第51話 執事、なぞの呪文。凛のドレス選び!
更新が遅くなっちゃって申し訳ないです。
お待たせしました。
来週からはきちんと書きたいと思います、どうもごめんなさい。
では、どうぞ!!
それは一通のお手紙から始まった。
「黒夜さん、なんかお手紙来てるよ?? 黒夜さん宛に。」
「あ、ありがとうございます。お嬢様。 しかし・・・・私宛とは珍しいですね。
ん・・・・王様からです。」
「王様って、ベルゼブブ君のお父さん?」
「はい、なんでしょうかね。」
黒夜、元気にしてるか?
今度、城で先代王をしのぶ簡単なパーティーを開こうと思う。
そこで、皆さんを招待したくこの手紙をお送りした。
来ていただけるとありがたい。
心よりのもてなしを用意しているので、待っているぞ。
では。
ルシファー・ダークリヴァーより。
「今度の日曜日だそうですね。どうやら。」
「へぇ〜・・・。」
「なになに??」とベルゼブブくんとみぃが寄って来た。
「あ、ベルゼブブ様、お手紙でこのようなものが来ました。」と黒夜さんはベルゼブブくんに手紙を見せる。
「あ・・・・僕のおじいちゃんの命日のパーティーか。」
「ですにゃあ。これは出ないわけにはいかないですにゃあ。」
「だね。」
とベルゼブブ君とみぃはどうやら行くようだ。
「じゃあ、今度の日曜日は黒夜さんとベルゼブブ君とみぃで行っておいでよ♪」とあたしが笑って言うと・・・
「凛ちゃんも行きましょうにゃあ♪」
「行こうよ!!」
と二人が笑って言う。
いやいやいや・・・。
王族のパーティーってだけでも、すごそうなのに、あたしみたいな一般ピーポーはそんな・・・。
「お嬢様、よろしかったらどうですか?」と黒夜さんが聞いてくる。
「でも、パーティーってことはドレスとかそういうの着るんでしょう? あたし・・・そういうの苦手だし、なにより・・・・。」
恥ずかしいじゃん!
ドレスとか!!!!
とは言えないので、心の中で言いました。はい。
「お嬢様。」と黒夜さんが神妙な顔つきで言う。
「なに??」
「だめですか・・??」
う・・・・・。
そんな・・・子犬みたいな目で見つめるなんて・・・・反則だよ!!!
「お嬢様がいかないと・・・・私、寂しいです。」
「僕も寂しいです〜!」
「みぃもさみしいですにゃあ〜!!」
こうして、3人が子犬みたいな目であたしを見つめる・・・。
すると、ママが起きてきた。
「おはよ〜・・。みんなして何騒いでるの?」
「あ、ママ!?」
と、あたしはママの後ろに隠れた。
なんか、子供っぽいけど、是も作戦のうちだ!
ずるくない!
あたしは、ずるくはない!
オホホホホホホホホ!!!
ちょっとはずかしいので、笑ってごまかしてみました。
「凛ちゃんを、僕のおうちで開くパーティーに誘ったんだ〜。そしたら・・。」
とベルゼブブ君が口を開く。
「そしたら?」とママが聞き返す。
「そしたら、凛ちゃんは出ないって言ったんですにゃあ・・・!!」
「なるほどねぇ・・・。どうして、凛は出たくないの??」
「だって・・・ドレスとか着るの恥ずかしいんだもん・・・・。」
そういって、あたしは恥ずかしいから、顔を隠す。
文字通り、照れ隠しだ。
「黒夜さん、そのパーティーっていうのは、魔界でやるのよね?」
「はい。」
「魔界は危ないところじゃないの?」
「かなり安全です。しかも、魔王様のパーティーで危険な事件をやろうとする人は・・・・
自殺志願者か、かなりのおばかさん以外はやりませんね。」
と黒夜さんは淡々と言う。
じゃあ、危険はないわけだ。
「あたしは、凛のドレス姿見たいわ〜♪」とママが言う。
「私もです。」と黒夜さんもいう。
「僕も。」とベルゼブブ君も。
「みぃもですにゃあ!」とみぃも参加。
も〜・・・・・!!
「分かった! 分かったわよ! 行くから、みんな、そんな眼で見ないで!
はずかしいから!」
「やったー!!」と騒ぐ全員。
ママと黒夜さんの間で、笑顔が見えたのがあたしは気になったけど、まぁよしとしよう。
「黒夜さん、マナーとかは教えなくていいの?」
「あ、立食形式ですし、何かあったら、私がそばにいるので大丈夫です。」と黒夜さんは言う。
「お嬢様、私、黒夜があなた様をお守りいたします。
命に代えてもお守りいたします。」
そういったときの、黒夜さんはいつもより優しくて、いつも以上に決意が出てた。
「あの・・・魔界ってどうやって行くの??」
「あ、簡単ですよ。トンネルをつなぐだけですので。」と黒夜さんは淡々と言う。
「そうだよー! トンネルつなぐんだよ♪」とベルゼブブ君もいう。
「トンネル??」
あたしとママは良く分からなくて、首をかしげる。
だって、突然トンネルとか言われてもねぇ。
う〜ん・・。
そうしていると、黒夜さんがなんか、ぶつぶつぶつ・・唱えてる。
何かの呪文かな??
「アップルパイ・・・・あっぷるぱい・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」
「アップルぱ・・・い」
なんで、アップルパイ?
「あ、凛、ドレス見てあげる!!」とママがあたしの手を引っ張る。
「あたしも手伝いますにゃあ!!!」
そういって、あたしを二人が引っ張って、連れて行く。
ドレスなんて、はずかしいのに!!!
「お嬢様、私も手伝い・・」
「僕も!」
「だめ、男子禁制!!」
そういって、あたしはママの部屋に。
「凛はこういうのが似合うのかも?? でも・・・こっちもいいかも・・。」
ピンクのドレスとか、水色のドレスが出てくる。
いや、なんか恥ずかしいよぉ!
「こっちも似合いますにゃあ!」
そういって、みぃは黒いの出してきた!
大人すぎるような・・・。
「どれも似合うわよ。きっと。」
そう言って、ママはいろんなドレスを出してくれる。
「あ、私、やりたいことがあるのよ!」
「な、なに、ママ!?」
「ふふ、じゃあ、いくわよ! 読者の皆さん、また来週!
来週はいよいよ、魔界に突入よ!」
「突入ですにゃあ!!」
おいおい・・・次回予告ですか??
あ・・・次回そんな感じのようです。
では、読者さんドレス選びもあるので、失礼します!