表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/71

第45話 バレンタインデーの喜びと悲しみ。

バレンタインデーどうでした??


今回は、バレンタインデーがテーマです。

2月13日 バレンタインデー前日。 金曜日


さて・・・学校も終わった、これから花音と・・・。とあたしが思っていると、

花音が、「凛ちゃん、明日はバレンタインデーですよ!!」と声をかけてきた。


うん、わかってる!とあたしは心の中で思う。

「チョコかぁ・・・・。」とあたしがつぶやくと、花音は「あ・・・あたし・・・黒夜さんに渡せるか心配です・・・・。」と不安そう。


あたしは、「大丈夫!」というと、花音はニコッと笑った。


「っていうか、花音はチョコ・・・作った??」

「まだです・・・これから帰って作ろうと思って・・・。」

「じゃあ、あたしも一緒に作る!!」



こうして、バレンタインデーチョコ同盟が完成された。

これは、バレンタインデーにおいてよく使われる作戦であり、またこの同盟は有効に使われている。(by 作者)



そこへ、狼が寄ってくる。

「なぁ、今日帰りどっかいかねぇ??」と声をかけてきた。


花音は、「きょ・・・・今日はダメです!!」と声を出す。

狼は、「何で??」と聞いてくる。


「だって・・・・!」

「ねぇ・・・。」


とあたし達は困惑する。


狼にもろ、明日はバレンタインデーだから!とは言いにくいし・・。


「まぁ、いいや。あ、俺、今日、黒夜さんに会いに行っていい??」

「いいけど・・あたしはいないよ??」

「まぁ、いいや。じゃ。」と言って、狼は去って言った。


変なの。

まぁ、いいか。


こうしてあたし達は、バレンタインデーに向けて、準備を開始した。




「凛ちゃん、黒夜さんは、スウィートなほうがいいんですかね?? ビターの方がいいんですかね??」と花音が聞いてくる。


あたしはチョコを溶かしながら、「ビターかな?? 甘いのはあんまり好きじゃなさそうに見えるし・・。」


花音とあたしはチョコの味で、こんなに悩まなきゃならない。

悩ませてるのは、吸血鬼のハーフの黒夜さん。


あなたにチョコをあげたいけど、喜ぶのかな?

チョコが爆弾みたいに感じちゃう・・・。


「凛ちゃん!」

「あ、ごめん、なに!」

「そういえば・・・高橋君にもあたし・・・作ります。」

「どうして??」

「深い意味はないんですけど・・普段、お世話になってますから・・!!」


あたし達は、ベルゼブブくんと狼と黒夜さんの分を作った。

あたしはもう1つ特別に作った。



誰のかって・・・・??

ごめん、今は秘密にさせて・・。


まぁ、こんなこともありながら・・・あたし達は無事にチョコの製作に、成功しました!


あとは、渡すだけ。


渡す・・・。


「凛ちゃん?」

「あ、花音・・・もしかして、おんなじこと考えてるかもしれない・・・・んで、言うけど、」

「はい。」


「どうやって渡そうか??」

「・・・・(/////)」


「一緒に渡す??」

「・・・・はい。」



明日は決戦・・・かな??




翌日、2月14日 バレンタインデー。


「お嬢様、起きて下さい。今日は、花音さんのお家に行かれるのでしょう??」


あたしの体揺らすの誰??

眠くて・・・。



「ん〜・・・眠い〜・・。」

「お嬢様。」


そういうと、黒夜さんがあたしの顔を覗き込んできた!


「く・・・黒夜さん!!」


ニコ(笑)っと笑う黒夜さんは、あたしに、「お目覚めですか??」と聞いてくる。

は・・・恥ずかしいじゃん!!



すると、ママが入ってきた。

「凛、今日はバレ・・・」と笑って言うママ。

「ママ!!」とあたしは言うと、リビングに引っ張って行く。



「バレンタインデーがどうかしたの??」とママが聞くと、

あたしは何にもいえない。


ママが耳元で囁く。

「黒夜さんにあげるの??」と聞いてきた!

「うん・・・。」とあたしが言うと、「そう、頑張ってね♪」とママが言う。


すると、ベルゼブブくんがあたしとママの服を引っ張る。

「どうしたの??」とママが聞くと・・・「バレンタインデーだから、チョコ!」と言って渡してきてくれた。


「ベルゼブブくんが作ったの??」とあたしが聞くと、「そうだよ〜♪ 黒夜さんと一緒に、作ったんだ!」と笑うベルゼブブくん。


「ありがとう♪」とあたしとママが言うと、嬉しそうに笑うベルゼブブくん。


「あ、今何時!」

「10時!」とベルゼブブくんが言って、「あ・・・・あたし、花音のお家に行かなくちゃ!!」とあたしは急いで花音の家へ。


「いってらっしゃ〜い!」とベルゼブブくんが言うのが聞こえた。





「は・・・・花音!・・・・遅れて・・・・ごめん・・・・・!!!」

「凛ちゃん、息切れてるけど、大丈夫ですか??」

「うん・・・・大丈夫!」


花音のうちで少し遊んで、あたし達は午後から、チョコを渡しに行く事に。



うちに帰ってみると・・・「おかえりなさいですにゃあ♪」と笑うみぃ。


「花音さんもいらっしゃいませですにゃあ!!」と言って、あたしと花音はみぃに連れられてリビングへ。

リビングには、狼と黒夜さんとベルゼブブくんがゲーム中。


「おじゃましてるよ。」

「おかえり〜!!」


「お帰りなさいませ、お嬢様。いらっしゃいませ、花音さん。

今、お茶をお入れします。」


「く・・・黒夜さん!」と花音が声を出す。

「はい??」

「チョ・・・。」

「ちょ?」

「チョコどうぞです・・・・(////)」


と花音が渡すチョコの入った袋。


黒夜さんは笑うと、「ありがとうございます!」と答えてくれた。


「狼君にもです・・・!!」と渡すと、ビックリしてる狼は「ありがとな♪」と笑って、言った。


あたしも黒夜さんに「あたしもこれ・・!!」と渡す。

「お嬢様もありがとうございます♪」


と喜ぶ黒夜さん。

「実はさっき、みぃからももらったんだよ〜!!」と笑うベルゼブブくん。



「では、私達も渡しますかね??」

「ああ。」


「では、お2人に・・・。」


そう言って、黒夜さんと狼があたし達に渡してきたのは・・・チョコ。


「いいかな??」

「ありがとうございます・・・!!」


と笑う花音。



その後は、あたしの家でみんなで、ごはんを食べた。

その日の黒夜さんの料理は美味しかった。



「あ・・・じゃあ、あたしそろそろ帰ります。」

「じゃあ、途中まで送るわ。」という狼。


「あ、はい。」と言って、花音と狼は一緒に帰っていった。



あたしは2人が帰るのを見ると、開かずの間のドアを開けた。

ある人に、チョコを渡すために。



「あたしからの・・・チョコだよ・・・・パパ??」


写真の中で元気なパパ・・・。

どうして、死んじゃったの??



そう思うと・・・涙が出てきちゃった・・・。

「お嬢様??」と黒夜さんが声をかけてきてくれた。



あたしはなぜかその時、抱きついちゃったんだ。

涙が出たの。


悲しいから?

寂しいから?

つらいから?



分かんないけど・・・・・


「お嬢様・・・・。」と黒夜さんは、あたしの頭を撫でてくれた。


ねぇ、あなたは吸血鬼のハーフなのに、



どうしてあたしのそばにいるの?

あたしを守ってくれるの?



そんな事は、今はどうでもよくなっちゃった・・・。


だって・・・黒夜さんがそばにいるから。


次回、楽しみに待っててください!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ