幕間
「ん? 終わった?」
「終わったよ。はあ」
「どうだった?」
「勝手な行動はするなってさ」
「あとは?」
「作戦は続行するとさ」
「そう」
二人はつかつかと歩いていく。
「そろそろ作戦を変えるべきだって言ったんだけどな。聞く耳を持ってくれなかったよ」
「能なしのハゲ猿集団だからね」
「でも、上の言うことは聞かなくちゃいけない」
「辛いね」
「本当に、フェター将軍は頭が固すぎるぜ。扇動だけは上手いんだけどな。はあ」
ジェイルは溜息をついた。それをカフスはじっと見ている。
「疲れた?」
「疲れた」
「じゃあ、ご褒美」
カフスはジェイルに口付けをした。
「どうしたんだよ。いきなりキスなんて」
「偶にはこういうのもいい、と思って」
「女らしいこともできるんだな」
「酷い言われようだ」
カフスはジェイルを小突いた。
「弾を撃つだけが私じゃない」
「じゃあ、撃つ弾を少しくらい減らしたらどうだ?」
「それは嫌だ」
二人は再び歩き出した。
「ジェイルも偶には撃ってみたら?」
「俺はスポッターの方が向いてるさ」
「たぶん、ジェイルは銃の良さを分かっていない」
「そうかもなあ」
「体に教えてあげようか」
「銃を使ったプレイだけはごめんだぜ」
二人は同じ部屋の中に消えていった。