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第36話 執事、誓いを立てる。

連日の更新です。


ちょいと疲れましたが、見て下さい。

ベルゼブブくんと黒夜さんは、その日のうちに退院した。

治療をしたお医者さんが、「黒夜さんは治癒力が早いですね! 学会に報告したいくらいです!!」と驚いてた。


そりゃあ・・・・黒夜さんなら早いですよ。


「どうかしましたか?? お嬢様。」

「いや、なんでもないよ!!!」とあたしはすこし慌てながら言った。



「これからどうなるの?? 黒夜さん。」とベルゼブブくんは聞く。

「王様の話によりますと、魔界から、応援を送っていただけるそうです。」

「へぇ〜・・誰だろ。


「って、事はうちに来るの??」

「そうなります。お嬢様。」



「まぁ、何にせよ、ベルゼブブくんを守ってくれれば、あたしは問題ないと思うわよ??」とママが言う。


まぁ・・・ママがいいなら・・いいんだけど。




すると、後ろから、

「あれ? 黒夜じゃないか!!」と懐かしい声がする。

「あ・・・台風さん!!」


忘れている読者さんのために説明します。

佐藤 台風、前、あたしのボディガードをしてくれた人です。

背が小さいけど、頼りになる兄貴分的な感じ?かな。

「お久しぶりです。佐藤さん。」

「あぁ、久しぶり、奥さんも凛ちゃんも!」


「このひと誰??」とベルゼブブくんが聞く。

あたしは、「前、あたしを助けてくれた人。ボディーガードしてるの。」

「へぇ〜・・・凛ちゃんのお兄さんかと思った。」


「ん?? この銀髪の子は??」

「あ、今家で、預かってるの! ベルゼブブくんっていうの。」

「ベルゼブブか。よろしく。俺は台風でいい。」

「よろしく! 台風!」


ベルゼブブくんと台風が握手する。

なんか・・・・言っちゃ悪いけど、兄弟みたい・・・・(笑)


「台風!」と呼ぶ女の人の声。

「恭子!」と返す台風。


久しぶりに見るけど、恭子さんは前と変わらず、背が高くて、綺麗。

忘れている読者の方へ(しつこくてすいません。)

大山 恭子、台風のパートナーで背が高くて綺麗なボディーガード。

仕事のできる女性。

「あ・・・・凛ちゃん、お久しぶり。黒夜さんもその後どう??」

「あ、全然大丈夫です。大山さんはあの事件の後、どうなさっていましたか??」

「こいつなら、俺とまたボディーガードしてるよ! 俺がドジして、怪我したけど、今は大丈夫だ。」

「ったく・・・・まぁ、いいわ。こんな所でお会いするとは・・・縁なのかもしれませんね。あ・・・台風、そろそろ行かないと!」


「分かった、俺も行くよ。」


そう言って、二人はまた。と言って、走って、病院を出て行った。


「あの二人、変わらないわねぇ。」とママが言うと、黒夜さんは、「だからこそいいのですよ。」と笑って言った。



ママの運転であたし達は帰ることに。

車がすこしぼろぼろになってるけど、ママは「修理すれば大丈夫♪」と笑って言う。


・・・ポジティブだ。


あたしの隣で、ベルゼブブくんは寝てる・・・。

あたしも少し疲れちゃった・・・・。




「奥様。」

「なに??」

「王子様とお嬢様が眠っています。」

「疲れたんでしょう。あたしも疲れたもの。子供にはもっと大変よ。」

「でしょうね。」

「ベルゼブブくんの修行って、どんなことをするの?」

「人間界での普通の生活ですね。その中で、自分に何が足りないかを見つめなおすのでしょう。王子様は、その・・・魔界の能力を使うことには問題ないようです。」

「その能力ってなんなの??」

「王様が言う。死を操作する能力のようなものです。あの方はもっとすごい能力を使えますけど・・・。」

「ベルゼブブくんもああいう感じになるの?」

「それは分かりません。」


クスっと奥様は笑う。


「巻き込んでしまって申し訳ないです。今、思えばもっと私が考えて行動すれば・・・。」

「黒夜さん、あなたはよくやってくれてる。あたしもベルゼブブくんが残ることには、賛成よ。でも、天国との戦いが起こると・・・どうなるわけ??」

「私にも分かりません・・・・。」


「あなたにも分からないことが、たくさんあるのね。」

「はい、未来のことは特に分かりません。」


そういって、車がマンションの前に止まった。

「二人とも眠ってるけど・・・起こすのもかわいそうだし・・・どうする??」

「じゃあ、奥様は王子様を。私はお嬢様を、起こさないように運びましょう。」



そう言って、奥様は王子様をおんぶして、私はお嬢様をお姫様だっこして、運びます。

家にはいって、二人をベッドに寝かせます。


王子様はとりあえず、私のベッドで。

お嬢様はお嬢様の部屋のベッドで。


「二人が眠ってると、こうも静かなのね。」

「ええ。静かですね。」

「黒夜さん、晩御飯はどうする?」

「そうですね・・・カレーにしましょう。あの二人が起きたら食べられるように。」


「じゃあ・・・あたし達でいただいちゃう??」

「そうしましょう。」


そう言って、奥様と二人でカレーを作り始めることに。

「奥様とつくるのはなかなかないですね。」

「初めてよね。あたしも久しぶりにカレーなんて作るわ。」

「お嬢様はいつも、朝ごはんをされていますけど・・・いつからされているんですか?」

「それは・・・。」

「聞いてはいけなかったようで・・・。」

「あの子が料理をするようになったのは・・・あの子のパパ。あたしの旦那様がなくなった次の日からだったわね・・・。」

「どんな方だったんですか? ご主人は。」

「あたしと違って、家庭的で家のことをしてくれてた。料理が得意だったの。凛にも教えてたんだけど・・6年前に・・・。」


奥様が涙を流し始めた。

「ごめんなさい・・・思い出してしまうと・・・今でも淋しいときは、泣いてしまうわ・・・。」

「いえ、わたしこそ、そんなことを聞いてしまい申し訳ないです。」


「黒夜さん。」

「はい。」

「あなたには本当に感謝してる。凛が明るくなってきてるし、あたしがいないときはあの子は一人になってしまうから、だから・・・・淋しくさせてしまっているのに、あの子は優しいから・・・。」


「はい。お嬢様はお優しいです。」

「なんか、湿っぽくなっちゃったわね・・・ごめんなさい。野菜はこんなものでいいかしら?」

「はい、後はお任せください。」


そう言って、カレーを煮る事にした。


「黒夜さん、美味しそうね♪」

「はい、もう少しですので待っていてください。」


そう言ってしばらく待つと、カレーが煮えた。

奥様に用意をして、私もいただくことにします。


「いただきます。」

「いただきます。」


「二人で食べるのも何か変ね(笑)」

「ですね。」

そうして食べていると、お嬢様と王子様がおきてきました。

「ふぇ〜・・・いい匂いだなぁ・・・♪」

「あたし寝ちゃったの・・?? あ、カレー!!」


「あぁ、今用意いたしますので、お待ちください。」


そう言って、4人でカレーを食べることになった。

王子様はおなかがすいていたのか、たくさん食べていました(笑)


「ごちそう様でした!!」

「あたしも、ごちそうさま。とっても美味しかった♪」


そういって笑う王子様とお嬢様。

「ベルゼブブくん、凛、ママから大事な話があるから、聞いて。」


二人はきちんと奥様の目を見る。

「いい、これからどんな危険な目にあうかわからないけど・・・・あたしはベルゼブブくんと凛を命を変えて守ろうと思うから、だから・・・・安心してね。」


「あ・・・・はい。」

「うん、分かった。」


「私からもいいですか?? 私、黒夜一夜、命を賭け、皆様をお守りいたします。」


何故、自分でそう言ったのかは分かりません。

ですが・・・・自分の気持ちを伝えたかったのです。


「よろしくね。」と奥様が笑う。

「うん。」と王子様も笑う。

「・・・・うん。」とお嬢様も笑ってくれた。


この平和な時を守りたい。

私の気持ちはそれだけでした。


今このときの気持ちに嘘偽りはない。

心からそう思いました。大きらいな神様に誓っても。


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