第29話 黒夜さんの服を買いに行こう計画 その5
なんと・・・・3連続ストライクしました。
「すごいよ! 黒夜さん。」
「ターキーかよ(汗)」と少しびっくりしながら、負けずとストライクを出している、狼。
あたしと花音は、まぁ、それなりに楽しんでます。
黒夜さんは、「あ・・・・・」とまたガターに入れてしまって・・・でも、すごい回転とスピンがかかったボールで戻ってきて・・・ストライク。
これで4連続。
みんなもう、びっくりしてます。
ボーリングをしてる隣のおじいさんも、「ありゃぁ・・。」と言ってびっくりしてます。
黒夜さんは、笑ってます。
「いやぁ、なかなか面白いですね。初めてですが。」と。
そして、黒夜さんはついに、最終フレームまで9連続ストライクという所に来ました。
「頑張ります!!」と本人は意気込んでます。
あ、あたしたちは最終フレームのスコアを、説明します。
あたし 110(ベストスコア)
花音 110(あたしと仲良く同数です!)
狼 145(すごい!!)
そして・・・黒夜さん。
ここまで、270。
あと3回倒せば、パーフェクトゲーム。
もはや、ボーリング場の人たち、みんなが黒夜さんに注目してる。
黒夜さんは、「とう!!」と思いっきり全力で投げた。
また、ボールはガターへ。
しかし、ガコン!!!と言う音ともに、真ん中に戻ってくる。
「いけ!!」と狼がいう。
ガコーン!!!という強烈な音とともに、ピンは全部倒れた。
「やった!!」
「あと2回ですー!!」
「その調子!!」
「がんばれよ!」と隣のおじいさんも声援を出す。
黒夜さんはボールを丁寧に磨く。
後2回・・・。
投げた!!
ごろごろ・・・・・・。
ガターへ。
しかし、ガコン!!!とまた戻ってくる。
「入れ!!!」とおじいさんが言う。
ピンに当たり、ガコン!!!と音がする。
10番ピンがグラグラとしている・・・倒れるかどうか微妙だ・・・。
「あ・・・微妙です!」花音があせりながら言う。
「倒れろ!」と狼が言う。
倒れて・・・!!!
グラグラしていたピンは・・・・倒れた。
ふ〜・・・。と息を吐くと黒夜さんは笑って、全員にハイタッチ。
「あと1回ですね・・・・。」と黒夜さんは言う。
「あと1回だよ!」とあたしは言うと、「すこしプレッシャーですね。」と笑いながら言う黒夜さん。
「大丈夫です!! 黒夜さんなら!!」と花音は笑う。
「自分を信じていけばいい。まぐれでも何でも・・・ここまで来れたことがすげぇよ。」と狼が言うと、黒夜さんは「はい。」と笑う。
黒夜さんが向かう。
すこし緊張してる。
あたしは、「黒夜さん、頑張れー!!」と応援する。
黒夜さんは、すこしためて一気に投げた!!
ボールはガターへ!
でも、ガコン!!と今までに無いくらいの音を出して戻ってきた!!
「来い!」と狼が言う。
「倒れて!!」とあたしも声を出す。
「倒れろです!!」と花音も言う。
ボールは1番ピンの少し右に当たる。
今までと同じコースでいい感じで行く。
ガコンガコン!!!と音を出しながら・・・全部のピンが倒れた!!!
「やった!!」と今までにないくらいにガッツポーズをして戻ってくる黒夜さん。
全員で喜んだ。
だって、ボーリングでパーフェクトだもん!!
ありえないくらいにすごいことだし!!
あたし達が喜んでいると・・・。
ボーリング場の店員さんが来た。
うるさくしたのがいけなかったかな・・・。と思っていると、「パーフェクトおめでとうございます!! 今、ビデオで確認しまして。本当におめでとうございます!!」という店員さん。
「それで、パーフェクト達成記念の写真を一枚お願いします!!」と店員さんが言うと、黒夜さんは、「あ、私だけじゃ、悪いですから皆さん一緒で。皆さんの励ましが会ったからこそ、まぐれでもパーフェクトが出来たわけですから。」といった。
こうして、あたし達4人はみんなで写真を撮った。
その時のみんなの笑顔と黒夜さんの嬉しそうな笑顔をあたしは一生忘れないと思う。
「これ、パーフェクト達成の賞状とカップです! あとで写真を送らせていただきます!」
「あ、はい(笑)」
と黒夜さんは笑うと、「今日はもうボーリングはいいです。」と黒夜さんは言った。
「どうして??」とあたしが聞くと、「ちょっと疲れてしまって、皆さんの見ていますから!!」と言ってあたし達がするのを見てた。
黒夜さんはそれでも嬉しそうだった。
そんな嬉しそうな黒夜さんを見て、あたしも楽しかった。
ボーリングを終えて時計を見ると、午後6時になってた。
「そろそろ日も暮れてきましたね・・・。」と黒夜さんが言うと、「そろそろ帰る??」とあたしが言うと、「そうするか・・・遅くなって、親とか心配すると何だし。」と狼が言って、帰ることになりました。
花音は「でも、楽しかったです!!」と笑顔で言う。
「俺もだ。」とすこし笑って言う、狼。
その笑った顔を見て・・・花音はすこし顔を赤くした。
どうしたのかな??
電車に乗って、みんな家に帰ることに。
「じゃあ、皆さん本当に今日はありがとうございました!!」と黒夜さんが言うと、「いえ、あたしも楽しかったですから!」と花音は笑って返した。
「じゃあ、俺と花音は一緒の帰り道だから・・物騒だし、送っていくよ。」
「で・・・でも、悪いです!!」
「別に気にすんなよ。」
「で、でも・・・。」
「じゃあ、あたし達も一緒に行くよ。それならいい??」
「は・・・はい。」
花音は小声で、「男の子の二人きりは・・・恥ずかしいです・・・・。」と言った。
まぁ、花音の恥ずかしがりやなとこも治ってきたけど・・・まだまだだね(笑)
では、行きましょう。
そうして、あたし達は花音を送って、狼も家に帰って、帰ることに。
「お嬢様。」
「なに??」
「今日は楽しかったです!! 本当にありがとうございました。」
「こっちこそ楽しかったです。」
「帰ったら、晩御飯どうしましょうか??」
「う〜ん・・・・ハンバーグかな。」
「分かりました、お嬢様。」
こうして、今日の買い物は終わり。
本当に楽しかった!!