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現実世界+オンラインゲームの世界=????  作者: 雪猫
第一章 新たな世界が少し落ち着くまで
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5日目 仲間との腕鳴らし 中

 ざーざーという音で目を覚ます。外はどうやら雨が降っていてるみたいだった。しめじめしていて何か空気が重かった、テントを片付け出発してから30分くらい歩いて森林に入ると雨に打たれているダークが頭を気にするような事を呟いた。

 「蒸し暑いな。そういや酸性雨とか大丈夫なんかな」


 雨で紫色のロープがびしょびしょになっている小学生の子は頭を抑えて言った。

 「風も綺麗で空気も美味しいですし、酸性雨は降らないと思いますよ」


 アランは降っている水を手で受け止めて舐めると大丈夫だと言った。1時間くらい歩いていると森林の空気が少し変わったような気がする、

 「みんな声を落として巣を見つけたわよ」


 ぴしゃりとティファが言うとみんなは、すぐに黙った。慎重に近づくとスネーク族の集落を見つけた時には丁度雨が止み日差しが出ていた。

 集落と言っても木を折り曲げて作った急ごしらえのもので、4~5体のモンスターが1箇所に集まって住んでいて怖いのは仲間を呼ばれる事である。


 4キロ圏内にスネーク族の家がありそれが40集まったヒシ型がスネーク族の集落なのだ、ここの位置は一番上の最北端の場所だろうと思った。スネーク族が厄介なのは移動する事であり、たまに人里近くに作って何個かの里を滅ぼしていた。


 最北端だろうか人数は少なかった、いるのは緑色が3体、黒が1体である。肌の色で強さや階級が変わってくる、黒が一番階級が今のところは高いあれがリーダーなんだろうとおもった。

 「とりあえずはあの4体を集落から引き剥がすのが肝心やね」


 「そうですね引き剥がしさえすれば仲間を呼ばれても対処出来ますからね」


 敵に見つからない場所でしゃがみながらみんなで色々と作戦を練る、ダークが4体を指差しながら地図で指定の場所に誘き寄せる作戦に決まる。

 「最初はここで何回も全滅しましたよね」


 「そうね懐かしい記憶だわ、とりあえず囮はゆきちゃんでいいわね」


 昨日の事の用に黒髪の青年は思い出していた、ティファに肩を叩かれてお願いされた俺はわかりましたというと準備運動を始めた。


 スネーク族は犬人族「ヒュド族」と犬猿の仲なのである。スネーク族の中では犬人の肉は高級な物として取り扱われているらしい背筋がぞっとする。

 特に好むのが、女や子供の肉が一番人気が高いらしいので俺が囮なのが最適だった、自分に呪文を掛けると少し自分の周りに白い霧が纏わり付く【ミストプロテクト】回避が上昇する技である+ガーディアンプロテクトをかけた。

 「おっしゃあヘビ野郎共を狩りつくすで」


 ダークが小さい声で意気込むとアラン・ダーク・ティファの3人は指定された場所に向かう、黒髪の青年と金髪の美女に頑張ってねと肩を叩かれる、みんなが見えなくなり5分が立ってから俺が全速力で走り出す。雨で濡れていた銀色の髪をなびかせながら走りぬけた右手で槍を投げる仕草をする、そうすると何もないところから光の槍が出てくる。緑Aに思いっきり投げつける【マジックランス】そうすると1体の悲鳴に他の3体の注目が俺に集まる4体は、緑の体をくねくね動かしながら怒った様に俺を追い掛け回してくる


 マジックランスとは魔法で作る槍を投げるスキルで、ダメージは低いが釣り用や距離を保って攻撃する時に重宝していた。

 

 成功した事にほっとはしたが、這いずる様に俺を追いかけてくるすぐに向きを変える作戦で、狩る場所に引き込むのだがさき程降った雨で土がぬかるんでいて走りづらかった。

 全速力で走りながら後ろを見るとスネーク族は獲物を見るように追いかけてきていた。とりあえずの目標は群れから4キロ離す事である。

 もし1体が逃げても色々対応出来るのがこの距離である、そうはいっても4キロというのは地味に長い、ゲーム時代の時は走っていてもコントローラーで移動するだけで疲れたのは指だけだったが今はリアルだ。土がぬかるんでいた走る毎に泥水が足や周りの木に掛かる、1キロあたりから息切れをし始める、やっぱり現実世界も合わさった世界なんだと改めて確認ができた。


 もしこれが男の姿だったら太っていて200メートルあたりでへばってたんだろうなあと思いながら走った、軽い体に感謝である。そうこう考えてる内に目標地点の見渡せる森の中に出ると前にはアランさんが待ち構えていた。急ブレーキをして向きを変えると追いかけてきた4体が俺をものすごく睨んでくる。


 敵が俺を攻撃しようとするとアランはいつもより気合の入った声で叫ぶ、そうすると敵が何かを感じたようにその場で止まる【オールフュアロー】効果は回避を0にする変わりに味方が受けていた敵視を自分に向ける+敵視上昇アップ大だ。


 使った直後、スネーク族は固まったように目線を俺からアランさんに変えて猛突進していく。近くに潜んでいたティファが歌い始めたと同時に紫色の氷が敵4体にぶつかる、ダークの奇襲攻撃が決まった。 ポイズンブリザードが4体に決まると毒に犯されているのか傷口から血が出て腕には紫色の出来物が体に浮き上がる

 

 小学生の男の子は、すぐに次の詠唱を唱え始める。フレアを使う気である俺も急いで守護呪文をみんなに唱え始める、

 「またフレア使うのね懲りないわね仕方ないわ外すと序盤で崩れそうだし【鎖巻】を使うわ」


 ダークの杖から魔力が集中するそれを横から見ていたティファが杞憂な顔をしながら左手の鎖を緑Bに投げつけるとそれが敵の体に巻きつく、あのスキルは敵を何分か動きを止めるスキルの一つで、デメリットもある鎖投げや移動が制限される。ずーと持つ技ではないが敵が多いときや早く1体を倒すときに使うといいスキルである。

 「さすがや何もかも燃やし尽くせフレア」


 ダークは魚人族の美女に感謝をしながら大技を敵にぶちこんだ、杖を拘束している敵に向けると、オレンジ色の炎が杖から出たと思ったら緑Bは一瞬にして焼き尽くされた。

 フレアを使い終わったあとダークが座り始めたあれは【精神統一】スキルのLVが高いほどMPが自然回復するのが早いのだ。ここからは時間を稼がないといけない。

 「ユキちゃんいくわよ」


 「了解です」


 緑Bが倒された事によりティファも自由に動けるようになる。一緒にという掛け声の後に俺はついていくように走り出す緑Aに鎌斬りと二段突きを背中からお見舞いしたが、致命傷にはなってないらしく倒れなかった、そうこうしているうちにアランは3体の敵の攻撃でHPがどんどん減っていく俺はそれに気が付き慌ててヒールをかけた。

 「さすがに昨日のモンスターよりは硬いわね」


 斬りつけて少し後ろに下がると手に持った鎌はカタカタと震えているそれもそのはずだ、スネーク族は人間と同じように鎧を着けているのだ。

 敵視は安定していたがやはり攻撃されて痛かったのか緑蛇人はこちらをぎろりと睨み返して尻尾を使ってティファを吹き飛ばし、俺にも剣で切りかかってきたがぎりぎり槍で防ぐ、


 ギリギリと槍と刀の鍔迫(つばぜ)り合いになる、何分か経ったころにティファが復帰してきた。同時にティファから禍々しいオーラが放ってるのに気づき、背中に少し寒気が走った。後ろをちら見をすると手に持ってる分銅を思いっきり俺の背中越しに投げつけてくる。

 「ユキちゃん頭下げて」


 鍔迫り合いをしながら頭と槍の重心を下に落とすと上の方には分銅が来ているみたいだった。避けるのが遅かったら俺の頭大変な事になってただろうなあと一安心をする、分銅は緑Aの胸に当たった、骨が砕けた音がした。少し後ろに後ずさっただけだったが口からは血を吹き出しているのでぜんぜん効いてないということはないだろう。でも避けなかった事を考えると本当に怖い攻撃である。

 「まったく嫌になっちゃうわね」


 やはりダーク抜きは少しつらい、3人は少し息を切らしていた

 「フハハハ俺復活や、待たせたな、いい感じにMPが溜まったで」


 「ダークさん待ってました」


 「マスター台詞とかいいんで、早く何とかして下さい。こっち3体の攻撃地味に痛いんです」


 3人は疲弊していた時に笑いながら戦場に復帰をするがアランがイラっとしたのか早くするように促す、

 「大丈夫や俺が流れを変えたる【ブラッドファイア】炎よ斬り刻め」


 効果は相手1体を出血状態にする技だ、出血状態になった敵を物理攻撃で攻撃すると大ダメージを与えることができるのだ。赤い炎が小さい刃の形になり敵を斬り刻む緑Aに当たり口から血を出し、体中のあちこちから血が噴出した。

 「イライラしてたし【鎌Z斬り】で私が決めるわ」


 ティファは緑Aに近づき鎌を高速で首と足の付け根あたりを真横に2回斬り右斜めに1回斬りつけるとモンスターの首と足から血が噴出し体は斜めに崩れていき緑Aは塵になってきえた。


 倒したところから緑Cと黒の様子が変わっていた。緑はがくがく震えだすと一目散に逃げ出した、

 「まずいやんあれは仲間呼ぶな4キロ離したから10分弱にこいつ倒さないとあかんなあ、まあギリでいけるやろ」


 「そうねラスト1体だし敵視さえ乱さなければいけると思うわ」


 ダークは余裕だろと顔をした直後に黒は雄叫びを上げた、みるみるうちに体に変化が起こった。目からは血が流れ落ち体の周りからは赤い蒸気に似たオーラが出ていた。

 「なんでしょうあれは」


 「発情期なんかな」


 黒髪の青年が指を刺し真剣に考えているとダークがもしやという顔をすると聞いていたティファは小学生の頭に拳骨をする、

 「それはあんたでしょう、そんな冗談言ってられないわよ殺気が恐ろしい程出てるわ」


 「ジョークやんあんなのゲーム時代にはなかったと思ったんやけどなあ」


 ティファに殴られたダークが涙目で話す。黒蛇は行動が早かった黒が雄たけびを上げ俺に突進してくる。

 突然の事だったのでみんなの動きは一瞬遅れる、アランさんのシールドフラッシュの前に黒の刀攻撃が俺の肩に来た、いきなりの攻撃に避けるので精一杯だった。慌てて槍で攻撃を受けたが、刀の刃が俺の肩を少し切り裂くと血が噴出す、

 「いったー」


 悲鳴をあげたかったが必死に堪えていた。すぐに第2撃が腹を刺そうとするときにアランが声を荒げて叫んだ。

「【チェンジプラァヴォク】」


 同時に俺の視界がアランの立ってた場所と変わっていた。敵が1体の時の限定スキルで攻撃を受けてる者と自分の場所を入れ替えてその場所にいた敵視を全部受け取り、さらに少しの敵視を相手に与える事ができる取って置きの技である。


 肩からはすごい血が出ているみたいだった、すぐに心配そうにティファが駆け寄ってくれた、

 「ユキちゃん大丈夫?」


 「大丈夫です肩を少しやられただけなので、ヒールかけておけばなんとかなります」


 ティファが斬られた肩を抑えて、少し血を止めてくれている。

 「ふうよかったわ、とりあえずアランちゃんが今受けてくれていてダークが攻撃しているからまず治療をしちゃいましょう。呪文唱えられるかしら?」


 ティファは安堵をしながら聞いてきた、俺はこくりと頷き大丈夫ですというと俺は自分にヒールを掛けて傷口を治したのだがHPは回復するが傷口からは血が止まらなかった。

 「あれなんでだろ何で血が止まらないんだろう」


 「もしかすると傷口だけは止血しないといけないんじゃないかしら、とりあえず傷口を止血できるものが必要ね何か紐とかゆきちゃんある?」


 俺は涙目になりながら何回もヒールをかけるティファが重要な指摘をすると周りをキョロキョロするがそんな物はない、

 「すみません持ってきてないですね」


 「いい事を思いついたわ。ユキちゃん現実世界の服カバンに入っているわよね?それを使って止血しときましょう」


 「わかりました」


 俺は、急ぎ鞄から寝巻きの服を取り出す、急いでティファに渡すとそれを少し小さく折りたたんで俺の肩にぐるぐる包帯の様に巻く、あれほど血が出ていた場所から出なくなり安心をした。

 「よしとりあえずこれで安心ねユキちゃんいける?」


 「心配かけました大丈夫です行きましょう」


 俺は自分の肩を触ると痛かったが動かせる事をティファに言うと、体を支えて貰いながら二人は急いで戦場に駆け出した、俺が休んでいる間ダーク・アランで踏ん張っていてくれたみたいでボロボロになっていた。HPが残り1で踏ん張っていて、危険な状態に陥っていたのですぐにアランに回復の呪文を唱えた。

 【クレセントヒール】効果はHPが最大HPの5㌫以下の時に最大HPの4割を瞬時に回復する技だ起死回生の時使う物で取って置きの技だった。

 「ゆっきーお帰り遅かったやん」


 「すみません色々手間取ってしまいまして」


 「何か言うのは後よ、全力でいくわよ」


 ダークは心配そうな顔で俺を見つめると俺は頭を下げ謝った、ティファさんは怪我してない方の肩をポンポン叩き、次はガンバレと言っていた、戦闘に戻ると同時に元気のいいテンポの速い曲を歌いだした。


 ティファの【アイオーンソング】である。武器や防具が軽くなった気がする敵が一人の時にPTメンバーの攻撃速度を1.5倍にする技だ、

 「おいティファあいつの動き止めてくれんか、さっきの出血切れたんやけどもう1回掛けなおしたいんやけどあいつ回避率高くてな中々当てられん」


 「別に出血にしなくても4人で攻撃すればなんとか倒せると思うけど?」


 「そうなんやけど時間もそろそろやばいし最短で決まるコンボ技で倒したいやん」


 「しょうがないわねユキちゃんアランちゃんダークの我侭に付き合ってくれる?」


 ティファは少し呆れていたが少し笑っていた、

 「マスターの我侭は今に始まった事ではありませんしね。了解です」


 「俺もいいですよ」


 攻撃を受けながらアランが頷く後ろで俺も大丈夫ですと手を挙げる。

 「とりあえずはアランちゃんは現状維持ねダークは詠唱を始めててゆきちゃんはヒーラーも兼任してるから出来るだけ近づかないでHPにダメージを与えておいて」


 ティファが軍師の様に指示をしていく、攻撃職3人は同時に掛け声をして戦闘を開始した。アランはさっきと同じように攻撃を受けながらの現状維持で、俺はというと敵の後ろから槍で2段突きをしながら距離を保ってアランを回復する。危険だと感じたら、距離を開けながらマジックランスでHPを少しづつ削っていた。

 「おっけーや」


 ダークが狙いをつけると金髪美女の鎖が黒蛇人に巻き付いていくダークさんのブラッドファイアが決まり体中に傷がついてそこから少量だが血が流れてくると同時にダークさんは次の呪文を唱え始める。

 「とりあえずダークが次の呪文唱えているから時間稼ぎをしましょう、3人で全力攻撃よ」


 黒の動きを止めているティファが鎌斬りをしながら距離を保っていた、アランは攻撃を受けて剣で少しづつだが攻撃を加え、俺も槍で攻撃していたのだが鎖が解けつつあった。強い敵程、拘束時間が短くなる。

 「ダークまだなの」


 「もう少しや」


 ティファは焦っていた。鎖は1本1本緩んできて鎖を持っているティファの手からも血が少し流れる、黒蛇人はさっきより興奮しており怒気が凄かった赤いオーラのが少しずつだが黒くなってるような気がする。

 「ティファさん何かやばそうな気がします、さっきよりですが何か攻撃が痛い様な気がします」


 「新たなアクションなのかもしれないわね。チビスケまだなの」


 黒蛇人の怒気はものすごかった、これが殺気という程に肌をびりびりと嫌な感じがする小学生の呪文を待てないのかティファが叫ぶ、

 「わかってるわい。もういけるわ待たせたな決めるで【トータスサンダー】敵を痺れ死なせろ」


 チビスケと言われた魔道師の杖から二階建ての家のような雷が出てきて形が大きな亀に変わっていく、黒蛇人も何かわかったようだった。これは危険だと思った頃にはすでに遅かった亀は水の中を泳ぐ様に、近づいていき黒蛇人に当たるとものすごい光の後に絶叫と雷が落ちたときのような音が辺りに鳴り響いた。


 あまりの光と音だったので目をつぶり犬耳を手で押さえる、目を開けて見てみるとまだ攻撃は続いている様だった、流れ落ちる血からは雷がほとばしり煙になって血を蒸発させていき片目は吹き飛んでいた、少し動こうとしていたが仰向けになり倒れていった。

 「少しトラウマになりそうな感じですね吐きそうかもしれません」


 「残ったっていうことは剥ぎ取るんですよね」


 アランが吐きそうになりながら手を口に当てる、そこまでに黒蛇人はぐろい状態になっていた。

 「そうねでもさっきの仲間が呼びにいってるからそろそろまずいかもしれないわね、ダークあんたが最後に倒したんだからその死体担いでいきなさい」


 「えー俺なんか今魔力殆ど使いはたしたんや、ここは一番力のあるアラ坊やろう」


 赤髪の小学生は疲れたのかアランに任せようとした瞬間に黒髪の青年は逃げるように駆け出していった。

 「逃げたわねユキちゃんとりあえず行くわよ」


 ティファも運ぶのが嫌だったのかいつもと違うスピードでアランの後に向かう、ダークは泣きそうだった。

 「ダークさん足は持つので頭お願いします」


 「ゆっきーありがとうでも反対でもいいんやで」


 「それは完全にお断りします」


 可愛そうだったので俺は嫌々足を持つとダークが頭を小さい体で背負った。少し移動し始めてから後ろではスネーク族の泣き声が聞こえたような気がした。昨日キャンプした場所に戻ってくるとやっと死体から手を離した。

 「よっしゃーとりあえず剥ぎ取るで」


 ダークは意気込んでいたがアランさんは気持ち悪そうに顔を背けていた俺はやってみたいと思い立候補してみる、

 「俺やってみたいんですがいいですか?」


 「ええよゆっきーやってみるか」


 ソロでやる時もあるし体験した方がいいからな、ダークがOKサインを出した、包丁はないので持っている槍で切り裂くと血が噴出すと同時に素材に変わる、黒蛇の皮4・黒蛇の肉2・緑蛇の肉7・緑蛇の右目3・黒蛇の右目1・4800ギルが手に入った。

 「昨日のオックスもそうだったけどやっぱり残った敵から他の倒した部位が出るみたいやね」


 「そうみたいですね」


 血まみれになりながら俺が作業を終了すると、昨日と同じ様に3人は少し離れる。

 「ごめんなさいユキさん血生臭いです」


 アランに言われると匂いに気づく。やっぱり血の匂いは中々慣れたものではない、仕方がないのでテントを出し、そこで泊まる事にした、昨日と同じようにお風呂に入り上がって来るとお腹が鳴った。

 「ゆっキーおなかすいたんかちょっとまってな、いい物があるんや実は昨日から作ってたもんなんやけど」


 小学生の子は自分の鞄からゴソゴソ物を探すと黒い塊みたいなものを手渡す、

 「……何ですかこれ?」


 ゴミを最初に渡されたのかと目が点になったダークは少し笑うと、

 「オックスの干し肉や昨日調度塩の実1個余ってたからオックスの肉に振りかけて干してたんよね、とりあえず9個出来たからおかわりしてもいいよ」


 「ダークさんさすがです。今日晩御飯抜きだと思ってたからものすごく嬉しいです」


 怪我して血が足りなかったのかお腹がすいてたのか、あまりの嬉しさから尻尾をふりふりと動かしながら肉を受け取る。

 「ゆきちゃん傍らから見てると本当に犬みたいね」


 ティファは、クスクス笑っていた。ご飯を食べて塩の実が切れていたので塩の実17個と林檎15個ブラックペッパーを19個取ってきて昨日と同じ様に歯磨きをして就寝した。



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