第56話 期末テスト、前編!
久しぶりに更新です!
見てくださいねw
夏休みまで、あとすこし。
あたしは重要なことを忘れていた。
「期末テスト、大変ですねぇ。凛ちゃん。」
「え??」
「期末テストだよ。俺は別にいいけど、めんどくせぇな。」
と、狼と花音のふたりが語る。
「期末テスト・・。」
「今日入れて、あと1週間ぐらいですよ?」
「まぁ、正確に言えば8日か。忘れてたとかいわねぇよな??」
・・・狼。
そんなこと言われたら、忘れてたなんて、とてもじゃないけど言えないよ・・・。
あたしは、急いで帰った。
「ただいま!」
「おかえりなさいませ、お嬢様。」
「凛ちゃん、おかえりなさいませにゃあ」
「おかえり〜♪」
・・・。
「お嬢様、どうかなさったのですか??」
と黒夜さんが神妙な顔つきで聞いてくる。
「黒夜さん・・・。」
「はい?」
「あたしの勉強手伝ってくれる??」
「いいですけど、どうしたんです?」
「期末テストがあること忘れてたの・・・。」
「何日後です?」
「9日後・・。」
「それなら、大丈夫ですけど。私、かなりスパルタですよ? 大丈夫ですか?」
あたしは、もうこの際どうなってもいいから、なんとかしないとやばいと思っていた。
だから、黒夜さんにお願いすることにした。
「とりあえず、何からします?」
「あたし、数学と理科はできるけど・・・」
「国語と社会ですか? 苦手なのは?」
「うん。」
「あれは、要点を抑えればできますので、教えましょう。」
1時間くらい経過・・・。
「徳川家3代目の将軍は?」
「誰だっけ・・・・?」
「家光ですよ。お嬢様。」
「へぇ〜・・。」
本当にあたしは歴史に疎いので、分からなくなる。
眠くなる・・。
「お嬢様、眠ったらお仕置きしますよ?」
と黒夜さんがあたしの耳元で囁く。
「にゃあ!?」とあたしはびっくりする。
だって・・・お仕置きとか言うから・・(/////)
「ここは分かります?」
「うん、さっきしたから大丈夫。」
「そうですか。」
といって、黒夜さんがあたしに密着してくる。
こんな距離感は今までにないから、かえって恥ずかしい・・。
「お嬢様、晩御飯を食べたら続きと参りましょう。」
「あ、もうそんな時間!?」
「お疲れでしょうから、お待ちください。」
そういって、黒夜さんはキッチンへ。
みぃとベルゼブブくんもお手伝い中。
「凛ちゃん、テストですにゃあ? 大変ですにゃあ・・。」
「勉強すれば、大丈夫だよ。」
と笑って言う二人。
中学生のテストは、難しいのだよ! それなりに!!
「はい、今日の晩御飯は、少々変えてみました!」
と・・見ると・・・うどんだった。
「うどんですにゃあ?」
「うどんだ〜! きつねうどん!」
「何で?」
「うどんは記憶力を高めるのに適している食材と聞いたことがありますので、してみました!」
・・・徹底している黒夜さん。
勉強のためにここまでしなくても(汗)
あたしはそう思いながらも、食べてみる。
おいしい・・・・!!
「おいしい〜!」
「おだしがいいですにゃあ♪」
と嬉しそうに食べる二人。
「喜んでもらえて光栄です。」と笑う黒夜さん。
晩御飯を食べて片付けたら、リビングにて勉強再スタート。
ベルゼブブくんとみぃも参加したんだけど・・・
「ぐ〜・・。」
「ちんぷんかんぷんですにゃあ!!」
と二人はあっさりダウン。
なんでも・・・ベルゼブブくんは簡単すぎて飽きたとの事・・・。
「魔界のお勉強と数学と国語は出来るようですが、英語は苦手のようです。」と語る黒夜さん。
それでも、黒夜さんから教えてもらって、結構いい感じになったと思う。
それから、2時間くらい勉強すると・・・黒夜さんが。
「お嬢様、もうこの辺で今日はやめておきましょう。」
「え、なんで?」
「きりもいいのと・・・あと人間の集中力は8時間が限度だそうです。
学校での勉強5時間と、家出の勉強3時間。これでいっぱいだと思いますので。」
「そうなの?」
「はい、これ以上は、限界を超えるので、かえって負担となり無駄になってしまうのです。」
じゃあ・・・また明日にするってことで、その日は寝た。
そこから、8日間、黒夜さんに教えてもらった。
ときどき、意地悪な問題を出すけど、それは無視した。
「1600年に関が原の戦いが起こりました。では、1601年は?」
「知らないよ〜・・。」
「関が原の戦い1周年記念ですよ!」
黒夜さん、それはない!!
そして、次回はいよいよテスト当日!
「この話、またぐの?」
「久しぶりにまたぐみたいですね。お嬢様。」
ま、いいか!
次回、あたしのテストを見守ってください!!