第52話 執事とパーティーの始まり
久しぶりです!
更新しましたので、ご覧ください!
がやがやがやがや・・・。
あたしはとまどってる。
きちんとしたドレスも着てる。
黒夜さんがそばにいる。
吹くとかマナーははきちんと出来てるから、心配ないし。
無事に何とか、黒夜さんがトンネルっていうのをつないで通れた。
あたしはこういうときに、某マンガのタイムマシンっていうのを思い出しちゃった。
中に入ると、あっというまに目的地に着く。
そんな感じ。トンネルって言うのは、タイムマシンみたいに、あっちとこっちの世界をつないでるんだ。
魔界と人間界っていう世界を。
で、あたしが何で、とまどってるかって?
それは・・・・・・・・・こんなに人が多いとは思わなかったから!!
魔界って言うけど、あたしのイメージしてた世界とはぜんぜん違う。
魔界って言うから、すごい君の悪い顔した化け物とか、怖い感じのモンスターが普通にうろちょろしてるかと思ってたら・・・みんな、人間とおんなじ顔してる!!
それに、みんな普通の人っぽいし、町並みとかは、人間界とそんなに変わらない。
「いや〜・・無事に着きましたねぇ。」
「だね!」
「にゃあ!」
と元気な3人組。
「お嬢様、安心してください。魔物といっても人間の女性を襲うような手荒なまねをするものは、おりません。いたら、私が・・・。」
「黒夜さんが??」
「・・ぶっとばします(笑)」
目が本気だ・・・・黒夜さん。
「それじゃあ、お城に行こう!!」といって、ベルゼブブ君が歩く。
「にゃあ!」とついていくみぃ。
「私たちも参りましょう。」とあたしを引っ張る黒夜さん。
「ちょっと!!」とあたしが言うと、黒夜さんは、「やさしくエスコートいたしますので、ご安心を。」と笑う。
も〜・・・!!
あたし達が歩いていると、なにやら黒い服を着て、どくろの仮面をつけた人たちがあたしたちを囲う。
「失礼ですが、ベルゼブブ王子で?」
と、聞いてくる。
恐い。マジで・・・・恐い。
あたしは、黒夜さんの後ろに隠れた。
「そうだけど?」とベルゼブブ君が言うと、「あ、どうも、お迎えにあがりました、死神部隊です〜(笑)」と仮面をはずして明るく言う、死神部隊の人。
そもそも、何?
死神部隊って?
「死神部隊は王族の警護を任されている部隊です。神崎 凛様でいらっしゃいますね?
私、死神部隊の隊長をしている、白神といいます。よろしくデス。」
あたしは何にも言ってないのに、白神さんは自己紹介をしてくれた。
白神さんは、黒夜さんとか同年代くらいで、青白くてやせこけてるけど、髪がピンクで長いロンヘアだ。背も大きい。
けっこうイケメンでもてると思う。
それで、白い刀?かなそんな感じのものを持ってる。
で・・・ドクロのペンダント持ってるの?
最近の死神って、はじけてるんだねぇ・・?
ロックバンドのギタリストっぽい感じかな?
「あ、名刺を渡すのを忘れていました。」
そういって、名刺を渡してくれた。
そこには、こう書いてあった。
「死神部隊長 白神 骨太」
「あ、しらかみこつた。です。決してほねぶとではないので・・。」と笑う白神さん。
その笑い方はちょっと目が恐かった・・・。
「あ、無事に送りますので、ご安心をでは行きましょう!」
そういって、死神部隊の警護の元、あたし達はお城までいくことになった。
骨太ではないのだ。こつたなのだ。
あたしは笑いそうになりながら、何とかこらえて、お城へ。
お城に無事に到着すると、あたしはまたびっくりした。
人が多いんだもん!
「ベルゼブブ様だ!」と誰かが言うと、みんながこっちに集まってくる。
あたしは黒夜さんになんとかブロックされながら進む。
ベルゼブブくんは、白神さんとみぃと一緒になりながら進むみたい。
大変なんだなぁ・・・・王子様って言うのも。
その時!
ドン!
と、大砲の音が鳴った。
あたしは、びっくりすると、あたしの手を黒夜さんがつかんでた。
「ベルゼブブ、来たか!!」
「ベルちゃん!!」
という聞き覚えのある声。
それは、あたしも見たことがあるベルゼブブ君のお父さんとお母さん。
そう、ルシファーさんとマノアさんだ。
二人がはいってくると、みんなが一斉に頭を下げた。
すごいえらそうにしてるおじさんとか、上流階級の奥様とかそういう感じの人たちがみんな一斉に。
あたしも一応、礼をしておいた。
「マナー、パーフェクトです。」と黒夜さんが小声で言ってくれたのがうれしかった。
「皆様、来ていただいてありがとうございます!
本日は、楽しんでいってください!!」
と、ルシファーさんが挨拶をし、みんなが食事とかを始めた。
食事は、立食でバイキングみたいな感じで、あたしはほっとしてた。
だって・・・テーブルマナーとか面倒じゃないですか・・・(汗)
「僕、パパとママに会ってくる。」
「私も、ついていきますにゃあ!」
といって、二人はいっちゃった・・・。
あたしと黒夜さんは、取り残されちゃった。
すると・・・後ろから急いでいたのか、誰かとあたしはぶつかっちゃった。」
あたしは、「きゃ・・・。」っと転びそうになる。
そこを黒夜さんが支える。
「大丈夫ですか? お嬢様?」
「うん・・。」
ぅ・・・。
黒夜さんがぎゅって感じで・・・。
あたし抱きしめられてる・・・・(////)
もう!
「黒夜さん!」
「はい。」
「大丈夫だから、離して?」
「あ・・・・はい! すみません!!」
「何か食べるもの取りに行きましょう!」
「う、うん!」
あたしたちは、なんかぎこちなくなっちゃった。
でも、ドキドキしてる・・・。
すると・・「まぁ、黒夜さん! お久しぶり!!」
と、あたしの知らない女の人が黒夜さんに話しかけてきた。
その人は、あたしより美人で・・・・。
あたしは、複雑な心のもやもやを感じてた・・・。