第26話 黒夜さんの服を買いに行こう計画 その2
更新が遅れて申し訳ありませんでした。
「はぁはぁ・・・・・!!」
家からさすがにダッシュで、駅まで行くのはきつい。
「大丈夫ですか?? お嬢様。」
「う・・・うん。でも少しばてたかも・・・。」
「なら・・。」
そう言ってあたしをおんぶする黒夜さん。
「黒夜さん!」
「なんですか? お嬢様。」
「なんですか・・・じゃなくて・・!!」
恥ずかしいの・・・!! その・・・朝からさぁ・・・!!
あたしももう恥ずかしくて、何言ってんだが自分でもわかんなくなってきちゃった・・・!!
「それじゃあ、行きますよ。」
「ま・・・待って!!」
あたしの言うことなどお構いなしで黒夜さんはあたしをおんぶして走る、すごく速くて、少し息苦しくなるくらい。
周りの人の動きが遅く・・・っていうか止まってるみたいに感じちゃうよ。
ふぅ・・・と黒夜さんは汗をハンカチで拭くと、あたしを下ろす。
何とか間に合ったけど・・・はずかしい・・・・。
「黒夜さん。」
「はい??」
「間に合わせようって気持ちは分かるんだけど。」
「はい。」
「恥ずかしいから、今度からは、しないでね。」
「はい、今度からはおんぶはしません。」
そう言って、黒夜さんは屈託の無い笑顔で笑う。
少しこの笑顔は、毎回見ててずるい。と思う。
「凛ちゃん!!」と呼ぶ声がする。
「花音、それに狼も!!」
「おう。」と軽く言う狼。
朝から、全員集合。
「電車の時間に間に合って何よりです。」と黒夜さんは言う。
間に合ったっていうか・・・間に合わせた感じがすごくするのは気のせい??
「うし、じゃあ俺は先に行く。」と狼が言うと、「待ってくださいー!!」と花音は追いかける。
あたしも花音を追いかける。
それに続いて黒夜さんも。
まぁ・・・そんなこんなでなんとか電車乗りました。
朝から、すごく混んでる〜・・・。
なんか、こういう時って憂鬱になりません??
ふ〜・・・無事に着いたのはいいんだけど・・・。
黒夜さんがおんぶとかするから・・・はずかしい(////)!!
「あ、花音さん、狼さん。」
「はい??」
「何だ??」
「あのですね・・・私、土曜日に、つまり明日ですね。
この服以外のものを買おうと思うんですが、もし宜しかったら、一緒に行きませんか??」
「私はOKです。」
狼はしばらく考えた後、「つまり、明日普通に遊ぶってことか??」と聞いてきた。
「はい。」と黒夜さんが笑って言う。
「おう、じゃあ、行く。」とうなづく。
こうして、4人が行くことが決まった!!
「では、私はこの辺で失礼します。お買い物がありますので、あ、お嬢様!!
何か連絡がありましたら、ご連絡ください!!」
そう言って、黒夜さんは私達と駅で離れた。
キーンコーンカーンコーン♪
「あ、遅れちゃいます!!」
「早く行かなきゃ!!」
「おう。」
あたし達は、学校に着いた。
まぁ・・ギリギリだったけど。
あ、それで朝、教頭先生が話をしてくれて、吉崎先生は今だに見つからなくて、新人の先生が来る予定らしい。
大丈夫なのかな?? まぁ・・・堕天使だから大丈夫だとは思うんだけど。
すぴ〜・・・。
また、寝てる・・・狼。
もう時差とか慣れたよね??
ね??
花音は嬉そうだ。
多分、黒夜さんと買い物に行くのが楽しみなんだろう。
こうして・・・3時間目が終わり、4時間目は体育。
あたしは結構、体を動かすのが好きで、陸上大会とか選ばれてるんだ(すげーだろ!!)
全員、ジャージに着替えてグラウンドへ。
体育の松沢先生が「よし、じゃあ今日は100mと200mのタイムを計るからな! 早く終わらせる予定だからみんな文句は言うなよ!」と元気な声で言う。
この松沢先生は、バスケでインターハイに出たこともあるくらいバスケの上手いさわやかな若手の男の先生。
女子からも人気が高いのだ。
男子から順に走っていく。
すると、花音が、「次、狼君走りますよ!」と言う。
女子もすごく見てる。
・・・・まぁ、イケメンだしね、あたしはあんまり惹かれないけど(笑)
狼はクラウチングスタートで構える。
ドン!
とスタートの合図が出て、狼はすごい速さで駆け抜けていく。
今まで、こんなに男子が走るで早いのを見たことが無いくらい!!
そして、あっという間に100mを駆け抜けていった。
「高橋、11秒0!」と先生がコールすると、「すげぇ!」とか「きゃー!!」とか拍手が出たりする。
狼は何気ない顔で見てる。
先生は、「高橋、お前走るの早いな!」と笑う。
狼は、「好きなんで。走るの。」とボソッと答えた。
花音は、「すごいです!!」と笑って言う。
まぁ・・・あれだけの速さはすごいよね。
体育の時間は狼がヒーローになっちゃいましたね。はい(笑)
それで、あたし達の計測も無事終わり・・・え?? 何??
タイム??
仕方ないなぁ・・教えますよ。
あたし 14秒5
花音 15秒8
まぁ、どっちもベストを尽くしましたので・・・(汗)
先生は、「今日はみんな良く頑張った! じゃあ、これで終わりにするからな! 解散!!」と言ってあたし達は昼休みへ。
狼は男子から「速いんだなぁー!!」とか言われて笑ってた。
学校に少し慣れてきたかな??って感じがした。
花音もその様子を見て嬉しそうだった。
お昼休み。
花音は、狼に「傘、ありがとうございました♪」と返した。
狼は、「あ、いいよ。あ、凛これ。」と言ってあたしに返してきた。
それで狼は足早に屋上に消えていく。
まぁ、傘はお互い困ってたからいいんだけど、クラスの女子からは、「高橋君と仲良くてうらやましぃ〜!!」と言われたり、「花音ちゃんは高橋くんが好きなの??」と聞かれたりして、花音は、「そ、そんなことないです!」と否定したけど、怪しまれたり。
まぁ・・・あたしも聞かれたけど、「あたしはあんまりクールなのはダメ。」と言っといた。
誤解されるのもなんだし・・・・。
するとまたクラスの女の子からの質問で・・・「あ、凛ちゃん、そういえばさ、この間、黒いスーツ着た男の人が学校来てたけど、あれは誰?? ひょっとして彼氏!?」
あ・・・みんなに説明するの忘れてた
誤解の種が・・・・。
花音は、「あれは、凛ちゃんのお家のお手伝いさんですよ!!」と笑って言ってくれた。
「ぇ〜!? あんなにカッコイイお手伝いさんいるの〜!!!!!」とまた言われる。
あたしは思わず、「かっこいいの??」と聞くと、「かっこいいじゃん!」と返された。
そんなこんなで話が続いちゃって、お弁当は教室で、終始、黒夜さんのことについて聞かれたけど、あたしはあんまりまだ分からないことが多いんだ。
黒夜さんはどういう経歴でこっちに来たとか。
好きなものとか嫌いなものは分かるんだけど、過去が分からない。
まぁ・・・そんなことを少し考えちゃうと、すこし切なくなった。
「凛ちゃん??」
「ん?? 何??」
「何か悩み事ですか?? あたしでよければ相談に乗りますけど・・。」
「あ、大丈夫だよ。 でも、どうしようもないときは花音に相談するから、安心して!」
「はい。困ったら言ってくださいね。」
そんなこんなで、午後の授業。
英語。
狼は寝てるかと思ったら・・・・さすがにイギリスにいただけあって、すごい綺麗な発音でスラスラ読んでいって、問題も簡単にこなしていった。
国語、難しい漢字は花音が書いていく。
そして、最後に数学・・・。
これは、あたしの得意分野できちんと答えました!
そして・・・授業も終わり(←これは作者がきちんと書かないからカットしましたが、きちんとしています!!)
放課後。
狼は用事があるので、先に帰った。
と、いうことであたしと花音かな・・・と思っていたら。
黒夜さんが校門の前で待ってました。
「お嬢様、花音さん、お待ちしてました。」
「あれ?? 待っててくれたの??」
「はい。」
「黒夜さん、どうもですー!」
「はい、どうも、あれ、狼さんは??」
「今日は用事があって速く帰るみたい。」
「そうですか。では帰りましょう。」
そう言って、黒夜さんは笑う。
「明日、楽しみですね。」と黒夜さんが笑う。
すると、花音も「はい、楽しみです!」と笑って言う。
あたしも、「黒夜さん、しっかりコーディネートするからね。」と笑って言った。
本当に明日楽しみだなぁ・・・。
感想お待ちしております!!