表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/71

第15話 凛の近況報告&朝ごはん

夏休みに入りまして、ばんばん更新していこう!と思っております。


応援よろしくです!

ん・・・・・。

朝だ・・・。


あ、読者さんたちおはようございます。

凛です。


あの後、どうなったかを説明しますね。


台風は、台風はすごい怪我をしてるけど安静にしてれば大丈夫。とのお医者さんからアドバイスを貰い、おとなしくしてるみたい。


今度お見舞いに、伺う予定になってる。

だって、守ってくれた御礼をしなきゃ。


黒夜さんに担がれて、あたしは無事にうちに帰りました。


一番驚いたのは、ママだったな。

あたしが帰ってきたとき、あたしに抱きついたんだもん。

泣きながら。


「良かった・・・・凛・・・本当に良かった・・・・。」

あたしもママに抱かれたとき、すごい嬉しくて、思いっきり泣いちゃいました。

だって・・・ママがあたしをすごく愛してくれてるのが分かったから。

ママはあたしのことが大事だって。言ってくれたみたいで嬉しかった。


その後、SPの人たちもあたし達を見て、安心したみたい。

被害者が無事なことが何よりだ。って言ってた。



で・・・肝心の吉崎先生はどうなったかはわからない。

あの後、近所の人が警察に通報したらしいけど、未だに吉崎先生(あ、正確に言うと堕天使か(笑))のはつかめないまま。

黒夜さんは、「まぁ、また来たら・・・返り討ちにしますけどね。」と眼を輝かせながら言う。


そう言う黒夜さんは少し怖かった。

でも、普段の黒夜さんに戻って、「あ、お弁当です。ご朝食がもう少しでできますので。今日は和食にしてみましたが・・・・お嬢様はご飯とパンどちらがお好みですか??」


う〜ん・・・・「あたしは、どっちかって言うと、朝はパンかな? でも、ご飯でも別に大丈夫だよ。」


「そうですか、それなら安心いたしました。嫌いなものは一応、大体は覚えておりますが・・・それでも嫌いなものを出してしまうかもしれませんから、そこが心配だったんです。」


「そっか、でも、大丈夫だから。」

あたしは黒夜さんに笑うと、黒夜さんは笑い返してくれた。


「あ、お嬢様、学校のほうは今日はどうなさいますか??」

「へ?? どういうこと??」

「いえ、昨日、あんなことがあったばかりですから、奥様は休ませたほうがいいのかもしれないとおっしゃっていたんですが、私はどうするかお嬢様に聞いてからのほうが、いいかと思いまして。」

「そっかぁ・・・。あたしは大丈夫だけど、黒夜さんは?」

「私は大丈夫です。お気遣いありがとうございます。」


そういうと、黒夜さんはご飯を作りながら笑う。

なんか、朝から幸せだな。

こういう感じ。


昨日、起こったことはなんかあまりに現実的に離れていることで、すこしあたしは戸惑い気味だ。

だって、いきなり吸血鬼と堕天使の対決だよ??

今までにそんなフラグたててないし・・・・何!?

作者も少しは考えてよ!! あたしにも心の準備とかあるんだからさ!


(「はい・・・・。 以後、気をつけます・・・。」 by作者)


「お嬢様? 何に怒ってらっしゃるんですか?」黒夜さんは笑ってそう聞く。

「あ、いやいや! 分かる人には分かる話だよ!」と私は慌てて言う。


まさか、作者に文句を言っていただなんて、口が裂けても言えない。

うん。これはあたしの心の中の秘密にしておこう。


「お嬢様、一応、私も学校に一緒について行きます。またあんな事件にあわないとも限りません・・・。何故なら・・・・わたしが・・・」


黒夜さんはあたしの目をきちんと見て言う。

本当は自分で言うのがつらいことなのに。

それがあたしには、少しだけ分かる。

人間でも、動物でも自分の本当の姿を人にさらすのが怖いんだ。

自分の心の奥底を人にさらけ出すのは、難しくて怖くて、大変なことなんだってことが。

人間でも吸血鬼でも、それは変わらないんだと思う。


それに気づいたあたしは、「大丈夫、あたしは黒夜さんが吸血鬼でも、狼男でも、お化けでも大丈夫だから。」と笑って言ってあげた。


黒夜さんは、「ありがとうございます。今日もお勤めがんばらさせていただきます!」と気合を入れていった。


タイミングよく、ママが「おっはよーう!!」と起きてきた。

ママはいつでも朝から元気なんだね。

それを再確認してほっとするあたし。


「凛、今日は学校はどうするの??」とママが聞いてきた。

「行くよ。」とあたしは言う。

「そう・・・凛は元気ね。ママは少し疲れてるけど、凛が元気なら大丈夫だわ。

でも、心配だから黒夜さんに送り迎えは頼むんでいいかしら? いつまた誘拐なんてことになったら、あたし心配で・・・。」とママは言う。


あたしは、「うん。全然大丈夫!」と笑って言う。

「黒夜さん、いいかしら・・・・??」とママは聞くと、黒夜さんは、「奥様、お任せください。」と朝ごはんを持ってきながら言う。


「黒夜 一夜、お嬢様を安全に守り抜きます。」

と黒夜さんが気合を込めて言う。


「黒夜さん・・・・」

「何ですか? お嬢様?」

「玉子焼きが・・・。」

「あ!!」



黒夜さん、気合入れすぎて少し焦がしちゃったみたい・・。

それでも、お弁当は無事に作ってあったみたい。


「このこげたのは、私が食べますから。」と黒夜さんは淡々と言う。


「いただきます。」×3。

今日の朝ごはんは、ご飯とお味噌汁と焼き魚と玉子焼き。

普通の朝食。

あたしは、普通が今まで大事とか感じなかったけど、昨日の事件を思い出すと、普通が大事なんだ。ってことに改めて気づいた。


ママがいて、あたしがいて。友達の花音がいて。

そして、今は黒夜さんがいる。

これは大事なことなんだ。


そう思いながら、あたしは朝ごはんを食べた。

いつもより、美味しい気がした、今日の朝ごはん。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ