第28話 黒夜さんの服を買いに行こう計画 その4
ボーリングです!
黒夜さんがすげーことをします!!!
カラーンというピンにボールが思いっきり当たる音が響いている。
「へぇ〜・・・ここがボーリング場ですか。」と驚く黒夜さん。
本当に初めてらしく、キョロキョロしてる。
「黒夜さんは、スポーツの経験って何があるんですか??」と花音が聞く。
「まぁ・・・格闘技はしましたけど、球技というと、サッカーと野球ぐらいしかないです。」
「へぇ〜・・・。」とあたしはびっくり。
っていうか、魔界でも野球とかサッカーってやるの??
「まぁ、いいや、とりあえず靴とボール借りようぜ。」
簡単に受付を済ませて、あたしたちは靴を借りるとことに。
受付のお姉さんが、「おいくつですか??」と黒夜さんに聞くと、「え・・・18ですが。」
「黒夜さんは、年じゃなくて、靴のサイズ!」とあたしは突っ込む。
「あ、失礼しました!! 27です。」
「俺は26,5」
「あたしは、23」
「あたしは、22でお願いします。」
こうして、まぁ黒夜さんの天然なとこも出ましたが、続きましてボールを選ぶことに。
「ボールはどれを選べばいいんですかね??」
「ボールは自分が持ちやすいくらいの大きさを選ぶの。」とあたしは教えてあげると、「あ、はい。」と黒夜さんは言う。
どうやら、本当に知らなかったらしい。
あたしと花音は、軽いので8ポンド。
狼は11ポンド。
黒夜さんは、15ポンド。
「なぁ・・黒夜さん、ボール重くないか??」と狼が言うと、黒夜さんは「あ、大丈夫です。」と笑って言った。
こうして、ボーリングが始まった。
あたし、花音、狼、黒夜さんの順番で投げることに。
あたしの一投目。
「えい!」
ボールはいい感じで転がってる。
そのままいって!
カランカラーン!!と音がしてピンは全部倒れた。
ストライク!!!
「やったー!!!!!」
「すごいです〜!!」
「おぉ、やるねぇ。」
全員にハイタッチする。
黒夜さんは、「お嬢様、お上手ですね。」と言って笑う。
楽しそうだ。
次は花音、おもいっきり投げたけど・・・ガター。
「う〜ん・・・・手が滑っちゃったです。」
「次は落ち着いて投げれば大丈夫だよ!」
「頑張れよ。」と狼が言って、花音はすこし落ち着いたのか・・・
8ピン倒しました。
次は、狼。
「おりゃっぁ!!!!」
今まで聴いたことの無いくらい大きな声で狼はボールを投げて・・・ストライク!!!!
やるじゃん!!
「すごーい!!」
「すごいです!!」
「えぇ、大した物です。」
今、いい流れで来てる!!
さて、いよいよ黒夜さんです。
「がんばって! 黒夜さん!!」
「がんばれです!!」
「冷静にな。」
さて、黒夜さんは思いっきり振りかぶって投げる!!と思いきや、戻ってきました。
「あ、すいません・・・・歩幅が少し、合わなくて(汗)」
では、気を取り直して、投げた!!
「あ・・・ダメですね。これ。」と黒夜さんはいう。
黒夜さんの思いっきり投げたボールは、すごいスピードでガターへ。
「ありゃ、どうにもならないな。」と狼がいうと、ボールがガターからガコン!と言う音を出して、真ん中に戻ってきた。
「あれ??」
「え・・・??」
「おいおい・・・・。」
ガコーン!!と言う音を響かせて、10ピン全部倒れた。
みんなが口をポカーンと開けてびっくりしていると、花音は「ス、ストライクです!!」とびっくりした感じで言う。
「よし!!」と黒夜さんがガッツポーズする。
「すご〜い・・・・」
「あぁ、信じられねぇ・・。」
その後、黒夜さんはその投法(ガターに入れてから、ストライクを取るという信じられない投法)で信じられないことをする。