16日目 病院の食問題+新たな騒動
目を覚まして体を動かすと軽くなっており清清しい物だった。熱は下がっていて、体も今までの疲れも消えていた。昨日は黒歴史の夢を見た事を鮮明に覚えていたのか、なんだか顔が熱い。
「いい朝だな。やばい昨日の夢思い出したら本当にものすごく恥ずかしい」
「ユキさんおはようございます」
「うわー」
空を見上げながらぼーっとしていると、急にドアが開き黒髪の青年が顔を出すと心臓がドキっとする。
「アランさんおはようです……もしかして1日中つきそってくれたんですか?」
「いえ、今着いたところですね」
「おー、ゆっきー元気になったんか」
「ユキちゃんおはよう、風邪が治ってよかったわ」
アランだけじゃなく赤髪の男の子と金髪の美女も心配しながら病室に入ってくると、ひよこのぬいぐるみも後ろからくっ付いて来ていた。俺の頭に手を置き頷く、
「どうやら完治したみたいですね、治療費100万ギルになります」
「え?」
「は?」
「……」
言われた事に脳が理解していないのかアラン・ダークの目は点になっていた。ティファは暗い顔になりながら沈黙をする。
「え?嘘ですよね」
「とりあえずゆきちゃんとはここでお別れね」
「そやな、お金ないからなあ」
俺はそんなひよこを驚きながら見て、悲しそうな顔で助けを求めるとティファは顔を落としながら別れを言う。赤髪の小学生は、はぁとため息を付き頷く。アランは、何かフォローをしたいと思っているが何も出来ない。
「そんなあ、じゃあ、ここで働いて返さないといけないのか?」
俺は泣きたくなってしまって少し涙が出る。ひよこがクスクス笑い始める、
「とりあえず冗談を言ってみました」
「冗談かい」
ダークはひよこに突っ込みをしながら頭を叩くと、柔らかそうにポヨヨンと頭が揺れる。
「ふう、ほっとしたわ、ユキちゃんよかったわね」
「本当によかったです」
「みんなひどい……もし本当だったら置いてくつもりだったんですね」
ティファ・アランは胸を撫で下ろしているみたいだった。俺は3人を恨めしい目で見ながら涙目になりながら言った。
「まあ今の俺たち金殆どないもんな」
「とりあえずその事はどこかに置いておきましょう。ひよこちゃん治療費はどれくらいなの?」
ダークは鞄の中身を逆さまにしてお金がないアピールをする。ティファは実際どんな値段が掛かるのか尋ねると、ひよこがたぷんたぷんと可愛いお腹を揺らしながら、
「治療費は安心して下さい頂きません」
「無料って事ですか?」
「はい」
ものすごく俺は感謝をして信じられなくなり聞き返した程だ。ひよこ様と拝みたくなってしまった。
「おー、ありがとうです」
「でも無料って何か怖いわね、後で何か請求されるんじゃないの?」
俺がお礼を言うと不安な事をティファが語る。
「私たちの基本は人助けです。困っている人を笑顔にすると何か知らないんですが心が満たされるんです」
「ふーん、そんなもんなんかあ」
「正の感情や良い事をもしかしたら食べてるのかもしれないわね」
「そういう捉え方でもいいですよ」
ひよこが両手を広げ熱く語ると赤髪の子はふーんと言っていた。金髪の美女は考えながら一つの結論を言葉に出すとひよこは軽く頷く、
「まあ治して貰ったんだし、そこは追々考えるとしてこれからどうする?」
「診察所内を見て回りませんか?」
「いいわね、もし自分に何かあったらここに来れば治して貰えるしね」
「そうですね」
ダークは暇そうに3人に尋ねると、アランが病院内が気になったのか見て回らないかと言う。ティファも病院のお世話になるかもしれないので心良く頷く、病室から出ると扉が何個かあったが少し狭い通路になっていた。
自分が治して貰ったのは1階奥で、1部屋一人入るトイレ付個室になっている。多分ここもギルドホールと同じシステムが使われてるらしい。外側から一部屋にしか見えないが内側は200人が収容出来るようになってる。探すのが大変だろうがドアの前に名前を入力する機械があり打つとすぐにその人の個室前に行ける。
魔法人形族は名前を入力しなくても、危険な状態の患者さんがいる時はすぐに何かを感じて駆けつけてくれるみたいだ。
1階は診察室1つと病室のドアが5個あるので1000人が収容出来るみたいだった。
「上にも階段ありますが、何階まであるんですか?」
俺は階段を指差しながらひよこのぬいぐるみに訪ねるとポヨヨンと動く、
「とりあえずは3階までです。行ってみてください」
「了解です、本当にありがとうでした」
ひよこにお礼を言うと嬉しいのか体をポヨンポヨンと動かす姿はかなり可愛いと思う。
「いえいえ、またご利用下さい」
ひよこのぬいぐるみと別れて階段を昇る事にした。2階は体の一部がない人が自然治癒の力で直すところだった。扉は10個あり大きな食堂とお話が出来そうな机と椅子がたくさんある談話室となっていた。体の一部が無い人や骨折している人が楽しそうに会話をしていた。
3階は脳に障害がある人が収容されてるとこみたいだ。中央には大きな広場があり脳にある障害がある人が魔法人形と一緒にウロウロしたり遊んだりする場所だった。左右に5個の扉があり多分あそこが病室だろう、
「2階は体の一部がなくなったら治してくれるとこみたいね」
「そうみたいやな、3階は身体障害者の重度の人かな」
「そうみたいですね」
3人はそろぞれに驚きながら言葉を喋る。
狭いはずの病院がなぜか広く感じる。会う患者さんはどの人も笑顔で治療を受けていた。でも圧倒的に人は少なかった、それもそのはず今は回復呪文で殆どの病気が治るからだと思った。
唯一治りが遅いのは風邪=寄生毒・妊婦・体の何処か欠損している人だ。脳に障害がある人は基本的に脳に出来る腫瘍や病気は治るのだが、記憶の部分はなぜか治りが遅いみたいだ。急に俺のお腹の虫が鳴る。
「とりあえず何か食ってこうか、ゆっきーも寝てばっかしで何も食ってないやろ」
「いいわね病院食は何があるのかしら?」
「賛成です」
お腹が鳴った瞬間、俺はかなり恥ずかしくお腹を押さえる。俺のお腹を満たすためにダークが提案すると2人もお腹がすいてたみたいで食堂に行く事になった。
「すみません、誰もいないんかな?」
食堂に行くとまだご飯の時間じゃないために誰もいる気配はない。ダークが呼んでみると反応がなかったが亀の置物がカタカタと動き出す、
「お客さんなんですか?」
「びっくりした。4人前のご飯を食べたいんですが何がありますか?」
いきなりの不意打ちだったのか驚きのあまりダークがひっくり返っていた。俺はお腹がすいていたので何があるのか尋ねる。
「ミズパン定食があります」
「水とパンなんかな、他には何かないんかな?」
「今はこれしかないです」
亀の置物はメニュー表を画面に出すが一つしか見当たらない。他に何かないのか尋ねてみると亀は首を横に振る。
「……うーん外と変わらないわね」
「今はないということは追加されていくんですか?」
沈黙の後ティファは外と変わらない状況にため息をついている。アランはもしかしてという顔で尋ねると亀の置物は頷く、
「はい調理品が市場に出回れば作れる物が増えますね」
「市場とここも連動してるみたいですね」
「そやな、とりあえずは市場いっておこうか何か今持ってる素材とで作れるかもしれんしな、そういや高齢者や6歳までの児童を対象に複数の生産大手のギルドにより65歳以上1日に1回売却不可取引不可アイテムおにぎり1個緑茶1個が配給される事になったらしいで」
どうやら市場の食べれる物が増えるとここも連動して食べれる物が増えるみたいだった。ふと市場で聞いた話をダークがすると俺とアランはダークの話を聞きへぇと関心をする。話はまだ続くみたいで、
「6歳以下1日に1回売却不可取引不可アイテムおにぎり1個・いちご水1個が配給されるようになったらしい」
「それ聞いたわ、たしかアメリカ大手生産のトップギルド【ダイヤ】と日本の生産ギルドが何個か合わさって支援に乗り出したって話でしょ?」
「へえ、そんなのあるんですね」
ティファは思い出したように話し出すとアランは二人の会話を聞くとすごいなあと言っていた。
「さすがクラブさんだ」
「ん?ゆっきーもしかして知り合いなんか?クラブって言えばダイヤのギルドマスターの名前よな?」
「実は初心者のころ採取PTで、一回PTを組んで色々教えてくれたんですよ」
ダークも名前は聞いた事があるみたいで俺に尋ねる。あの頃はまだ初心者で初めて採取場所に行くとあたふたしていてわからない俺を優しく教えてくれた外国人の事を思い出すと、アランが興奮した様に喋る。
「すごいじゃないですか結構有名な人ですよ」
「まあでも私達は対象外だし、あまり関係ない話よね」
年齢対象外だからティファは諦めてるふうに言うと、
「いや実は俺今日5歳って嘘付いて貰ったんよね」
「え!?」
「通報しましょうか」
俺とアランは小学生の子がやった事を唖然とした。ティファはニコニコ顔で誰かを呼ぼうとしてた。
「……そうですね、その方がダークさんのためですしね」
「マスター牢屋に行くんですね……」
「ちょいまてや、こんな外見なんやから貰えるに決まってるんやん、まあ美味しかったで」
二人はティファの意見に賛成で通報しようかなと思ったが、ダークはもう証拠品を全部食べてしまったみたいだ。
「あれ私達の分は……」
「いや取引不可なんやから渡せるはずないやん」
「ダークは当分報酬なしでいいわね」
黒髪の青年が少し食べたかったのかダークに聞くともうないと言っている。黙っていたティファがみんなに提案すると俺・アランが拍手をするがダークが涙目になっていた。
「すまんて許して」
「まあ広場に行きましょうか」
ダークが土下座までして謝るので俺達は許してあげる事にした。広場の様子が気になった俺はみんなを誘う。
「でも今運営に通報されたとこで、何も起こりはしないはずですよね?」
「そやな」
「あらアランちゃんとダークはまだあの話知らないの?」
アランは通報されたところで運営がいないのに牢屋に行けないんじゃないのかと言うとダークは簡単に返事をする。じゃあ大丈夫だという話に纏まるとティファが混ざってきた。
「ティファさんあの話って何ですか?」
ティファは牢屋の事を何か知っているみたいだった。俺もまだ聞いた事のない情報かもしれないので尋ねてみる。
「運営が管理していた【カイロス監獄】は知ってるわよね?」
3人はその名前に頷く、カイロス監獄は運営が管理している施設で普通ではプレイヤーは絶対に行けない場所だ。
「最近酒場で出た話なんだけど、新たな種族に【ブリックロ族】がいるらしいわ」
「ブロッコリー族?野菜なんか?」
「そのブリックロ族がどうしたんですか?」
酒場で聞いた話をティファは喋り出すと、面白い種族の名前にダークが反応をしてふざけるがみんな聞き流し俺は尋ねる。
「これは冒険者の間ではなくてNPC人で噂されている伝承に近いんだけど、悪人がいたら透明な人型の何かが悪人を何処かに連れてしまったみたいなの」
話を聞くとなぜか背中がぞわっと寒気がする。ティファは怖い話をするように顔を俯くと話を続けた。
「これには続きがあってね、その悪人は何日かしたら戻ってきたんだけどいなくなった数日の記憶とその攫われたモンスターの記憶だけ無くなってたみたいよ、あと驚く事に悪人はその日から心を入れ替えて良い事をするようになったらしいわ」
「それとカイロス監獄と、どういう関係があるんですか?」
その話がカイロス監獄と何か関係あるのかアランは不思議そうに尋ねる。
「酒場にいるNPC人の情報に寄るとブリックロ族はカイロス監獄に住んでるらしいわ、それに加えてドクロマーク付いている人は殆ど会ってるみたいなのよね」
3人は衝撃が走ったような顔をする。アランは少し待ってくださいとティファに質問をする。
「でもおかしくないですか?伝承では悪い人から良い人になったんですよね」
「それはNPC人だったからかもしれないわ、冒険者だと何か条件が違うのかもしれないしね、まだ詳しい情報ないからお手上げの部分だけどね」
アランの質問にティファは考えながら自分の思った事を話し終えると丁度中央広場に到着する。やはり人はかなり多かった。各自店を見るのだが中々良い物が見つからない、
「やっぱり魚料理とかどうやろ、俺がレシピあいつに教えれば充実するような気がするんよな」
「いいですね、じゃあ魚市場の東側に行ってみますか?」
ダークは頷くと着た道を引きかえす。東側に到着したがいつも出しているお店に魚は一匹もいなかった。黒肌の美女の店主がため息を付いているとダークは駆け寄る。
「なあなあ、おばちゃん何でお魚さんないの?」
女の人はおばちゃんといわれたのか眉を引きつらしている、
「魚卸してくれる商人がまだ来ないのよ、それも昨日からね【サンピオーシャタウン】でなにかあったのかな」
店主はお手上げという顔をしていた。サンピオーシャタウンとはたしか東門を奥に行った先にある港町の名前だった。東側を見ると一人の男が走っているみたいだった。
「あの人かなり全速力やん、トイレ漏らしそうなんかな」
「こっちにくるみたいよ」
全速力で走っている人はあまりにも早く走ってたせいか、お腹を抑えながら走って俺達の元にすべる様にダークの足元に来ると跪いて、
「助けてください、サンピオーシャタウンの者なんですが【サハギン族】に攻撃されているんです」
サハギン族とは魚のような顔をした人型の生物でティファの種族と犬猿の種族でもあった。
「サハギン族は【ブルーサントリー跡】を拠点にしながら攻撃しています、もしかするとこちらにも来るかもしれません」
「ブルーサントリー跡って何処でしたけ?」
「ゆきちゃん忘れたの、あの綺麗な町並みのとこよねリゾート地にしようとしたらサハギン族に攻め滅ぼされた町ブルーサントリー」
男のNPC人はかなり怪我をしているみたいで背中は血だらけだった。説明をすると床に倒れる俺はその男の人にヒールをかけながら、ティファにブルーサントリーの事を尋ねる。詳しい話を聞くと思い出した。たしかあれは初めて行ったサハギン狩の時、あの一面白色だらけの綺麗な町の事を思い出す。こんなにも絶景なのに何で町にしなかったのかと嘆いた程美しい場所だった。
「わかったわ、とりあえず私はジャンヌに連絡取って見るからここで二手に分かれましょう、アランちゃんとユキちゃんはこの人を魔法人形族の病院へ」
「わかりました」
ティファに指示されると二人は急いでアランが担ぎ俺は背中を支えた。すぐにひよこの先生が出てきて病室に運ぶ、ひよこの先生に事情を話し俺達はティファのところに戻った。懐かしい顔が二人いる。
「あ、ゆきさんお久しぶりです、風邪は大丈夫ですか?」
白髪の美女は本気で心配しているみたいだった。
「ゆきお姉様看病に行けなくて、すみません行けたら私がお姉様の体を――――」
「それで状況はどんな感じなんでしょう?」
緑髪の女の子が心配をしてくれているが目がなぜか怪しく光る。俺はリーユの話を聞きたくなかったので聞き流しながら状況を確認した。
「ホームガードマンのメンバーの情報に寄ると敵は1億匹以上らしいです」
「い、一億?ものすごい数じゃないですか」
ジャンヌがTellで情報を掴むとみんなに話し出す、アランはものすごい数に驚いたのか目を見開く、
「ですので外国ギルドにも協力を煽っている状況ですわ、まだ時間は掛かりそうですがもう専攻して攻撃しているギルドもありますわ」
「ですがサハギン族が一番の問題ではないんです」
リーユが疲れた顔をしながら説明をする横で、ジャンヌは暗い顔をしながら喋る。
「未確認の情報なんですが第3の勢力が現れて、こちらを邪魔しているらしいです。私達の予想では犯罪ギルドだと思っています」
「サハギンじゃなくて犯罪ギルドも関与しているなんて……」
絶望的な状況を聞かされる、まさか犯罪ギルドも動いているとは普通は協力して倒そうとなってもおかしくない状況なのにあいつ等はこの状況を楽しんでいるのか、想像をすると腸が煮えたぎってきた。
サハギン族ならまだしも攻撃で攻めればなんとかなるが、犯罪者ギルドは俺達と同じように考えて行動をしてくるその強さは未知数に近い。
「とりあえず今日は有名なギルドによる作戦会議をするみたいです。その数は全50です」
「何で50ギルドなんですか?」
何で50という数なんだろう、たしかもっとギルドはあったはずだ。
「有名サーバーの日本・アメリカ・ヨーロッパ・ロシア・中国の5大サーバーの格サーバーの戦闘5ギルド、生産5ギルドで集まる事が決まったみたいです」
サーバーは全部で100は存在しているが、その5大先進国サーバーが指揮を執る事に決まったみたいだった。あまりにすごい説明をジャンヌは淡々と話すが少し震えていた。
「ジャンヌさん大丈夫ですか?」
「実はうちのマスター不在のままなので私が参加する事が決まって震えてました」
有名なマスターだとやっぱり緊張するだろうなあ、それも50人といえばすごいんだろうなあジャンヌが可愛そうに思えてくる。ジャンヌはため息をつきながら金髪美女にお願いをする。
「ティファさんお願いします付いて来てくれませんか?私とリーユだけでは淋しくて緊張のあまり――――」
「わかったわよ行くだけだからね、制服も着ない条件で付いてってあげるわ、ダークそういう事で待ってくれると有難いんだけど?」
「そやな、まあ話終わったらギルドホール集合でいいやろ、俺もどんな風になったか聞きたいしな」
白髪美女があまりにも泣くのでティファは慰めながら了承した。金髪美女はダークに説明をすると小学生の子は行って来いとジェスチャーをする。
ジャンヌ・リーユはぺこり頭を下げるとティファと一緒に何処かに行く。
「ダークさん、これからどうしますか?」
「うーんギルドホール待機の方がいいやろなあ」
俺はこれからの事を尋ねるとダークは考えるように喋る。今日は家に帰りすぐに戦闘になるかもしれないので、それの準備をしながら家族に話をして、ギルドホールに向かい3人でティファの帰りを待つ事にした。
場所は変わりブルーサントリー跡中心区サハギンの王が大きな椅子の上に座っていた。目の前には忍装束の女性が跪いている。
「サハギンの王よ、私はナナ様護衛団員のイチと申すもの、献上品の武器を持ってきたのでお納め下さい」
「うむ、わかったギョ、ナナ殿にもよろしくと伝えて欲しいギョ、お前等サンピオーシャタウンを落とすのも近いギョ」
サハギンの王は言葉を話すとサハギンの群れは嬉しいのか雄たけびを上げる。横で忍装束の女性はニヤリと微笑む。