表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

番外編 王子様と暗殺者①

ここは無法地帯、誰もが殺し殺される国。


――深夜の路地は影を生きながら死んだ目をした人間には似合いの場所。


「洗っても洗っても、私の手は汚れている」


彼女を染めた赤は闇夜に紛れている。


「けれど、どうかあの人は綺麗で白くいてほしい」


少女は刃物をしまうと、家路についた。



魔法学園に通うアラビンからやってきた少女ライミアは休みの日にヨウコクを訪れた。

彼女は特にヨウコク・サニーフレア第5王子のフォーネに会いに行くことが多い。

ライミアは平民であり、王子と知り合えるような立場ではなかったのだが――


幼い日の彼が城を抜け出した時に偶然彼女と出会ったのだ。

それ以来、ヨウコクの女王はライミアを王子の話し相手として面会を許したのである。


「久しいなライミア、今日はどんな話をしてくれるんだ?」

「学園で友達が出来たの」

「友達……?」


フォーネは友人がおらず交遊関係が狭いのでライミアを除く友人はいない。

そしてライミアも友人と呼べる人間はあまり多くない為、彼は眉をひそめている。


「男か?」

「まさか、レインちゃんって言う銀髪の女の子よ。髪型は貴方に似てるけど」


彼は銀髪ではなく乳白色の長い髪だ。


「でも一番は貴方よ」

「それは王子だからか?」


フォーネが女王の子であるから周囲は彼を求める。

ライミアがそうでないとしても彼が疑ってかかるのは当然だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ