第55話 七夕パーティー
更新が遅れて申し訳ないです。
今月はがんがんイきたいと思います!
さ〜さのは、さらさら〜♪
今日は、七夕ですね。
あ、どうも、凛です。
本日は、七夕っていうこともあって、みんなで花音のお家で七夕のお祝いをしてます。
あ、花音のお家は神社でいつも、毎年こういう感じで七夕過ごしてるんですよ??
どこからともなく、とんでもない歌が・・・
「さ〜さのは、さらさら〜♪」
「さらさらったら、さらさら〜♪」
「さらさらったら、さらさら〜♪」
「さらさら、さらら♪」
勘違いな歌詞を歌っているのは、ベルゼブブくんとみぃ。
七夕を知らなかったんだって。
「凛ちゃん、七夕ってなんですかにゃあ??」
と聞かれたときは、あたしは少しあせりましたよ(汗)
まぁ、黒夜さんが説明してくれて助かったけど。
奥から、短冊を持ってきた花音と、笹を持ってきた狼。
黒夜さんも手伝ってくれてます。
「七夕か〜・・。どんなねがいごとにするかなぁ・・。」と言う狼。
「世界平和とかどうです??」と笑って言う花音。
「スケールでかすぎ(笑)」と突っ込む狼。
この二人、いい感じで凸凹コンビだよね。
せっせと、お手伝いしてる黒夜さん。
しかも、この暑いのにいつものスーツで・・・。
大丈夫なのかな??
「黒夜さん、暑くないですか?」と花音が声をかける。
「あ、大丈夫です。」とさわやかに笑う黒夜さん。
っていうか・・・黒夜さんは忘れたけど半分吸血鬼だよね?
日光とか大丈夫なの?
まぁ、本人がなんとも言わないから、大丈夫だろうけど。
「凛ちゃ〜ん♪」とみぃがあたしを呼ぶ。
「なに?」とあたしが聞くと、みぃは
「織姫と彦星って一年しか会えないですにゃあ?」
「うん。」
「すごく悲しいラブストーリーですにゃあ・・みぃもそんな風に愛されてみたいですにゃあ・・・。」とすこし照れて言うみぃ。
あたし、どうコメントすればいいのさ!!
「みなさ〜ん、お願い事書きましょう??」と花音がいうので、みんなでお願い事を書くことにした。
まず、ベルゼブブくんのはこんな感じ。
「パパとママが喜ぶような王様になれますように。」
笑ってあたしに見せるベルゼブブくん。
頑張ればなれる!
続いて、花音は・・・
「みんな仲良く、健康に。」
学校の目標みたいだけど・・
まぁ、いいか。
つづいて、狼。
「願いが叶いますように。」
・・・・。
「なんだ?」
「あのさ、狼?」
「なに?」
「願い事書かなかったら、分からないじゃん?」
「そのぐらい、テレパシーか何かで分かるだろ?」
「織姫と彦星は宇宙人じゃないんだよ?」
「大丈夫。あいつら、きっと勘いいから。」
とクールに言う。
続いて・・みぃ。
「グラマラスになれますように。」
「かっこいい男の人と結婚できますように」
「プリンがたくさん食べれますように」
「世界が平和でありますように」
「お料理がもっと上手になりますように。」
・・・
「みぃ??」
「にゃんですか??」
「一個だけにしなさい!」
「にゃんで〜??」
「そのほうが、ありがたみもあるし、織姫と彦星が困らないですむでしょ!」
「はい・・・。」
その後、ぶつぶついいながら、結局ひとつにした。
「けちくさいですにゃあ・・・。」とか聞こえたのは聞かなかったことにしよう。
黒夜さんのお願いはどんなのだろう?
あたしはそっと見てみると、黒夜さんはお願い事を書いてない。
「あれ? 黒夜さん書かないんですか?」と花音が聞くと、黒夜さんは「はい。」と笑っていった。
「どうして?」とあたしが聞くと、黒夜さんは
「お願い事は祈るのではなく、叶えるものですから。」
と笑っていった。
あたしは自分のお願い事を見た。
でも、それを聞いて飾るのが少し怖くなった。
「どうしました? お嬢様?」と黒夜さんが聞く。
あたしは、「大丈夫! なんでもないから!」と返した。
あたしのお願いは
「みんな、仲良くこれからも過ごせますように。」って書いた。
でも、本当は・・・本当は・・・違うんだけどね。
「みんな〜! 晩御飯できたから、かざったらどうぞー!」と花音のお母さんが言うので、
急いで飾ることにした。
あたしの本当の願いは、簡単だよ?
黒夜さんに・・・いつか・・きちんと、すきって言えるように。
これがお願い。
みんな、晩御飯を食べたら、みぃとベルゼブブくんは疲れちゃったのか寝ちゃって。
花音は狼を連れて、神社の見回りだって。
あたしと黒夜さんだけ、居残り。
なんか、緊張しちゃう。
「お嬢様?」
「な、なに!」
「星がきれいですね。」
「あ・・・うん!」
今日はすごく星が出てきれい。
七夕の夜にこんなに星が見えるのはすごい!
「近くで見てみたいなぁ・・・。」とあたしがぼそっとつぶやくと・・・
「見てみますか?」と黒夜さんが言う。
「どうやって?」っていうと、黒夜さんはあたしをお姫様だっこして・・・
翼で空を飛んだ!!
昔見た、真っ黒な翼で。
「く・・・黒夜さん!」
「大丈夫、しっかりつかまっていてください!」
しばらく飛ぶと・・・
「お嬢様。」と笑う黒夜さん。
あたしが目を向けると、そこには、
今まで見たことのない、星空と月夜が出ていた。
きれい・・・。
「きれいですか?」
「うん。」
あたしは少しだけ高いのが怖くなって、黒夜さんに抱きついた。
「大丈夫ですよ。」と黒夜さんがいうけど、やっぱり怖い。
でも、黒夜さんがいたからすこしは安心。
無事に帰ってきて、みんなで仲良くお祈りして、七夕を楽しみました。
まぁ・・・今回はこんな感じで(笑)