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第20話 執事へのお手紙(fromべる)

久しぶりですw


ぶじ、20話行きました。


果たして、何話で終わるのか。


作者も分からぬまま、進みます!

すこし、雨に濡れたけど家に帰った。

黒夜さんと相合傘・・・(////)!!

あー、もう!!


「どうかなさったんですか?? お嬢様??」と黒夜さんは何事もなかったかのように聞いてくる。


完全に黒夜さんが原因だ・・・・・・でも・・・そんなこと言えない。

う〜ん・・・。

あたしが答えに困っていると、「顔が少し赤いですね。熱でもあるんですか?」という。

あたしは・・・「だ、大丈夫だよ!」と返す。


黒夜さんは近づいてくると、あたしのおでこに自分のおでこを近づけた。

あ・・・・あたしは、恥ずかしくて目をそらす。

しばらくすると、おでこを離して、「大丈夫ですね。具合が悪くなったらすぐに言ってください!! 黒夜 一夜、確実に治療を致します!」と声を少し大きく出して、黒夜さんは答えた。


あたしはただうなづくだけ。

今ので、また熱が少し上がったみたいだし。

だ、だってさ! 読者さん!!

ずるいと思わない!!

急にあんなことされたら、恥ずかしいじゃんか!!


ピンポーン。

ん、誰かきたみたい。


「あ、私が出てくるね。」と言って、あたしは玄関に向かった。

だって、あのまま黒夜さんといると、すこし恥ずかしいから。


ガチャ。

ん・・・??


あれ、誰もいないや?

いたずら


「どうなさいました? お嬢様。」

「いや、誰かきたみたいなんだけど、誰もいないんだよ。変だよね??」

「郵便ですかね?」

「そうかも。それだったら・・・ピンポン鳴らさなくてもいいのに。」


あたしはポストを開けてみると・・・黒い封筒が出てきた。

家の住所で、白いインクでくろや かずやさまって、書いてある。

なんか・・・子供の字みたいだし。


「ま・・・まさか!!」と言って、黒夜さんが急いで封筒を開けて、手紙を見る。

何か大変なことがあるんだろうか!?

黒夜さんの慌てぶりは、半端じゃない。

あたしも背を伸ばして手紙の中身を見てみる。

なになに・・・。



くろやさんへ


おひさしぶりです。

おげんきですか?? ぼくのほうはげんきだよ。

あたらしいきょういくがかりのせんせいにもなれたよ。

ふらんけんも、そっちにいってるみたいだね。

もうすぐしたら、そっちに、あそびにいくね。

くろやさんのりょうりがたべられるのをまってます。

あ、できたらてがみのおへんじまってます。


まかいじょうより。 べる。


「ん? 黒夜さんの知り合いから?」

「あ・・・はい。魔界にいたときに教育係をしていた子からのお手紙ですね。」


あたしはびっくりしたけど、動揺を隠して。

「魔界・・・・・で・・・・へぇ〜・・・教育係。」

「はい。 教育係を務めていました。いまの執事業と兼用で。」


あたしは忘れてたけど、この人は吸血鬼と人間のハーフなんだよね。

でも、人間より優しくて、すこし変で、でも強くて。

そんな不思議な存在。


「で、黒夜さん?」

「はい。」

「このべるって何??」

「あ、名前ですね。本名が長いし、まだ子供なので、べると略してるんです。」

「なるほどねぇ・・・・。」


「その子は男の子??」

「はい。王族の跡取りで・・・すこしワガママなところもありますが、いい子です。しかし、こっちに来るとなったら、大事ですから。だから動揺しました。」

「王族の跡取りってことは・・・・・王子様・・・とか??」

「はい。王子ですね。」


すごいじゃん!! 黒夜さん。

魔界ってだけでもすごいのに、王族の教育係してたなんて・・・・!!!

「いや、全然たいしたことはないんですよ。あみだくじでえらばれる年もあったくらいですから。」

「あみだくじ!?」

「えぇ、ずいぶんと前の王様はそんな感じでした。今の王様はたいした王様ですが、少し変な人で・・・。まぁ・・・あ、そろそろお夕飯の支度をしますね。」

「うん、じゃあ、あたしも手伝うよ!」


本当はもうすこし、お話が聞きたかったけど、また今度にした。

あたしは、まだ黒夜さんのこと、そんなに知らないんだなぁ・・・。

そう思うと、すこしせつなくなった。


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