第37話 執事の新しいお仲間??
旅行から帰ってまいりました!
新キャラ登場です!
12月20日 AM 1:00
ガラガラガラ・・・・。
「ここがベルゼブブ様と黒夜さんがいるとこだにゃあ〜!!
にゅ〜ん・・・つかれたぁ〜・・・・・眠いから、ひと眠りするんだにゃあ〜・・・。」
同日 AM 5:47
「ふわぁ〜・・・・・。」
読者の皆さん。凛です。
もう冬に入って、もう少しでクリスマスになりますね。
皆さん、予定は決まってます??
あたしは、花音達とクリスマスパーティーになりそうです。
さて・・・・今日はお休みだけど・・・早起きしちゃったので・・・そうだ!!
朝ごはん作って、黒夜さんをびっくりさせてあげようっと!
あたしがそう思って、キッチンのドアを開けると・・・。
「にょ〜ん・・・・・む〜・・・・・・。」
家のリビングのソファーで誰か・・・・・・寝てる??
え??
あの・・・・・・泥棒さん??
でも・・・・それにしては、服装が・・・
あの・・・その・・・!!?(軽くパニック中!!)
よし、落ち着けあたし。
そうだ・・・これはきっと夢だ。
ほっぺをつねれば・・・・・・・・
痛い。現実だ。
状況を整理すると・・・今、あたしの目の前には、猫耳がついてて・・・髪の毛が茶色で、フリフリのなんていうか・・・・メイド服??っていう感じのエプロンをつけた、女の子がソファーの上で眠ってます。
背はあたしと同じくらい・・・かな??
やせてるし、寝顔はまぁ・・・・こういうのをかわいいっていうのかな?
それにしても・・・この子、どこから入ってきたの??
「ん?」
あたしが、そう思って辺りを見回すと・・・・・窓が少し開いてました。
ここから入ってきたの??
「うにゃ・・??」
あ・・・起きた。
あたしと目が合う。
「にゃー!?」
「きゃー!?」
あたし達の叫び声は、すごく大きかったです。はい。
だって、よく分からないし、この間みたいな怖いやつかと思ったんだもん!!
「どうしたの!?」とベルゼブブくんが来る。
「どうしました??」と黒夜さんも来た。
「あらあら・・・。」とママも起きちゃった。
全員の目が、その子に集中すると・・・・・「あ、ベルゼブブ様、黒夜さん、おひさしぶりですにゃあ!!」と元気よく声を出す。
「みぃ!」とベルゼブブくんがいうと、「お久しぶりです。」と黒夜さんも答える。
知り合い??
「はじめましてにゃあ、魔界から来たベルゼブブ様のお世話係をしてた、みぃといいますにゃあ。よろしくですにゃあ!!」
と元気よく声を出すみぃ・・・という女の子。
「あの、ちょっといい??」とあたしは聞いてみた。
「はい、にゃんですか??」
ながにゃになるのかな??
ま、いいか。
「その耳、本物??」
「本物ですにゃあ、さわってみてくださいにゃあ!」
と言われたので、あたしは触ることに・・・・・あ・・・・本物です。
「にゃ〜ん・・・起きたばっかりでねむいですにゃあ〜・・・・。」
「みぃさん??って言われたかしら?」とママが駆け寄る。
「あ、は、はい!! にゃんですか!!??」
「可愛い猫耳ねぇ♪」と言って触るママ。
「これは、昔、もらったものですにゃあ。でも、取り外せるんですにゃあ。」
そう言って、みぃが猫耳をはずす。
なんか、帽子みたいな感じになってるんだ。
猫耳をはずすと普通の可愛い女の子。
「でも、これは大切にゃものですから、はずさないようにしてるんですにゃあ!」と笑うみぃ。
黒夜さんが、「このみぃは、ベルゼブブ様のお世話係と、魔王家のメイドをされていた方です。」と説明をする。
「はいですにゃあ・・・・皆さんのことは聞いてますにゃあ。でも、困った問題があるんですにゃあ・・・。」
「困った問題??」とママが聞く。
「はい・・・・来たわいいけど、泊まる所がないんですにゃあ・・・・・。」と下を向いて言う。
「じゃあ・・・家に泊まりなさいよ。部屋ならまだ、たくさん空いてるから♪」
「ありがとうございますにゃあ!!」
あ・・・読者の方に忘れたけど、説明しますね。
家は、まぁ・・・あたしとママとの部屋以外にも、あと6部屋あるんですね。
そのうちの一部屋は、黒夜さんとベルゼブブくんが一緒に使ってます。
あと、5部屋もなんであるかって・・・・??
ママの占いグッズとか、色んなものが入ってるからです。
でも・・・家には、開かずのお部屋があって・・・・。
まぁ、いいか。その部屋のことは。
「じゃあ、皆さん、お世話になりますにゃあ!!」とみぃはぺこっとお辞儀をする。
朝から元気だなぁ・・・この子。
「つーか・・・・みぃ?? 何か用があってきたんじゃないの??」
「あ、はいですにゃあ! ベルゼブブ様のお父様からお手紙貰ってきましたにゃあ!」
どれどれ・・・と全員で見ることにしました。
親愛なる皆様へ。
肌寒くなってまいりました、いかがお過ごしでしょうか?
私、黒夜だけにベルゼブブを見てもらうとなると負担がきついのではないかと思いまして・・・みぃを派遣することに致しました。
みぃは優秀なメイドですので、ご安心を。
お給金などはこちらから、出しますのでご安心ください。
それとベルゼブブへ。
パパとママは毎日、心配でたまらないが、きちんとしているか??
魔法の修行は厳しいだろうが、黒夜もいるし、怪しいやつに狙われても、大丈夫なようにパパもママも考えて、そしてバックアップがいつでもできるようにしている。
だから、安心して修行に励むように。
それでは、皆様。
また新年にお手紙を差し出します。
PS ベルゼブブ、ママが今度はそちらに行くそうだ。
「だそうです。」と黒夜さんが言う。
「へぇ、今度はママが来るんだ!!」とベルゼブブくんは嬉しそう。
「へぇ・・・ベルくんのお母さんってどんな人??」とママが聞くと、「ママはパパと違って、やさしくてきれいだよ。」と笑って言う。
「へぇ〜! 会ってみたいね!」とあたしが言うと、ベルゼブブくんは「うん!」と笑った。
すると「みなさ〜ん!! みぃ、料理つくるですにゃあ!!」とみぃが言うので、「なら、あたしも手伝う!」とあたしとみぃで朝ごはんを作ることにした。
黒夜さんは今日は朝はお休み。
「じゃあ、にゃに作りましょうか??」とみぃは首をかしげて聞いてくる。
か・・・かわいい!
女の子のあたしでもどきゅん!となりそうです。はい。
「凛さん??」
「あ、なに!?」
「顔まっかですにゃ?? 風邪ひいてるのかにゃ??」
「あ、大丈夫。じゃあ・・・今日はフレンチトーストとオムレツとサラダにするね。」
「はい、じゃあ、あたしサラダつくりますにゃあ!」
そう言って、みぃは野菜を持ってきた。
なんか、猫の格好で料理しているところを見てると、童話の世界に入ったみたい。
みぃは「にゃあ〜!!!」とすごい速さできゅうりを切っていく。
あたしはオムレツを作ってます。
10分経過。
「凛さん、こんなんでいいですかにゃ??」
「どれどれ??」と見てみることにすると・・・・・もうサラダが出来てました。
「すご〜い!!」と驚くあたし。
「味見してみてくださいにゃあ!」
どれどれ・・・・。
「あ、おいしい!!」
「よかったですにゃあ!!」
その後、無事にオムレツとフレンチトーストも完成して、みんなで朝ごはん。
「いただきます!」×5
いつもより一人多い食事。色とりどりの料理と家の住人。
・・家もすごいメンバーだよね。考えてみれば。
吸血鬼のハーフに、魔王の王子に、占いのプロに、猫耳つけたメイドさん。
濃いね・・・。うん。
食べながらママが、「みぃさんはなんでこっちに来たの??」と聞いた、みぃは、「あ、はい! こっちの世界に興味があったんですにゃあ! それにベルゼブブ様のお世話係としても仕事があったんで、きたんですにゃあ!」と嬉しそうに言う。
黒夜さんは、「許可は取ってきたんでしょうね?? 魔王様の。」
みぃは、「大丈夫ですにゃあ♪」と笑って言う。
ベルゼブブくんは、「美味しい~♪」と笑ってる。
人数多くなると、ご飯も美味しいなぁ・・・。
すると・・・キッチンから何か・・・。
「あ・・・あ・・・・あ!!!!」とみぃが固まって指を差す。
そこには・・・・ゴキブリ!!
あたしゴキブリだめ!!! 気持ち悪いし・・・・・!!!
「みぃ・・・ゴキブリだめですにゃあ・・・」とママの後ろに隠れる。
ベルゼブブくんが、「これがだめなの??」と持って来た。
すると、みぃは・・・「ダメですにゃあ~!!!!!!!!!!!!!!!!」
と逃げる。
すると転んで・・・・あたまの上に、ゴキブリが・・・・。
「にゃああああああああ!??????????」
みぃ、気絶。
「みぃ!?」
「大丈夫!?」
と全員が駆け寄る中、黒夜さんは、「部屋に連れて行きましょう。お嬢様、すいませんが、布団があったら敷いてもらえませんか??」
「布団?」
「みぃは、布団じゃないとだめらしいのです。」
「わかった!」
あたしとママは大急ぎで布団を敷いて、ベルゼブブくんが「黒夜さーん!」と呼んで、黒夜さんはみぃをお姫様抱っこで連れてきた。
すごい連携。
サッカーの日本代表よりいいかも・・・。
「しばらく寝せておきましょう。」と黒夜さんが言うと、あたしは「うん。」とうなづいた。
ベルゼブブくんとママは寝顔を見てる。
「どうしたの??」とベルゼブブくんが聞くと、ママは「かわいらしい子ね♪ ベルゼブブくんのお世話係というより、お姉さんみたい。」
そう言って、あたし達が部屋を出ようとすると・・・・「ゴキブリ~・・・・!!」と悪夢と戦う声が・・・。
また一人、新しい仲間は大変な子ですね。これは(汗)