第50話 ママに誓う王子様。
50話突破しました!
ひとえにファンの皆様のおかげです。
感謝しております!
これからもがんばりますので、よろしくお願いします!
翌朝。
いつもと違って起きると、ママがいたので、あれ??って思った。
ちょっと混乱したけど、大丈夫。
えっと、朝の6時30分か。
僕は起きてジュースでも飲もうと思って、台所に向かうと・・・
「おはようございます。王子様。」と黒夜さんがいた。
「あ・・・・おはよう。黒夜さん。」
「奥様はまだお眠りですか??」
「うん。疲れてるみたい。」
「心配もあったのでしょう。まぁ・・・会えて安心なさっているのもあると思いますが・・・。
しかし、何故来られたか理由がわからないですね。」
と黒夜さんは神妙な感じでいう。
そういえば、何でママは来たんだろう??
僕には分からないや。
そう思ってると、凛ちゃんとみぃが来た。
「おはよう! 黒夜さん!!」
「おはようございますにゃあ!!」
朝から元気だなぁ・・・この二人。
ん・・・あれ??
「みぃ、猫耳変えた??」
「はいですにゃあ♪ ちょっとクリーニングしてもらったんですにゃあ!」
「へぇ、でも今のも似合うよ♪」
「ありがとうございますにゃあ。」
「黒夜さん、あたし手伝うね。」
そういって、凛ちゃんは黒屋さんの朝ごはんを作るお手伝い。
「あ、はい。学校が始まって、どうですか?? お嬢様。」
「あ・・・狼と花音とはまた同じクラスだよ。」
「2年生ですか。早いものですねぇ。月日は・・。」
「あ、じゃあ、あたしは奥様を起こしてきますにゃあ♪」
そういって、みぃはママを起こしにいった。
僕もついていく。
「奥様、みぃですにゃあ。起きてくださいにゃあ!」と声を出す。
「ママ、起きて〜・・。」と僕もいうけど・・・
ドアを開けたら、もう起きてた・・・。
「あ、おはよう♪ ベルちゃん。みぃ。」
「はい。おはようございますにゃあ!」
「おはよう、朝ごはんできてるから、食べよう。」
と、いうことで僕とママは久しぶりに朝ごはんを一緒に食べることになった。
「いただきます!」×6
いつもより、1人多いご飯。
「これ、凛さんが作ったの??」
「あ・・はい。お口にあうといいんだけど・・・。」
「とってもおいしいわ♪」と言って笑うママ。
久しぶりにママの笑う顔が見れてうれしいな♪
「それで、どうしてこちらに来られたんですか??」と凛ちゃんのママが聞く。
みんな、気になっていたことだ。
みんながママの方を向く。
「それは・・・」
「それは??」
「ベルゼブブを・・・・・魔界に戻そうと思ったからです・・。」
と、ママが静かに言った。
「に・・にゃあ!?」
「そんな!?」
「ママ・・・・本当??」と僕は聞いた。
「えぇ。でも、今はそんな気はないわ。ベルゼブブが楽しそうに・・・あんなに真剣に自分のかなえたい夢を私に語ってくれたことはないし・・ここはいいおうちだもの。」
ママは穏やかに、静かにそういった。
「なんか、湿っぽくしちゃってごめんなさいね!!」とママが笑うと、
黒夜さんが・・・
「失礼ですが、奥様、今日一日ベルゼブブ様と、この世界を楽しんできてはいかかでしょうか??」
「え??」
「奥様もお忙しいでしょうし・・・なかなか休日もないでしょうから、いかがでしょうか??」
「でも、いいの? 黒夜さん?」と僕が聞く。
「大丈夫ですよ。」と黒夜さんが笑うと、ママは「ベルゼブブ、行く??」と聞いたので、
僕は「うん。」と答えた。
こういうことで・・・・・僕とママは遊園地に行くことにした。
「ベルちゃんと遊ぶなんて久しぶりね♪」とママが言う。
「うん♪」と僕は答える。
遊園地について、ママはすごくはしゃいでた。
ジェットコースターに3階も連続で乗るし・・・・
お化け屋敷の人を魔界にスカウトしようとするし・・
コーヒーカップにコーヒーをマジでいれようとするし・・・
その他いろいろあったけど・・・楽しかった。
こうして、遊んで帰ってきたら夕方になってた。
凛ちゃんの家にきちんとあいさつをする。とママが言うので、
凛ちゃんと黒夜さんと、凛ちゃんのママとみぃに会ってから帰る事にするらしい。
「今日は・・楽しかったわ。ベルちゃん。」
「うん。」と答える僕。
「それはよかったですにゃあ♪」と笑うみぃ。
「また来てくださいね!!」と凛ちゃんも答えてくれた。
「またよろしかったら、お越しください。」と丁寧な凛ちゃんのママ。
仕事を抜け出してきたんだって。
「奥様、私が命を賭けても、王子様はお守りします。」と黒夜さんが言う。
「ええ、お願い。」とママが言う。
ママ・・。
と僕が言おうとすると・・・ママが僕を抱きしめた・・。
「ベルちゃん・・・ベルゼブブ・・・・本当はとっても心配なの・・・。
あなたが心配で・・・。」
とママが泣いてる。
僕は、「ママ・・・。」ということしかできなかったけど、気持ちは伝わったと思う。
「でも、あなたの夢をママは、応援するからね。」というと、ママは夕焼けの中に消えていった。
僕は優しい王様になることを誓うよ。
いいよね?
ママ。
パパみたいになりたい。
でも、ママみたいに優しい王様になりたいんだ。
だから、優しい王様になりたいんだよ?
つらかったりさせて、ごめんね。
心配ばっかりかけてごめんね。
でも・・・僕はママが世界で一番スキだよ。
だって、ママだもん。