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現実世界+オンラインゲームの世界=????  作者: 雪猫
第一章 新たな世界が少し落ち着くまで
19/31

18日目 ブルーサントリー跡 殲滅戦2

 日付を見ると8月1日になっており、やはり1ヶ月は40日みたいだった。今日の天気は快晴であり体を起こすと、4日ぶりの狩にわくわくをしながらも少し体が震えていた。茶の間に行くと家族も行くみたいで色々準備をしている。

 ドアから入ると起きてきたのに気づいたのか、母親がはしゃぎながらも冷や汗をかきながら俺に挨拶をする。

 「おはよう、ユキ今日殲滅戦よね少し怖いわよね」


 「ああ、母さん達も今日は参加する感じなの?」


 俺は準備している3人に尋ねてみる、すると父・母・弟は頷き、

 「俺は、ゴルフ仲間と一緒に行く予定だな、でもLV制限があるとかで前線には行けないらしいな」


 「私は、会社の同僚と殲滅戦参加する予定よ、お父さんと同じ理由で前線には行けないらしいわ」


 「俺は前線に行く事になった」


 父・母は前線に行く事に驚いているみたいだった。かくゆう俺も驚いていた、弟はたしか父・母とLVが変わらなかったはずだ。俺はそんな無茶な事を止めるべく尋ねる、

 「嘘だろう?特攻するって事なのか?」


 「実は友達とギルドに所属したんだけど、そこのマスターが初心者も連れていくって言ってね」


 そんな悪いギルドに入ってしまったのかと、嘆いてしまったが弟の話の続きを聞くと驚く事になる。

 「Corporate Slaveに所属する事が決まったんだ」


 「は?冗談だろう?」


 「ユキそんな有名なとこなの?」


 俺は弟が言ったことを全然信じられなかった。まさかあの最強の男がいるギルドに所属するなんて、母は何も知らずに俺に尋ねてくる。

 「有名もかなり有名だよ日本5大戦闘ギルドの一つだ」


 「じゃあエリートみたいなもんか、よくやったな」


 俺の説明に変な解釈をした父は、弟を叩きながら褒めていた。

 「面接あったんだけど、どうやら合格したみたいなんだよね」


 「面接?ゲーム如きでそんなのあるんか?」


 父は驚いていた。そう有名なギルドは企業と一緒で面接がある一般常識はあるか、協力プレイは出来るか、指示があるまで勝手な事をしないのかを企業の様に質問をするしテストもあるところもある。

 「へえ……よかったじゃん」


 「もしやユキ悔しいのかしら、顔が引きつってるわよ」


 母に少し笑いながら指摘される。俺は弟に変に対抗心があるのか、そんな有名なところに入ったなんて弟のスペックの高さに腹が立つばかりだった。まあまったりが好きな俺に取っては大規模戦闘ギルドはあまり向くとこではない。

 「俺そろそろ行くよ1時間前集合になっているんだ」


 そういうと弟はワープをして消えていった。さすが有名ギルドそんなに早い時間から集まるのかと思った。弟が行くのを確認したら朝ご飯を食べる。すこしまったりして俺も出発する。


 やはり今日は、殲滅戦があるのか町はいつもより賑やかである、中央広場から東に歩いていくと知っている顔がいる。あのインディアンの女性と白い変態さんだ。俺は近くに行って挨拶をする。

 「お二人共、おはようございます」


 「ムム、ユキさんおはようですぞ」


 「おはよう也」


 二人に話しかけると後ろを見て気づいたのか、白い変態さんは大きく手を振っている。横でインディアンの女性はペコリと頭を下げた。3人で東門まで来ると人はそれなりにいたが、あまり目立つ人数でなかった。

 「人集まってないそうですな」


 「うーん、大丈夫かな」


 こんなものなのかと思う、この人数の少なさに不安になるもドンが東門の外側を見て指差しながら大きな声を上げる。

 「すごい也、人がまるで蟻のようにいる也」


 俺と妖精さんは急いで見に行くと、ものすごい数の人が集まっていた。

 「ダークさん何処にいるかわかりませんな」


 「ホワイトさんそれは大丈夫です。PT組めばだいたいの場所はわかるはずです」


 ホワイトは探すように大きな体で辺りを見渡す。俺はダークに連絡を取ってみる事にした。

 「ダークさん今何処にいますか?」


 「……すまん、まだ寝てた」


 ダークはどうやら家にいるみたいで眠そうな声だった。仕方がないのでPTだけでも組んで置いて貰う事にした。そうこうしている内にティファ・アランが合流をした。

 「おはよう、みんな早いわね。あれダークまだ着てないの?」


 「おはようございます、いよいよですね私ドキドキしてきました」


 ティファはダークを探しながら尋ねると、俺は首を横に振った。アランは人の多さもだが、こんな大規模戦闘は初めてなのか感嘆な声を上げている。

 「ダークさんは、どうやら寝坊してしまったみたいです」


 「は?あいつまだ着てないのか」


 「メイくん落ち着いて皆さん、おはようです」


 人がいすぎて五月蝿いのか俺は大きな声で説明すると、聞こえてたのか茶髪の男は憤慨をしていた。髪の長いエルフの女性はそんな彼を見ながら落ち着かせようとしている。みんなの挨拶が終わると、どうやら時間が着たみたいでCorporate Slaveのマスターが挨拶をするみたいだ。


 「皆さんおはようCorporate Slaveのマスターエヴィル・リリーブドと言います。今回の指揮を執る事になりました。身に余る大役で不甲斐ない自分ですが、頑張って行こうと思っています」


 やはり日本サーバー最強の男だけあって、拍手大喝采である話はまだ続く様で、


 「今回の敵はサハギンが1億匹+サハギン王が駆逐対象になっています。最初にAチームがサンピオーシャタウンの道を空けるために、ブルーサントリー跡に一直線に集中攻撃をします。その開いたところからBチームに突撃してもらいます。LVの低い人はAチームが倒しきれていない敵を殲滅してもらいます。それが第一段階になります」


 作戦をジェスチャーをまじえながら、エヴィルが話し始める、


 「第二段階はBチームがサンピオーシャタウンの守りをしながら攻めて貰い、挟み撃ちの様にAチーム・低LVチームによる全力攻撃で相手を駆逐したいと考えています。大変だと思いますが、一緒に皆さん頑張りましょう」


 演説みたいな挨拶が終わると、みんなが雄たけびを上げるように盛り上がる。どうやら作戦の要のBチームは人が、かなり多いみたいだ。


 エヴィルはどうやらAチームの指揮を執るみたいだ。Bチームのリーダーは誰だろうと前の方を見てみると知った顔の太った女の人がいた。

 「おぉい、てめぇら、このBチームの指揮を執る事になったメアリー・ゴートだ。よろしくな」


 やはりあの人がいると何だか落ち着く感じがする。山の様に大きいからだろうか、そんな事を考えるとダークがやっと来たみたいだった。

 「すまんなあ、遅れた」


 ダークは急いでいる風な顔をしてその場にいるにも関わらず汗一つ掻いてなかった。息切れをしていないのも、不思議に思ったがあまり気にはしなかった。

 「ダークさん、おはようございます。俺達のBチームもそろそろ出発するみたいです」


 Aチームはエヴィルの演説の後に、すぐに突撃をしてしまっていた。ブルーサントリー跡の空が赤くなっているのでもう戦闘は始まった頃だろう。

 「よかったわ、いやー寝過ごしてしもたわ」


 「全く置いて行くと思ったんだぜ」


 茶髪の犬人メイがメガネをクイっとして怒った様に言うと、ダークも睨み返す。

 「まあまあ落ち着いてください」


 「アランさんの言うとおりですぞ」


 喧嘩になりそうだったのでアラン・ホワイトは二人を取り押さえて落ち着くように言うが、怒りがどちらも収まらないみたいで殴り合いの喧嘩になりそうなとこでエルフ女が言い放った。

 「こいつがいけ好かない顔してるのがいけないんや」


 「お前が遅れたのが、いけないんだろうぜ」


 「二人共そろそろ止めなさいお姉さん、そろそろお仕置きしようかなと思っていたところよ」


 リサは鞭を床に叩くとペットのスライムが少し大きく膨らむ、お仕置きという言葉に反応したのかダーク・メイは急に震えだす。

 「リサさんもう喧嘩しないから許したってや」


 「もう絶対喧嘩しないんだぜ」


 リサはニコニコしながら二人を喧嘩させないようにする。二人に何があったんだろうか、金髪の美女は面白そうなので聞いてみる。

 「リサちゃんダークに何したか教えて欲しいんだけど?」


 リサはティファの近くに行き耳打ちをすると、面白いのか噴出していた。ダーク・メイは何か反論したいが、どうやら本当に怖いのかまだ震えている。

 「どうやら私達も出発するみたいですよ」


 アランが前の方を指差すとメアリーは重い体で走りながら突進していく。まるで何かの動物の様だった。

 「あれ怖いな、まるで闘象やん」


 「あの人がモンスターに見える也」


 ドンとダークは前の熱気に当てられて、びっくりしているのか固唾を呑んで見ている。今回行く順番はホワイト←アラン←メイ←ティファ←ユキ←リサ←ダーク←ドンで進んでいく前の方のアランが、

 「うわー、なんか初めて前に人がいると何か安心しますね」


 「大船に乗った気持ちで、妖精さんに任せてほしいですぞ」


 白い変態は右手にある武器を空に上げながらアピールをする。

 「メイちゃんの髪型って三つ編みなのね、何か面白いわね」


 「ティファさん、あまり触らないで欲しいんだぜ」


 金髪の美女が髪の毛を触っていると、茶髪の男が頬を赤くしながら手を振りほどく。ダークは後ろのインディアンの子が気になるのか話しかけて見る。

 「ドンは何でインディアンみたいな格好してるんや?」


 「我、インディアンの王女也、気がついた時にはこんな格好をしてた也」


 そういう設定なのかとダークは理解しているみたいだった。さすが妖精さんの友達だけはある。どんな変な人が来ても、受け入れる広い心を持ったのがこの赤髪の小学生なのである。

 「ユキさん今回の旅でこの子と仲良くなりましょうね、お姉さんも協力するから」


 床にいたスライムを持ち上げて俺に近づいてくる、

 「ぎゃー、本当に止めてください。ティファさん場所交換して下さい」


 泣きながらお願いするも、俺の反応見ていて面白いのか首を横に振る。リサは嫌がっているのにも関わらず近づいてくるが、本当に俺が震えているのを見ると止めてくれた。

 「お姉さんがいじめているみたいで、あれだからユキさんだんだん慣れて生きましょう」


 手をグッとしてくるが、俺は絶対に触りたくなかった。歩き出すとAチームが敵を倒して行ったのかスムーズにブルーサントリー跡の山頂に着いた。

 前着たときは白の基調とした家が多い、青い海の近くのリゾート地だったのだが、戦いの現場になっているらしく、家は崩れ煙が立ち上り床にはサハギンの血だろうか真っ赤になっており想像以上だった。

 「これはすごいですな」


 「いやもうこれ戦争やんか」


 ホワイトが驚いている横でダークが顔を曇らせる。

 「みんなの様子がおかしい也」


 「ええ、みんな常軌を逸した事をしているわね」


 ドン・ティファが指差すところを見ると逃げまどうサハギン族を追い掛け回し殺し、命乞いをしている者も容赦なく倒していた。

 「ここで待っているのもいいが、Bチームもそろそろ行くらしいぜ」


 「お姉さん、何か怖くなってきたよ」


 茶髪のメガネ男がこっちに来なさいと手招きをしているが、リサは震えていたそんな主人を見てスライムは肩に乗る。

 「ユキさんは私が守るので安心してくださいね」


 「アランさん、よろしくおねがいします」


 アランに守ると言われるとなぜかすごく安心をした。メアリーが呼んでいるみたいなので山を下り戦場入り口に構える。

 「おぉい、てめぇら、わかっていると思うが真ん中一転突破だ。Aチームが道を空けていると思うが、油断するんじゃねぇぞ」


 灰色髪の女が号令を掛けると太ったメンバーが雄たけびを上げる。それに続くように俺達も後ろに着いて行く、忘れると大変なので守護呪文をみんなに掛けた。走りながら前に進むと建物が焼けているせいかいつもより熱く、血が水溜りになっているために足が少し重かった。


 ふとそんな時にモンスターが現れる。サハギン3体が目の前に現れた。

 「なんだ?まだ討ちもらし、おったんやな」


 「強さは普通くらいですね」


 サハギンの階級はトサカの形により強さが異なってくる。今回は△が2体と□が1体みたいだった。強さはたしか□がこの中では強い方である。だがサハギンの体はすでに血だらけになっており逃げる途中だったんだろうと思うが、俺達に見つかってしまい攻撃をされる前に力を振り絞り突撃してきたみたいだ。


 その心意気を買ったのかホワイト・アランは前に走りこみ、サハギン族を抑え込む。ティファはどうやらシルエットソングを歌っていた。

 「皆さん、いまですぞ私が△2体抑えていますから、最初に□を倒して欲しいですぞ」


 白い巨体がそういうとメイの眼鏡から光が出てくる。空気上に投射された刀の柄の部分が出てくる、それを思いっきり引き抜くと光の刀を出した。


 走りながら□サハギンに攻撃を仕掛ける。敵は気づいた様に武器でガードをするが、光の刀はそれを通り抜けて□サハギンの体を切り裂く、

 「【ソーラー斬り】だぜ」


 切り裂かれて怒ったのか、□サハギンはすぐに持っている槍で腹を突こうと目を血ばらせるが、メイのお腹にスライムが現れると槍の攻撃をガードする。

 「サハギンちゃん、甘いわね【スライムガード】よ」


 スライムを攻撃される人に合わせる様に使う技みたいだった。すぐにアランがシールドフラッシュで敵視をどんどん稼いでいくと、さっきまでの攻撃を忘れた様にアランに攻撃をし始める。


 そこで銃声がすると頭の横から□サハギンは血を流していた。音の発生源を見るとインディアンの女の子が銃を持ち構えていた。

 「我の技【脳天撃ち】也」


 さすがに痛いのか、ドンの方に槍を持ち向かうも、胸にティファの分銅投げが当たると限界みたいで血を口から吹き出し倒れて塵となり消えた。


 ティファ・ドンは嬉しいのかハイタッチをしていた。すぐにアランは動きホワイトの援護に向かうと1体を引き受ける。△サハギンBを受け持つ、どうやら毒属性と出血になっているみたいである。ダークが魔法で攻撃していたみたいだった。


 俺達が近くにくると、赤髪の小学生はすぐにトータスサンダーを唱え始める。△サハギンBにティファが近づきざまに鎌斬りをすると、すぐにメイも近くに行き斬り付ける。ドンとリサは△サハギンAに少しずつだが中距離から攻撃を与えていた。


 たぶんあれは【射撃】と【鞭打ち】だったはずだ。俺はみんなのHPを見ながら回復呪文を唱えていく。そうするとダークの呪文が終わったみたいで、すぐにみんなは離れるモンスターも気づいたのか一目散に逃げるが、

 「みんないくで痺れ死なせろトータスサンダー」


 ダークの杖から亀の形をした電気の塊が現れると、泳ぐように2体に当たり弾けるとモンスターの絶叫が上がり1体は塵となって消えたが残り1体はその場に倒れた。

 「剥ぎ取っている暇はないですね。メアリーさんがどんどん進んで行ってしまってますね」


 「本当にしょうがないやつよね、後ろの事も考えなさいよって言いたいわ」


 アランは前の方を指差すとメアリー達は豆粒になっていた。ティファはそれを見てやれやれと言っているもすぐに走って追い掛ける。すぐに俺達も剥ぎ取らずに金髪の美女に続く。

 「でも何かおかしいような気がするわね」


 「おかしいって何がや?」


 サハギンの残党を狩ながら進んでいくと、ふとティファがそんな事を喋る。ダークは首を傾げながらティファに尋ねると、

 「このサハギン族はあまり戦い慣れている感じじゃないのよね」


 「言っている意味が俺もわからないぜ」


 茶髪の眼鏡男も全然わかってないみたいだった。ティファの話は続き、

 「1億匹もいたらこんなには早く進めないだろうし、△サハギンが多いと思わないかしら?」


 「たしかにそれはあるな、でも先頭に行ったやつ等が強すぎたんやろ。エヴィルだっけか俺あいつの事あまりいけ好かないんよね」


 ダークはエヴィルと何かあったんだろうか、みんな薄々感じてはいるが深く聞こうとはしなかった。

 「私達来たの遅かったですし、気のせいかもしれませんよ?」


 「私もそうだといいと思うんだけどね、何か悪寒の様な嫌な予感がするのよね」


 「お前それあれとちゃうんか?――――」


 赤髪の小学生が何かを喋ろうとした瞬間、ティファの拳骨が鳴り響く久しぶりにその光景を見ると何かいいものだなあと思った。ダークは涙目になりながら頭に大きなタンコブが出来ていた。


 △の敵を倒しながら進むと平原に出た。ここから北東に行ったところにサンピオーシャタウンがある急いで行ってみると、まだ無傷なサンピオーシャタウンが目の前にあった。


 港町サンピオーシャタウン船の造船所が何個もあり、港にも船が何隻も停泊している事から船の町と呼ばれていた。中央にはお城があり城主【サンピオーシャ伯爵】が住んでいる場所である。

 行き来が盛んなこの町は、たしかNPC人は始まりの町より多い200万人約5倍の人がこの広大な町に住んでいた。広さもあれほど大きかった始まりの町の10倍はあり、最初に来た初心者は迷う事から迷いの町とも呼ばれている。

 「そういや、ここで何回もゆっきーとはぐれて探す羽目になったよな、いい思い出や」


 「フフ、そうね、いつの間にかユキちゃん消えているんだもの」


 ティファとダークは思い出しながらも噴出していた。俺は恥ずかしくなり顔が熱くなっていた。メアリー達も疲れたのか床に座りながら休んでいるみたいだったが、あの集団は完全に外から見ると盗賊団みたいだった。

 「これからどうする也?」


 「教会に行って場所変えて置いた方が後々いいと思うぜ」


 ジンはみんなに尋ねると、眼鏡をクイっとさせてメイが喋る。

 「そうですな、私も教会にいってみたいですぞ」


 「お姉さんも行ってみたい」


 髪の長いエルフ女と白い妖精が意気投合する。教会はたしか入ってきたすぐにある。やはり始まりの町とは違い大きかった。教会を変えるといっても入ってしまえば選択欄が出るのではいを押せばすぐに変更が出来る、

 「おぉい、ティファじゃねぇか」


 「ぎくり、何であんたもここにいるのよ?」


 メアリーもどうやら登録しに来たみたいだ後から話しかけられるが会うのが嫌だったのか金髪の美女は顔を引きつらせている。

 「そりゃまた戦闘になるだろぅからな、登録しにきたんだ調度いいな聖女殿ご協力お願いしたいとこだなぁ」


 メアリーはニヤニヤしながらティファを見てくる。

 「はぁ、何をすればいいの?」


 「エヴィルの野郎から連絡来たんだけどよ、サンピオーシャ伯爵に訪問しといてくれって言われたんだけど俺は会いたくねえ、護衛は引き受けるが5人お前等のとこから行ってくれねぇか?」


 ティファは溜息を付きながら尋ねると驚く事を頼まれるが金髪の美女は断る、

 「嫌だけど」


 「ここの城主の事は聞いた事あるんだろぅ?無類の男好きで有名なホモ野郎だ、調度お前のとこにイケメンがちらほらいるじゃねぇか」


 4人をメアリーが指差すとアラン・ダーク・メイ・ホワイトは恐怖の表情になる、それを見て俺とリサは噴出してしまう。

 「おいおい、笑い事じゃないやろ」


 「そうですよ、私気分が悪くなってきたので帰りますね」


 「アランさん逃がしませんぞ」


 「逃がさないぜ」


 アランが帰ろうとするとダーク・ホワイト・メイが取り押さえる。

 「しょうがないわね、ユキちゃんはドンちゃんとリサさんと休んでてくれる?」


 「わかった也」


 「お姉さんは了解よ」


 「いいですがうーん何か可愛そうだ」


 一人でも逃げ出そうとすると、他の3人で取り押さえる醜い争いになっていた。4人は諦めて肩を抱き合い逃げ出す作戦を練ることにしたみたいだ。すぐにメアリー・ティファに拘束されると観念したように引きずられていく、俺はダークと目が合った見るとつぼらな瞳で助けを求めてるが、

 「ダークさん皆さん頑張って下さいね」


 目を背けながら敬礼をすると、叫び声が聞こえた気がした。

 「ゆっきーの裏切り者」


 赤髪の小学生だろうか俺は仏壇の用に手を合わせて拝む。

 「ユキさん行く也よ」


 インディアンの女に言われてリサの後を追いかける。町を少し進むと酒場がありリサは立ち止り何かをしていた。

 「リサさん何しているんですか?」


 「お姉さん達のギルドホール設置しようと思ってね」


 「おー、見てみたい也」


 インディアンの女ははしゃいでいた。すぐに設置が終わるとリサが、

 「二人共入るの許可したから、休んでおきましょう」


 リサが入るとすぐにドンも消える酒場のドアを開こうとすると、選択欄が現れて眼鏡の森のギルドホールを選択する。

 ドアを開くとそこは眼鏡だらけだった、

 「すごい也……」


 「メイが拘ってね、世界の眼鏡を置く事にしたの、でもまだ数十種類が集まってないんだけどね、とりあえず私の部屋に行きましょうかメンバーもたしかいるはずだから気使うでしょうし」


 リビングには眼鏡を掛けた子が何人もいた。何か少し怖かったが挨拶をするとすぐにペコリと頭を下げてくれる。すぐにリサの部屋に行くとスライムのぬいぐるみやウォーターベットみたいな物が置いてあった。

 「いい部屋也ね、ベット使う也」


 インディアンの子はベットで眠る事になった。俺も疲れたのでペタンと床に座る、ダーク達は大丈夫だろうか?上を見ながら心配をする、その頃赤髪の小学生は服屋にいた。

 「ゆっきー、ひどい俺達の事置いていくなんて」


 「仕方ないですよ、はぁやっぱりこの服着ないといけないんですか」


 ダークは恨めしい様に銀髪の犬女を愚痴ると、アランは溜息をつきながら答えるとホストの様な服を持ち上げる。

 「まだ3人共着てなかったんですか、私はもう着てしまいましたぞ」


 白い妖精は白いホスト服を着て、くるくる回っている。こいつ何でこんなに陽気なんやとダークは思った。そんな片隅で茶髪の男は震えていた。

 「おいおい大丈夫か?」


 「大丈夫なんだぜ、でも噂で聞いた話なんだけど冒険者の男性がトラウマになって何人もこのゲームを離れたって聞いたんだぜ」


 怖い話をメイがするとダークも寒気がしてきた。

 「ちょっと早くしなさいよ」


 「あ?俺達はこれから生贄にされるかもしれねぇんだぞ、お前何でそんなに余裕な顔してるんや?」


 金髪の美女が催促してきたのでダークは堪忍袋が切れて怒り出すが、隣の女性が口を開くとすぐに落ち着くことになる。

 「ごちゃごちゃうるせぇ俺に口答えするんじゃねぇよな?」


 メアリーに睨まれるとすぐに赤髪の小学生は慌てた様に着替えをする。あの女怖いと思った。

 「でもさ、ゆっきーに後で仕返ししたいと思うんやけどみんなどうかな?」


 「それならリサにもしたいぜ」


 「ドンにもしたいですぞ」


 「うーん私は止めときます」


 3人は一致団結をして頷き合う。見てろよ生き残って仕返しをしてやる。

 「そろそろ行くわよ」


 金髪の美女の後に4人のホスト服をきた人が付いて行く、門番に会うとすぐに開けてくれた。すぐに執事みたいな人が来る。

 「皆さん、お待ちしておりました。パーティは明日の朝から開きたいと思っているので、今日はもうお部屋でお休みください」


 6人は部屋に通されるとすぐにメアリーはベットを繋げて横になる。ダークは窓から外を見ると空は暗くなっていた。ブルーサントリー跡はまだ空が赤く戦闘が続いているみたいだった。

 執事の人が食事を持ってきてくれる。

 「宮殿食やな豪華じゃん」


 これは来てもよかったんじゃないかと甘い考えをしてしまう程に豪華で、食べるとものすごく美味しかった。食べた後はすぐに眠気が来たので6人は就寝する事にした。

 

 

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