第48話 みんなで大追跡!!
2週間更新できなくて、すいません!
その分、充電しました。
これからドンドン書いて、更新していくんでよろしく!!
3月30日 PM2:00
「お嬢様、大丈夫ですか??」と黒夜さんが聞いてくる。
「うん、大丈夫!!でも、買い物っていっても結構あるんだね。」とあたしが答えると、
ベルゼブブくんとみぃは、「お菓子!お菓子!」とはしゃいでます。
あ、今日は春休みなので、あたしはみんなでお買い物中です。
買い物っていっても、家族が増えてから、買う量も増えたので、ちょっと困っちゃう。
ということで、4人で来てます。(ママはお仕事です。)
今は、買い物が終わって帰り道です。
ママが車を使ってもいいと黒夜さんに言うんだけど、黒夜さんは使わない。
なんでだろう??
「黒夜さん、今日の晩御飯はどうするんですかにゃあ??」とみぃが聞くと、
「今日はハンバーグにでも、しましょうかね・・・。」
と黒夜さんが言って目線を向けると、黒夜さんは止まった。
「どうしたの?」とあたしが黒夜さんに聞くと、「お嬢様、あの方を見てください!!」
と言って、あたし達が眼をやるとそこには、人ごみの中だけど確かにわかった。
台風だ。
「台風さん!」とあたしが呼ぶと、台風は振り向き、「おう!」と手を振る。
そして、あたし達に来い来いと手招きをすると、
「ちょうどいい。今、尾行してるんだけど、怪しまれたくないから。俺とこのまま付いてきてくれ。」
と真剣な表情で言う台風。
あたしは言葉が出てこない。
台風って探偵さんみたいな仕事をしてるんだっけ。
「で、凛ちゃん。このちびちゃん2人は誰だ?」
「あ・・・・行きながら説明します。」
「お兄さんって・・・探偵さん?」とベルゼブブくんが聞くと、
「あぁ。」
と笑いながら追跡をする台風。
あたし達は台風と一緒についていく事にした。
「こっちがみぃで、こっちはベルゼブブくん。2人とも黒夜さんの親戚なの。」とあたしは嘘をついた。
だって、本当のこと言えないもん!!
「親戚じゃ・・・モガ!」とみぃが言いかけたところで、ベルゼブブくんが口をふさいだ。
ナイス! ベルゼブブくん!
「で、追跡している人は、何なんです?」と黒夜さんが聞く。
「ああ、財津 貴宣って言う学生だ。浪人生で予備校に通ってるみたいだけど、最近、帰りが遅いとかで、なんか怪しい友達づきあいがあるとかなんだとか、親が言うから、バカらしいが調査してるんだ。」
「バカらしいって??」とあたしは気になったので聞いてみた。
「だって、写真で見るとおり、真面目で眼鏡かけてる学生だろ?
アニメ好きらしいから、友達づきあいと言ってもその辺だと俺は推測するが、恭子が、お金がいいからってやらされてんだよ。」
「恭子さんは元気?」と黒夜さんが聞く。
「あぁ。」と台風が言った瞬間、追跡してた人が何かのお店に入った。
あたし達はそれを急いで追う。
「いらっしゃいませー!!」
という店員さんの元気な声。
しかも・・・その店員さん、みんなメイド服を着てたり・・・・とか。
「あの・・・ここって??」
「どうやら、コスプレ専門店みたいですね。」と黒夜さんは冷静に言う。
「こすぷれ??」とベルゼブブくんが言う。
まぁ、分かりやすく言うと、みぃみたいな感じの格好をした女の子がたくさんいます。
はい。
「俺はあいつを追う、黒夜達はどうする??」
「あ、ここでまぎれながら、私も微力ながらお手伝いさせていただきます。」
「分かった。何かあったら、俺のケータイへ。」
「はい。」
そういって、台風は店内を回るフリをして、後をつけていく。
「凛ちゃん、ここって何のお店なんですかにゃ??」
「あ・・・コスプレって言って・・・アニメのキャラとかの衣装を売ってるの。」
「そうなんですかにゃ・・・でも、あたしと同じ服を着てる店員さんが一杯いますにゃあ。」
「あ・・・あれは・・・。」
と、あたしが言いかけると、「お客様も是非どうです? 一着。」
「え・・・あたしは・・・」とあたしが戸惑うとみぃが、「凛ちゃんも、きてみましょうにゃあ!!」
と・・・言うのであたしは試着室へ・・・。
こんなはずじゃなかったのにー!!
「みぃ、凛ちゃんは??」
「あ、ベルゼブブ様、凛ちゃんは今、服を試着してるところですにゃあ!!」
「へぇ〜・・。」
ガラガラガラ・・・と試着室のドアが開いて・・・。
「似・・・似合うかな??」とあたしが聞くと、みぃとベルゼブブくんは首を縦に振って、
「かわいいですにゃあー!!!」とか、「似合う似合う♪」とか言う。
う〜・・・恥ずかしいよぉ(////)
そこにジャストタイミングで黒夜さんが来た。
「黒夜さん、似合うよね〜??」とベルゼブブくんが言うと、黒夜さんは「とっても・・・・・お似合いですね。」と言って笑ってくれた。
執事にメイド2人に子供がひとり・・・今の格好がすごくはずかしい・・・。
と、あたしが思ったその時、さっきの男の人が、こっちに走ってきた!
「待て!!!」という台風。
逃げながら、店員さんが逃げる男の人に腕をつかまれた。
あたしとみぃとベルゼブブくんは、
慌てふためく。
店内も「きゃあー!!!!」と騒がしい感じ。
「いいか・・・それ以上近くに来てみろ・・・・・この女の首が飛ぶからなぁ・・・・!!!!」
と目が血走った感じで言う。
店員さんの首にナイフが突きつけられてる。
あたしとみぃは・・・「きゃあー!!??」と声をあげた。
怖くてたまらなくて・・・。
でも、ベルゼブブくんは意外と泣いたりしないで冷静。
台風は、「くそ・・・!!」と悔しそうに声を出す。
「黒夜さん・・・!!」とあたしが心配そうに言うと、黒夜さんは「大丈夫です。」と冷静に言う。
あたし達はだまってみているよりほかない。
「ははは・・・・手も脚も出ないだろう・・・!!」と店員さんにナイフを突きつける男。
「あ・・・あ・・・」と女の店員さんは声がもうそれしか出ない。
その時である。
ベルゼブブくんが何か小さな声でぶつぶつ言った。
すると、何が起こったのかわからないけど・・・
ナイフを持った男の人の手が、急に重たくなったみたいに、地面に吸い寄せられる。
ついにはナイフが手から離れた!
すると、「今です!」と黒夜さんがいうと同時に、台風もダッシュする。
男の人は羽交い絞めにされて・・ロープで縛られた。
店員さんはあたしのほうに寄ってくる。
みぃは心配そうに聞く。
「大丈夫ですにゃあ!? 怪我はないですにゃあ!?」と慌てながら聞くみぃ。
「うう・・・・・」と泣く店員さん。
その時!
ベルゼブブくんが急にバタっと倒れた。
「ベルゼブブくん!?」
「ベルゼブブ様!!!」
あたしたちは慌てるが、黒夜さんは冷静に、「大丈夫です。」と笑った。
その後、警察が来て、台風さんが事情を説明するために警察署へ。
犯人も無事に逮捕されました。
でも、あたしの住んでる街で、こんなことはしょっちゅう起こるわけじゃない。
治安がいいから・・・こんなの、ありえない事だと思った。
あたし達は見てたけど、警察からの事情聴取ってヤツだけで済んだ。
でも、それにしてもベルゼブブくんは何をしたの??
今、ベルゼブブくんは黒夜さんにおんぶされてる。
「黒夜さん、ベルゼブブくんは何で眠っちゃったの??」
「教えた重力魔法を使ったんです。」
「重力魔法??」
「はい。重力をコントロールできる魔法です。王子様はわたしが覚えるまで、1年かかったものを、3ヶ月くらいで覚えてしまいました。」
「すご・・・・!!!」
「でも、どうしてベルゼブブ様はねむちゃったんですにゃあ?」とみぃが聞く。
「まだまだ、魔力と体力が不十分だからです。今日一日、寝れば回復するでしょう。」
あたしとみぃは買い物をした荷物を運ぶ。
あたしは・・・・ついでにもう一つ。
何かって・・・あのお店で買った・・・・その・・・メイド服・・!!!!
黒夜さんが似合うって言うから・・・・・・仕方なく・・・・。
「どうかしましたか? お嬢様??」
「なんでもない! はやく帰ろう? お腹すいちゃった。」
「みぃもですにゃあ!!」
黒夜さんは、「はい、かしこまりました。」と笑ってそういった。
今日はベルゼブブくんと、黒夜さんと台風の大活躍でした。
「う〜ん・・・・・ハンバーグ・・・」
ベルゼブブくんが寝言言ってるよ・・・。
なんか、弟みたい!!
「ハンバーグ特大にしてあげますね。王子様。」