第27話 黒夜さんの服を買いにいこう計画 その3
で、当日。
あたしも今日はおめかししてます。
黒夜さんはいつもの黒いスーツに白いYシャツに黒いネクタイ。
まぁ、これからコーディネートしてあげるんだけど。
と、言うことで駅で、狼と花音を待ってます。
待ってると・・・あ、来た来た。
「お待たせしちゃって、申し訳ないです!!」と花音は少し息を切らしながら謝る。
「すまん。」と狼は謝る。
どうやら、2人は行く道で会ったらしい。
まぁ、そんなに遅れてないからいいけど。
「じゃあ、今日は黒夜さんの服のコーディネートを午前中して、午後はどうする??」とあたしは聞いた。
狼は、「どこかに4人で遊びに行けばいいんじゃないか??」
花音は、「そうですね。」とうなづく。
黒夜さんは、「どこに行きます??」と聞く。
「じゃあ、ボーリングでいいかな??」とあたしは聞くと、花音と狼は、「はい。」「おう。」というなづくけど、黒夜さんは「ボーリングですか??」と聞く。
「黒夜さん、ボーリング苦手??」とあたしが聞くと、「いえ、1度もしたことが無いんです。」と少し落ち込み気味に言う黒夜さん。
「なら、みんなで教えますから、大丈夫ですよ!」と花音が言う。
「あ、じゃあお願いします。」と黒夜さんは笑った。
「じゃあ、とりあえず、買い物行こうぜ。」と狼がいい、あたしたちは服屋さんへと向かった。
服屋さんに到着すると、店員さんが「いらっしゃいませ!!」と元気よくあいさつする。
「ここは結構、俺も買い物で来るんだ。」と狼が言う。
それもそのはず、このお店はけっこう広いし、品揃えも良くて、あたしも来たりする。
「じゃあ、黒夜さんのコーディネートしようか。」
「はい。」
「うん。」
「よ・・・よろしくお願いします。」
とりあえず、3人が似合うんじゃないか??という服を持ってきて黒夜さんに着せることにした。
まず・・・あたしのチョイス。
黒の不思議な模様の付いた長袖に、ブルーのジーンズ、そして、これからの季節は寒くなるので、そして、スーツを着たときでも羽織れるように黒ののトレンチコートを着せてみる事にした。
「いいんじゃない!!」
「まぁ、いいほうだろ」
「似合いますねぇ〜(笑)」
「は・・・・・・恥ずかしいです・・・。」と照れる黒夜さん。
続いて、狼のチョイス。
ジーンズは迷彩柄、ちょっとパンク系のシャツに白いコート、そして、赤いベルトでどっちかって言うと、狼が今、着てる服に近いかも。
「ど、どうですか・・??」
「いいんじゃんよ!」
「うん、いいよ、黒夜さん。」
「こういうのもいいですね♪」
そして、最後に花音。
花音のチョイスは、ピンクのジャケットに、白のTシャツ、そして、ブルージーンズ。
青のミサンガとトランクケース。
アクセサリーにも気を使ってる感じかな??
「似合いますよ〜♪」
「ちょい悪って感じだな、グラサンつけると。」
「でも、似合うよ!!」
「う〜ん・・・・どれにしたらいいですかねぇ。」
「みんな、いい感じだったから、決めるのが大変だよね(汗)」とあたしは言う。
「ですね〜♪」と花音はうなづく。
狼は・・・「全部買ったらどうだ?? 悩むなら。」
黒夜さんは少し笑って・・・「皆さんが選んでくれたんで、全部買ってきます!!」
「お金は大丈夫??」
「はい。お給料のほうをもらってますから。」
そう言って、黒夜さんはレジへと向かう。
「喜んでもらえてよかったです♪」
「だね。」
「あぁ。」
レジで嬉しそうに支払いをして、買い物袋を持ってくる嬉しそうな黒夜さんを見て、あたしも嬉しかった。
買い物袋を片手に黒夜さんは、「そろそろお昼も近いですし、みなさん何か食べません??」と聞く。
「うん。何食べようか??」と聞くあたし。
「う〜ん・・・・・どうしましょうか??」と悩む花音に対し、「じゃあ、ファミレス行って、食いたいもの食おう。」と狼が言う。
「それでいいですかね??」
「あたしはOK。」
「じゃあ、行きましょう!!」
あたし達はファミレスに行くことに。
ファミレスでは、人が結構たくさんいて、混んでいた。
お休みだから、仕方ないか。
「じゃあ、何食べる??」とあたしが聞くと、即答で黒夜さんは、「じゃあ、サーロインステーキをレアであとはサラダとご飯セットで。あ、デザートにアップルパイを。」
狼は、「俺は鉄火丼と、このざるそばセットを。」と即断の二人。
花音は、「あたしはじゃあ・・・そんなにたくさん食べられないので、ミニ天ぷらそばとサラダにします。」
「じゃあ、あたしもそうする!!」
こうして、店員さんにメニューを頼んで、待つことに。
黒夜さんはお腹がすいてるらしく、グ〜・・・・・・。と鳴っている。
「すいません。」と苦笑いをする、黒夜さん。
ふっ。と笑う狼。
小さくあたしと花音は笑った。
そうしていると、「お待たせしました。」と店員さんが4人分を一気に持ってきた。
「それじゃあ・・・いただきます。」×4
全員は食べ始める。
まぁ・・・その中で黒夜さんがすさまじいスピードで食べちゃったのは・・・言うまでも無い。
狼はびっくりしてたみたい。
「黒夜さん、食べるの早いよ!!」
「あ、すいません、大食いのときの癖がでてしまいまして。味わって食べればよかったです・・・。」
こうして、全員が食べるのが終わり、みんなで割り勘で支払う。
「食べたです〜♪」
「うまかったな。」と笑う狼。
「また来ようね。」
「今度来るときは、味わって食べます。」
と、言う黒夜さん。
あ、決意表明みたいな感じかな??
さて、午後のメイン、ボーリング場へ。