩きながらでも良いでしょ?」

 一切の後ろめたさもなさそうに、飄々とそう言ってのけるアルベラ。彼女は軽く笑むと、ジーンに背を向け、門を潜って歩き出した。



(は? え? なんでジーンが居るの? 何でこのタイミングで? もう少しなのに? 玉目の前なんですけど?)

 平静を装ってはいるが、アルベラは頭の中で、若干、そこそこに、ほどほどに、それなりに、慌てふためいていた。

 だが、そんな中でも冷静に、足元の「彼」の事を思い出す。

(………あ、そうだ)

「コントン、」

『ナニ?』

 自分の足元まで届かない位の小声だったが、コントンからは当たり前に返事があった。

「ジーンには姿を見せないで。念のため。何かない限り、影で行動してもらっていい?」

 了解の意の、唸り声が小さく聞こえた。

「ありがと」

「………なんだ?」

「い! あ、いや、………ジーンは、何でいるの?」

「徴集されたんだ。この村の、生存者の救助。お前は?」

「救助。そう。私は………探し物をね」

「探し物?」

 二人は、門から続く石畳を歩き、家の玄関へとたどり着く。

「———?!」

「———?!」

 扉を開き、同時に二人、後ろへ身を引いてしまった。

 特に目の前に凄惨な現場が広がっていたわけでも、魔獣や魔族がひしめき合っていたわけでもない。あるのは、何もない、静かな廊下だ。だが、その中は今までの村の外より暗く、深い水の底のような色味や空気感が漂っていた。

 一歩足を踏み出すと、魔術具でもないのに、洋服が水の抵抗を受ける様に揺らめいた。

 さっきからずっと、家に近づくにつれ、胸はざわついていたが、とジーンはアルベラを見る。彼女も、同じものを感じているのか表情が硬くなっていた。

 ジーンと目があい、「さ、行きましょうか」と強張った笑みを浮かべる。

 幾つかの扉が並ぶ廊下。その先にキッチン。さらにその先にも廊下が続いているのか、四角いくぼみが見えるが、暗い青の中に沈んで良くは見えない。

 ジーンが先に家に入る。続いてアルベラが後を追った。

 入ってすぐの右手の扉。そこからとても嫌な感覚がした。胸をざわつかせ、精神を逆なでされるような感覚。ジーンの額に冷や汗が浮かぶ。

 随分静かなものだ、と後ろを振り向くと、アルベラが瞬き一つせず、大きな瞳をその扉へ向けていた。感情が昂ってでもいるのか、緑の瞳の縁が、僅かに輝いている。

 片手がゆっくりと、その扉のドアノブへと持ち上げられ、触れようとしている。

「駄目だ」

 ジーンがその手首をつかむ。

 弾かれた様に、アルベラはジーンへと顔を向けた。瞳の光が、ゆっくりと収まっていく。



 ―――あそこだ。

 ―――あそこに行かなきゃ。

 アルベラは家を空けてすぐ、一つの扉に視線を釘付けとなっていた。

 家の重い空気や、冷たい水の感触にも気づいたが、何よりも早くあそこへ行きたかった。

 急に気持ちが焦りだしてきたが、ジーンの目もある。

 ごくり、と唾を飲み顔を上げると、ジーンと目があった。

「さ、行きましょうか」

 そう言ってから、一瞬しかたってない気がする。

 気づけばあの扉の前にいて、気づけばジーンに手首を掴まれ制止させられていた。

 アルベラは呆然とジーンを見る。ジーンは険しい表情を浮かべていた。

「中、確認してみたいの。いいかしら?」

 赤い瞳が、扉へと向けられ、アルベラへとお戻る。

「………確認するなら最後にしたい」

「最後に見るの?」

「………ああ」

 とても嫌そうな返事だった。眉を寄せ、視線を下にずらし。額には汗が浮かんでいる。水の中なのに変なものだ、とアルベラはその汗を見て思う。

「ジーン、辛そうね。………じゃあ、分担しましょう。私がここを見る。あなたは他の部屋をお願い」

 その言葉に、手首を掴む手に力がこもった。

「駄目だ」

 静かだが、やや語気が荒い。

 アルベラはじっとジーンを見つめる。

「忘れたのか。危ない事、一人でするなってやつ」

(忘れ………?)

「ああ。力になってくれる―――」

 アルベラは思い出したように呟いた。

「ラツと、俺と、約束しただろ。俺と会わなかったなら、一人で好きに動けばいい。誰にも止めようがないからな。けど、こうしてあった以上、俺は一緒にいる奴の身の安全は守りたい」

「流石騎士様ね」

「見習いだ」

 吐き捨てるようなその言葉は固く、そんな事はどうでもいいと言いたげに、真面目な表情をしていた。

「頼む。ここは最後にしてくれないか。お前の探し物は手伝う。ここも、何があるのかは確認しなきゃいけない。それは確かだ。けど、もしかしたらこうしてる間にも、この家で誰かが死にかけてるかもしれない。お前から目を離して、怪我したり死なれてても困る。だから、悪いけど俺と行動してくれ。駄目か?」

「分かった。………けど、一応質問ね」

「なんだ」

「もし、この部屋に生存者がいて、後回しにすることで死んじゃったら?」

 アルベラの意地悪な質問に、ジーンは真顔で返答した。

「それはない」

「ない?」

「ああ。そこに生きてる人間はいない。自信はある」

「………そうなの? 凄いわね、そんなことわかるなんて」

 ジーンは小さく「勘だけどな」と言って扉を見た。

(勘かい………) 

 硬く、鋭い光を灯す、赤い瞳。惹きつけられるような、物欲しそうな緑の瞳。全く異なる二つの視線が、一点に集まる。

 この中に、アレがある。

(一人になるタイミング、うまく作らないと)

 アルベラは「じゃあ、早くいかないとね」と余裕を取り繕って笑みを浮かべた。

「お手をお借りしますわ、騎士見習い様。ワタクシも微力ながら、お手伝いさせて頂きますわ」

 あと少し。手を伸ばすだけ。

(目的の物を手に入れて、さっさと帰ろう)



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