3日目 家族の戦闘指導
今日も昨日と同じで、天気がよかった。
朝の挨拶をして簡単な朝ごはんを食べる、昨日家族で話し合った戦闘指導で町に行く事になったのだがやり方のわからない父と母が俺に尋ねてきた。
「パーティーって何かお祭りとかそんな感じのお祝い事だよな?」
「こんなみっともない格好でそんな洒落た所に行きたくないよ」
父と母がものすごく嫌がった。話を聞いてみると父と母は社交パーティに行くのかなと思っていて、勘違いをしているみたいだった、その横で弟は知ってるのか落ち着いている。
弟はネトゲを少しやったことがあるので誘うと、すぐに入ってきたが、父と母はまったくの初心者なので何をしていいのかあたふたしている。
俺は溜息をつきながら、PTを組むことを一から教える事にした、俺は説明が苦手なので身振り手振りも加えながら話す、
「簡単に言うと人と人が一時的に協力関係を結ぶ事なんだ、利点で言うと4人専用で会話ができるし、敵を倒してもみんなに均等に経験値が入る仕組みになっているんだ」
「それに加えてPTに入ると、右上にマップが見えるようになるんだけど緑の点が仲間のいる場所になるんだよ。初心者さんは緑の点についていけばなんとかなると思う」
一生懸命わかりやすく説明をしているのだが、父と母は未だに首を横に傾けている、仕方がないので、PTを誘ってみる事にした。
PTを誘うからハイをクリックしてというと、母は言葉の意味を理解したのかハイを指でタッチして入ってくるが、まだ父はあたふたしている……少し時間は掛かったが父も入ってくると一安心をする。
「よし第一段階終了だな、あとはこの何もない空気のところをタッチするとメニュー画面が開くから最初に貰ったチケットを破ってスマホみたいに動かして始まりの町にワープしてみて」
弟は一番早かった昨日すばやく手紙の中に入っていたチケットを破くと光に包まれ消える、さすがオンラインゲーム経験者は違うなと思った、母も飲み込みが早くすぐに出来たが父はまたもやあたふたしているだけだった。
「出来ないちくしょう」
手紙だと言うのに机を叩き物に当たる、イライラしているみたいだったので、仕方がなくもゆっくり教えてあげると、やっと父もわかったみたいだ。チケットを破り同じ様に光に包まれて消えた。みんなが無事行った事を確認をすると、俺も急いでワープをして、3人は初めて見る景色や人の多さにびっくりしているみたいだった。
「おいおいすごいなあ」
「綺麗ねえ」
「…………」
父・母は初めて来た町に興奮をしているみたいだった。弟はあまりの人の多さに沈黙しているみたいだ。弟は基本冷めている子だったので言葉にしてあまり喋らない。まさか家族で一緒にこの世界にくる日が訪れようとは夢にも思っていなかった。
経験者の俺が手招きをしながら町を案内する、最初は色々なところを歩きながら見ようという事になった。母は一番興奮しているらしく、建物の事や種族の事をどんどん俺に聞いてくる。
最初から戦闘方法を教えたかったのだが、まだみんな慣れていないみたいなので操作を確認して貰いながら、歩きながら色々説明する事にした。
まあ仕事で例えると最初から難しい仕事を任せないと同じように最初はまったり教えていく事のプランを練り始める。
店や風景好きの母と弟は目を子供のように丸々としながら散策を楽しんでいた。父は暑いせいかすぐに歩っただけでゼーゼーと息を乱しながら疲れた顔をしていた。始まりの町に着いて人混みを掻き分けながら進んでいる事40分くらいだろうか父は限界らしく騒ぎ始める。
「もういいだろ歩き疲れたわ何か違う事をやろう」
父は子供っぽい性格なので母・弟の二人は溜息をつき従うことにした、家族の今持っている物を確認したかったのでメニュー画面を開いてもらう。3人は一応初心者さんなので、一人が教えてくれればみんなの中身がわかるので弟に頼む事にした。初心者さんにはボーナスがあり最初に回復アイテム10個と蘇生アイテム2個が貰える仕組みになっていた。
すぐに弟はメニュー画面を開きアイテムがある事を確認する一安心をする。でももし無かったら後で困るので父と母にも確認をしてもらうと鞄の中に全部揃っているみたいだった。
戦闘をするにしても最も大事な二つはあるから父・母・弟は大丈夫だろう、その他に何を買って貰うか悩みに悩んで食料系お水4つとパン2つを後で店で買うように指示をした。母は女性なので簡易トイレキットも欲しいだろうから4つ買って貰ってパンを一つにして貰うようにした。
父が待てないように急かすので職を決める事を話すと、
「やっとか俺野球得意だから野球のスキル取るわ」
「いやモンスターと戦うんだから最初はそんなスキルは取れないよ」
父は野球が好きだったのでバットを振る構えをしながら話すが俺は父を落ち着けといいながら冷静に止めた。
職業は最初にメインを1つ選べて45LVになるとサブ職を取得できるようになる。俺は回復するのが好きだったので、メインで回復杖を取りサブで回復しながら戦えるように槍を取得した。
一人で遊ぶ時も便利な職業でもあった、PTプレイにも大いに役に立つ事ができる。
職を選んでもらう前に、どんなふうに戦うのかを家族に説明をする、近くに日差し避けの木があるのでそこに座って貰いながら話をし始める。
「戦闘は基本的にはソロで行うものなんだけど、ダンジョンや遺跡探索や冒険をするのには主にタンク前衛職が敵を引き付けてヒーラー回復職がタンクを回復しつつDPS攻撃職二人で敵を殲滅していくという方法が一番安全なんだ」
説明をし始めると座っている母が手を上げてふざけて俺を先生といい始める。先生と言われたのか照れくさくなる。
「先生タンク・ヒーラーってなんですか?」
「ガソリンスタンドでも始めんの?」
母は真面目に聞こうとしている横で父が的外れな事を聞いてくる、
「まずヒーラーから教えるけど、ヒットポイント<HP>という生命線が一人一人存在するんだけど敵に攻撃を受けると生命線が少し無くなるんだ、それが0になると死ぬんだけど、ここでヒーラー回復職が登場する。その無くなったHPを自分の技で回復をするんだけど、その技を使うのにマジックポイント<MP>が体の中の気みたいな物が必要になってくるんだ」
母と弟は俺の話を真剣に聞きうんうんと頷きながらわかっている感じだったのに、父は話を聞かずに目を空に移していて上の空だった。
「すぐ忘れるかもなあ社会と関係ないしな」
父は欠伸をしながら呟いた、いつも現実を見て行動をしろよと説教するくせに、こういう時に限って現実を見ないなあ、心の中で思いながら説明を続ける。
「まあ話を続けるけど、ヒーラーは他の職業からもわかるようにHPが低く設定されていてね、敵に2体に攻撃を受けたら死んでしまうのでここでタンク前衛職が登場するわけなんだ、タンクは他の職業よりも圧倒的にHPや防御力が高いんだよ、それでヒーラーさんを守りなが戦うんだけど」
俺が次に話をしようとするとこに父がいきなりドヤ顔で言う、、
「ずーと回復してれば無敵じゃんか俺ヒーラーになる」
その早とちりに呆れるしかなかったが、父をなだめながら話を続ける、
「ごめん俺も説明が足らなかった永遠に回復するのは無理なんだ。HPやMPは決められた数値しかないんだよ、それに戦闘が始まると回復はするが徐々にしかMPが戻らない。だから連打しているとMP切れを起こしてしまうんだまあ話の続きをするけどいいかな?」
父は小さく頷くが機嫌が悪いのかさっさと説明しろみたいな顔をした。
「タンクさんは守りつつ敵のヘイトを管理しないといけないんだ」
「先生ヘイトってなんですか?」
母は手をあげて首をかしげながら言うと、
「ヘイトというのは敵のプレイヤーに対する敵対心。敵キャラクターは、ヘイトの高いプレイヤーに攻撃してくるんだけど、まあ言うならば大きな目立つ技や回復技を使うと敵に見つかりやすくなり注目を浴びてしまって、ヒーラーさんに攻撃がいくようになってしまうんだ。タンクは元々ヘイトを集めやすい技をもった職業だからその技を使いながらヘイトを管理する戦闘職は、ある程度はわかるよねタンクが敵を引き付けているからそれを攻撃して殲滅するんだ。まあそこは実践で慣れてもらうしかないかな」
俺は話を終えると、母にはタンクを頼む事にして、二人は自分がやってみたい職業を選んできて欲しいと頼むと、父と弟は頷き町の方に歩いていく、勝手に職業を決められた母は文句を言い始める。
「何で私だけ好き勝手に選べないんだ」
なぜ母の意見も聞かずにタンクを任せたいのかと言うとそれには理由があった。タンク職はお母さんみたいな人に向いている。母は会社では親方や頼りがいのある背中と呼ばれたり、男勝りだと言われる+父の10倍我慢強いのである。
そういう人程タンクは向いていると俺は思う、母に【盾職】を取れる場所を教えて実際取ってきてもらう、盾職とは右手に盾、左手に盾を持つ職業の一つで、左手で防御をしつつ右手で殴りつけて攻撃をする左右の盾を重ねて防御力を高くするなど安心感が持てる職業の一つである。
「とりあえず俺ヒーラーもやれるからタンクがそろった今PTは安定したな、後は三人を待つだけだ」
母が一番最初に戻ると思っていたのだが弟が弓を持ちながら戻ってくる【弓職】にしたみたいだ。続けざまに父も戻ってくると腰に刀を携えていた【刀職】に決めてきたみたいですぐに母も重い装備を着けて戻ってくる。
最初に決めた職業は自動的に所持品に武器と防具が何個か入るシステムになっている。まあそういっても弓は最初は木材で出来たものだったり刀は刃の部分が鉄じゃなく石だったり粗末な装備だった。
タンクを選んでもらった母も何か悲惨な装備をしている、盾が木製で鎧も皮がものすごく硬そうな物だった。一番面白かったのが刀職でよく時代劇で着る素浪人の服を父が着ていた。
弓職は上下が半そで半ズボンでお洒落な帽子を被っているだいたい布で出来ているので身軽な感じになっていた。
「みんな似合うね、じゃあそろそろ狩にでもいってみようか」
俺が狩の提案をすると父はやっとかという顔になってウキウキしていた。
準備は万端だな俺は心の中で意気込む最初の狩場はお試しに一番LVの低い【スケアクロウ】の巣でもいってみるかという話に纏まった。
巣は、始まりの町の中にある南部の農地にあった行ってみるとやはり人は結構いる。初心者が最初に修行をする場所なので町より少し賑やかである。
「説明するけどスケアクロウは農地に住んでいる案山子モンスターで、攻撃されてもダメージは低いし経験値は入らないけど、1体倒す事に10ギルが各自一人に入るから初心者さんが、最初に狩ると次のところが楽になるとこなんだけど、今は人がいすぎて順番待ちになっているみたいだから待とうか」
人の数はかなり多く500人後ろあたりで、俺達も並ぶ事にした。待つのはだいたい2時間あたりだろうか最後尾で座りながら待っていると、他の人の話し声が聞こえてくる、攻撃パターンや見た事のない技でたまに攻撃力が高い攻撃が出て神殿送りになる人がいたらしいみたいだ。
「ユキ神殿ってなんなんだ、あとさっきあの人が言ってた神殿送りはどういう意味なんだ」
父も一緒に聞いていたのか神殿というワードを出しながら俺に聞いてきた。まあ今最後尾で時間もある事だし待っている間にでも、教えといた方がいいなと思いつつ説明をする事にした。
「まず神殿って言うのは死ぬと復活できる場所なんだ。さっきの神殿送りというのはHPが0になった人が、復活呪文や復活のアイテムで蘇らない場合4分後に自動的に神殿に送り返される事を言うんだ。でもまたptプレイだと少し変わってくるんだけど後々に教えていくよ。でも今この情報を聞けたのは有難かったかな」
「それはどうして?」
隣の母が不思議そうに尋ねると、
「この世界になってから死ぬとどうなるかの情報はまだ無かったからね、他のよくある話だとさその時点で終わり本当に死んでしまうとかもあるからね、その人に何のペナルティがあったのか教えてほしいけど、多分そろそろ試す人がいて公示されると思うから気長にまって置くしかないかな」
「よく考えているわね」
俺は顎に手を持って行き考えるように話すと母は感心をしていた。
「死んでも大丈夫っぽいし今回は気楽にいってみようかルールだけ説明しとくね」
神殿の事や父・母が聞く初めての言葉を教えていたらようやく2時間が立ち順番が回ってきた。目の前には、目つきの悪い藁人形みたいな植物モンスターが立ちふさがっていた。弟は完全に冷静だったが、父がガチガチに震えていた母は格闘技の心構えがあるぶん肝が据わっていて森にいるように安心をする。
ここは基本、初心者用に合わせて作られているのでLVが高い人はLVが低い人に合わせるシステムになっていた。当然俺もみんなと同じLV1のヒールランスだ。
役割分担を決めていた通り母が一番最初に動き、スケアクロウ目の前に行ったとこまではよかったが、スキルを使いこなせていなかったそう大事な説明を省いてしまった。
どうやってスキルを使うかである、説明するにしてもまだ俺もこの世界に来てから戦っていないことを今更ながらも気がつき慌ててしまった。
「どうすればいいんだろう」
頭を抱えて考えている間に母のHPは少しずつ減っていった。すると前から声が聞こえてきた、さっき一人だけで終わった人だ。
「スキルの使い方は念じてそのスキルにあった動作をします、慌てずにメニューを開きながら発動してみましょう」
母は読解力が人並みはずれている為すぐ理解をし、左盾で攻撃を防ぎながらメニュー画面を開き書いてある事を実践した。
左盾を上に持ち上げると盾は光に包まれた、タンク専用スキル【シールドライト】敵視上昇アップスキルで、これで敵は当分母に釘付けになる。
その間に俺も試してみた、回復するような呪文を唱えると槍から白い光が出て母の周りに纏わりついていく【ヒール】みるみるうち母のHPは回復していく。
母は絶好調らしく攻撃を左盾で受けつつ右盾で横に殴っていた【シールドブロウ】という技で、ダメージは低い変わりに敵視がほんの少しアップするのだ。
すぐに弟が【射掛ける】でスキルを使う、弓を大きく引きながら敵の背中に当てる。父も相手に斬りかけるスキル【正面斬り】をしてダメージを与えていた、丁度また母のHPが減ってきている。
俺は急いでヒールを唱えて回復をした。それを何回も繰り返しているうちに、スケアクロウのHPはどんどん減っていき、5分くらいたっただろうかスケアクロウのHPは0になり塵となり消えていった。
そうこの世界に来て初めてのモンスター討伐である。4人はハイタッチをしながら喜びを分かち合う。報酬の40ギルがリーダーのメニュー画面に表示されるとそれを四等分にした各自に分ける、俺はさっき助言を貰った冒険者さんに近づいていきお礼を言った。
「あのさっきはありがとうございます」
「お見事です」
灰色の髪の50代くらいの男性は拍手をしながら俺を観戦していてくれたみたいだった。
「もしよかったらなんですがお名前とフレンドになってくれませんか?」
「私みたいな老骨でよろしいんですか名前はタツオ・フジタと言います」
俺は的確な指示をしてくれた紳士な人に感銘を受けていて、すぐにフレンド登録を申し込んだ、ダンディな声でフジタは笑顔で頷く、
「フジタさんは珍しい剣をお持ちですね両手剣ですかそれにPTメンバーもいないですし」
「一人でも攻撃パターンがあるので見極めれば避けながら攻撃を加える事で一人でも倒す事ができるんですよ」
フジタの持っていた武器は両手剣であまり見ない物だった、一番驚いたのはPTメンバーが一人もいなかった事だ。一人で倒した事に嘘だろと思ったがフジタは堂々と自信がありそうな顔をしている。
「本当にありがとうございました、今日はみんな疲れたみたいなので帰ります、また何処かであったら何か教えてくださいね」
「私でよければいつでも教えますよ」
笑顔で話をしてくれたフジタと話が終わり広場あたりに戻ってきた頃にはみんなかなり疲れた顔をしていた。母が汗をかいた服の匂いを嗅ぐと吐きそうな顔しながら言った。
「そういえばもう2日もお風呂入ってないし、水に浸かりながら体を休めたいねえ」
父・母・弟はものすごく疲れたのか体を伸ばしていた、俺は思い出したように急に大声を出した。
「あーそうだ銭湯に行けばいいんだ、無料だしいいかもしれないな」
開いた手で頭を叩きうっかりしていたなあと思う何で今まで忘れていたんだろうと自分を恨む、
「銭湯あるの早く言ってよね」
母はジャンプをしながら喜んでいたが、それがあるならすぐに入りたかったとふてくされた顔で言っていた。
何の効果もないが始まりの町には銭湯がある。急いで家族で行く、まだみんなは気づいていないみたいで人は少なかったこのお風呂のすごい事は、入るときに設定をすると色々なお風呂に入る事が可能なのである。
基本混浴になっており水着か装備を着たまま入るのだが裸は絶対禁止である。
設定と行っても日本のお風呂にするか、ローマのようなお風呂にするかとか、そんな簡単な設定である。プレイヤーが水着を持ってない場合はお風呂に入ると装備が自動変更され男性がピチピチ海パン・女性がスクール水着になる。
最初これを見た時、女性の水着見たさに野次馬が集まったほどだった。
とりあえず4人で日本のお風呂で入る事にした、クリックをすると画面が変わりみんな装備が変わり母が恥ずかしいと叫んだ。まあ50代にもなってスクール水着は恥ずかしいだろうなあとくすりと笑うしかなかったが父に突然頭を叩かれて言われた。
「お前なんだその格好は」
まあ叩かれるのも仕方がない格好をしていた、俺のお風呂装備は可愛い熊みたいなお腹が出た着ぐるみ装備である、女物のスクール水着は恥ずかしくて着る勇気がなかった。
「お前そのまま入るのか他の人の迷惑になるから着替えて来い」
父に叩かれながら違う物に着替えて来いと言われるが俺は説明をした。
「まあ落ち着こうか...説明するよここのお風呂は全て高度魔法自動洗浄機能がついているお風呂なんだよ汚れた物を入れると1秒で汚れた物を浄化してくれる水でどんな装備で入っても大丈夫なわけだよ」
理由は話したのだが全然信じていないみたいだった。どうやら水を含んでこの装備がぐでぐでになる事を心配しているみたいだ、
「いや水も含んで重くもなるだろう」
父は嫌そうな視線を俺に送ったが特別な水の事も説明をする、
「それも大丈夫なんだなあ、このお水は特別性でね服に水が染み込まない仕組みなんだよね、だからどんな装備で入っても汚れは落ちるわけなんだよ」
もう勝手にしろと父は納得してくれたみたいだった。だが母はいまだに恥ずかしいといいながらうずくまっていた、とりあえず母と弟はシルク風呂コーナーに行き父は高温サウナに行った。
俺もお湯につかってみた、やっぱり着ぐるみで入ると変な感じだなと思った。でもあまりに気持ちがよくて声が出てしまう久しぶりの風呂でもあり緊張してた体がほぐれていくような気がする。
お風呂に入ると全体重の6分の1になり筋肉が安心するために、疲労回復効果大ということを新聞で読んだことがある。
そう考えるとお風呂の効果も馬鹿に出来たものではない、上がった後はおいしい特典があった。
1日に1回銭湯システムを利用するとレモン水が持ち物一覧に自動的に1個入ってくる。
甘い飲み物の響きだが騙されてはいけない、ただのお水にレモンの絞り汁を入れた簡単なものである。飲み終えるとワープをして家に帰り、明日は各自で狩りに行くことを決め晩御飯を食べてその日は終えた。