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戦場の天啓  作者: 伊和春賀
2/12

祝杯

「作戦の成功を祝して」

「乾杯」

 カチンとグラスが鳴る。

「いい戦いっぷりだったな」

「ジェイルは何もしていない」

「冷たいこと言うなよ」

 ジェイルはグラスのワインを一気に飲み干した。

「はい、どうぞ」

「ありがとう、カフス」

 グラスにワインが注がれる。真っ赤な酒がジェイルの喉を通る。

「本当に、上は無茶なことがお好きのようだ。俺達だけで壊滅させてみろなんて」

「少し違う。牽き付けておけ、というのが正しい」

「同じようなもんだろ」

 カフスもワインを飲みほした。ジェイルがグラスにワインを注ぐ。

「俺達の部隊だからできたんだ」

「そうだね」

 カフスは目の前のクラッカーに手を伸ばした。

「アレは、すごい威力だったな」

「ええ」

 カフスはクラッカーを噛み砕いた。

「アレさえあれば、俺達は勝ち続けられる」

「勝利の日は近い」

 二人のグラスはとうに空になっている。

「祖国に栄光あれ」

 夜は深まっていく。部屋の灯りはいつしか消えていた。

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