ある少女の告白 稲川美咲(十七歳) 彼女の場合
初投稿作品。
ある日湧き上がった衝動をそのまま文字にして吐き出してみました。
あらすじでたいそうなことを書いていますが、自分がやりたいことだけやった作品なため、非常に読みにくい文章に仕上がってると思います。
将来的に黒歴史化必須なため何も言わず削除する可能性が極めて高いです。
それでも私はこれを形として残せただけで満足です。
――――テスト テスト ・・・問題なさそうだ
――――じゃあ始めよう 準備はいいかい
・・・はい 大丈夫です
――――よし 今日はいい天気だ カーテンを開けてもいいかな
眩しいのはあまり好きではありません
――――・・・そうか すまない では本題に入ろうか
『ある少女の告白 ――稲川美咲(十七歳) 彼女の場合―― 』
――――じゃあまずは・・・五月十四日
海の日?
――――まるで違うね 覚えてないかな? 五月十四日
お花見でもないし・・・ひな祭りでもないし・・・まるで見当がつきません
――――・・・五月十四日は
あ 思い出した 思い出しました!
――――っと 思い出せたかい?
はい! そうよ 私はそのために今日カーテンを閉めたんでした
――――じゃあゆっくりでいい あの日何があったか教えてくれないか
いやですよ そんな昔のこと・・・もう忘れちゃいました
――――はは・・・そうか なら仕方ないな
ええ しかたないです
――――じゃあそうだな・・・五月十四日
五月十四日?
――――そう 何があったか 覚えてる?
もちろん! あんな素敵な出来事 忘れるはずがありません
――――じゃあ話してくれないかな? あの日何があったか
ところどころ記憶があいまいなのだけれど・・・
――――構わないよ 君が覚えてる 話せることだけでいい
サイレンの音がうるさいですね
――――救急車かな? どこかで怪我人でも出たんだろう
その日の目覚めは最悪でした
――――(っと メモメモ)
カーテンを開けたら一面に朝の陽ざしと雀たちの泣き声がこだましていました
本当はもっと眠っていたかったけれど 私も学校に行かなきゃいけませんから 眠い目をこすり支度をしました
制服に着替えて 学校への持ち物の確認をして 少しお化粧をして
あぁ その日は寝癖がひどかったんでした 階段下りて お風呂場行って
洗面台で髪を整えて 最後に身だしなみをチェックして・・・それから台所へ向かいました
ご飯を食べるためです 母が毎日用意してくれるの
でも その日は私のご飯はなかったんです
五月十四日の朝でした 私のご飯がなかったんです
私 お母さんに言いました
私のご飯は?
って そしたらお母さん
「明日の降水確率は60% 念のため傘を持っていきましょう」
私のお母さんって凄いの 明日の天気もわかるんですよ
だからもうご飯とかどうでもよくなっちゃって でもおなかはすいてるから 冷蔵庫の前に置いてあった食パンを食べようと思ったんです
でも見当たらなくて 昨日確かに買っておいたはずなんですけど見当たらなくて
あれ? 誰が買ったんだっけ まぁいいか
ともかくパンがないんです 買ったはずなのになかったんです 変ですよね?
だから私ご飯はもういいやって
なんか家の中がすごく生臭くて 食欲も失せてしまって
でもおなかはすいていたから棚にあったバナナを一本食べました
パンがなかったから 仕方なくバナナを食べました
変ですよね? 確かに昨日買ったはずなのに パンがどこにもなかったんです
だからは私ご飯はもういいやって
え? はい そうです バナナ一本じゃなんか足りなかったんです
・・・何を言ってるんですか? パンがなかったんだものしょうがないじゃないですか
だってその日はとてもすがすがしい朝だったんですよ
話を戻しますね ・・・どこまで話したかしら あぁそうそう 五月十四日でしたっけ
その日は素晴らしい朝で 私は朝日で目覚めました え? あら そうでしたっけ?
どこまで話しましたっけ ・・・ふぅん じゃあそのあとから話せばいいんですね
えっと ご飯を食べてニュース見て あぁそう そのあとすぐ家を出ました
私その日少し寝坊してしまって 遅刻しそうだったの
妹とお父さんとお母さんにいってきますといって家を出ました
え? えぇそうです 家族全員に
え? あたりまえじゃないですか 家族ですよ? なにを言ってるんですか?
はぁ そうですか じゃあ続けますね
家を出た私は学校に走っていきました 何人か登校してる生徒に会いました
でも変なんです みんな学校の逆方向に歩いてるんです
私のクラスの子もいました みんな学校と逆の方へ歩いてるんです
休校にでもなったのかなって思いました
そしたら優衣ちゃんにあいました はい 私の友達です 私の大切な友達です
私優衣ちゃんに声をかけました おはよう!みんなどうしたの? って
そしたら優衣ちゃん 不思議そうな顔して私を見るんです そして言うんです
「美咲こそどうしたの? 学校休んで」って
何を言ってるのか一瞬わからなかったけれど たぶん優衣ちゃんは昨日私が休んだことを言ってるのかなと思ったんです
体調が良くなくて動けなかったの って優衣ちゃんにいったんです
そしたら優衣ちゃん言うんです 「だったらメールくらい返してよ 心配したんだから」って
え? はいそうです あたりまえじゃないですか 優衣ちゃんは大事な友達です こんな私を心配してくれる唯一の友達なんです
だから 優衣ちゃんが私にかけてくれた言葉 全部覚えてます
そのあといろいろ優衣ちゃんと話したけれど なんか会話が合わなかったんです
でもそれはどうでもいいことでした 私には優衣ちゃんがいるから
よくわからないけどどうやら学校はもう終わってるみたいでした そう優衣ちゃんから聞きました
はい よくわからないけどもう学校は終わってたんです だって優衣ちゃんがそういうんですもの
しばらく話をしてたら優衣ちゃんがいいました 「美咲・・・なんか生臭いよ」って
優衣ちゃんは私のちょっとした変化に気付いてくれるんです 私自身気付かなかったのに
優衣ちゃんは私に教えてくれたんです 私のために
私すごくうれしかったんです 好きです 私優衣ちゃん大好きです
そのあと私は優衣ちゃんと一緒に帰りました
え? わかりません 昨日制服で料理したからその時かなって思います 優衣ちゃんにもそういいました
優衣ちゃんと私の家は近いところにあります 優衣ちゃんと私は小学校からの友達です
優衣ちゃんと別れるのが嫌で 私は優衣ちゃんともっと一緒にいたくて
もっと一緒にいたいって言って 優衣ちゃんの手を引っ張って 家とは別方向に歩きました
優衣ちゃんはちょっとびっくりしていたけれど でも私に付き合ってくれました
優衣ちゃんはとても優しいんです とてもかわいいんです だから私決めたんです
お稲荷様は 私と優衣ちゃんの思い出の場所です
私と優衣ちゃんはここでよく二人で一緒に遊びました
少し山奥にあるからあんまり人も来ません 私と優衣ちゃん二人きりです
私優衣ちゃんといっぱいおしゃべりしました 昨日見たテレビのこと 学校であった事 サブローのこと 昔のこと 家族のこと 恋愛のこと いろいろ話しました
はい? サブローは優衣ちゃんが飼ってる猫です かわいいんですよ
はい とても楽しかったです 嫌なことは全部優衣ちゃんが忘れさせてくれました
「もう薄暗くなってきたし 帰ろう?」 優衣ちゃんがいいました
私優衣ちゃんと別れたくなかったんです だから私 優衣ちゃんに抱き着きました
優衣ちゃんはびっくりしていました でもその体はとってもあったかくて とってもいい匂いがして
私 優衣ちゃんに伝えました 好き って伝えました
優衣ちゃん もっとびっくりしてました
あったかい優衣ちゃんの体がもっとあったかくなりました 優衣ちゃんの心の鼓動が大きくなってるのが 私にもわかりました
私伝えました 私が毎日学校に行くのは優衣ちゃんがいるから 運動が苦手な私がバスケットを始めたのも優衣ちゃんがいたから 毎日お弁当を作るようになったのも優衣ちゃんがおいしいって言ってくれたから 勉強ができなかった私が今の高校に入れたのは優衣ちゃんが教えてくれたから 髪を伸ばすようになったのも優衣ちゃんがかわいいって言ってくれたから 優衣ちゃん優衣ちゃん優衣ちゃん優衣ちゃん・・・
私は優衣ちゃんが大好きでした
優衣ちゃんがいなくなったら私死んじゃう 優衣ちゃんのいない毎日なんて私には耐えられません
優衣ちゃんは困った顔をしていました でも私は何度も言いました 好きって好きって大好きって
優衣ちゃんは困った顔をしていました でも優衣ちゃんはにっこり微笑んでくれました
優衣ちゃんは優しいから微笑んでくれました私は優衣ちゃんが大好きです優衣ちゃんも私が好きっていってくれました私とてもうれしかったんです私は優衣ちゃんが好きだから優衣ちゃんも私を好きって言ってくれたから私とってもうれしくて優衣ちゃんが微笑んでくれて優しい優衣ちゃんが大好きで私とってもうれしくてだから私は優衣ちゃんを私は優衣ちゃんを大好きだから私は
優衣ちゃんを殺しちゃいました
優衣ちゃんが私の肩に手をまいて 抱きしめてきました 私とてもうれしかったんです 私優衣ちゃん大好きなんです
私優衣ちゃんから少し体を離しました 優衣ちゃん にっこり笑って私を見つめてきました
にっこり笑う優衣ちゃんの顔 とってもきれいでした
優衣ちゃんの肌 白くてきれいでした
私は優衣ちゃんの首に手をかけました
優衣ちゃんちょっと驚いていました
そのまましめました 優衣ちゃんの首 細いんです でも白くてきれいなんです
優衣ちゃん苦しそうな顔していました にっこり笑う優衣ちゃんの顔 とってもきれいでした
優衣ちゃん 私の手をほどこうとしたんです
でも私は優衣ちゃんが大好きだから そのまま地面に押し倒しました
私は優衣ちゃんが大好きです 私の人生は 全部優衣ちゃんでした
優衣ちゃんのいない世界なんて 私には耐えられなかったんです
私は 優衣ちゃんが大好きだったんです
優衣ちゃん 暴れました 苦しみながら 「なんで・・・なんで・・・」って言ってました
私ちょっと悲しかったんです 私は優衣ちゃんが大好きなんです
しばらくすると 優衣ちゃん暴れるのをやめてくれました 私の手をほどこうともしなくなりました
私 とっても嬉しかったです 優衣ちゃんは 私に好きって言ってくれたんです
だから私 優衣ちゃんを抱きしめました もう鼓動は聞こえなかったけれど とてもあったかかったです
私 そのまま 眠っちゃいました 優衣ちゃんと一緒に 私 とっても幸せでした
――――・・・そろそろ時間か
優衣ちゃんの手 白く透き通ってて すごくきれいなんです
――――美咲ちゃん?
優衣ちゃんの指 部活で怪我した跡がのこってて
ガリッ
――――美咲ちゃん・・・美咲ちゃん!?
私 悲しくなって 優衣ちゃんにはきれいなままでいてほしかったから
ガリッガリッ
――――・・・チッ まずいな
だから私傷跡を消してあげようと思って 優衣ちゃんに聞いたんです 食べていい? って 私優衣ちゃんが好きだから
ガリッガリッガリッ
――――あ もしもしすみません はい・・・はい・・・お願いします
優衣ちゃんにっこり笑ってましたガリッ 私うれしくなって 私は優衣ちゃん大好きだからガリッ
優衣ちゃんの首 私の手の跡で青くなってましたガリッガリッ でも私は優衣ちゃんが好きだから 優衣ちゃんも私が好きだからガリッガリッガリッ
私我慢できなくなってガリッ 優衣ちゃんの服 脱がしちゃいました 優衣ちゃんの身体とってもきれいなんです
私が好きな優衣ちゃんガリッ 私も好きな優衣ちゃん 私は優衣ちゃんのもの 優衣ちゃんは私のものガリッガリッガリッ
優衣ちゃんの身体 とってもきれいでした
優衣ちゃんの身体に触れるだけでガリッ 優衣ちゃんの身体に指をつたらせるだけでガリッガリッ 優衣ちゃんの身体に舌を這わせるだけでガリッガリッガリッ 私 私 私 大好きなんです 大好きだったんですガリガリッブッ
幸せなんです 私
――――すみません!早く!
だから私は一人になったんですガリッ 優衣ちゃんのためなんです優衣ちゃんが私と一緒になるためなんですガリッ 私は優衣ちゃんのことが好きだから優衣ちゃんも私のことが好きだからだから私は一人になったんです家族なんていらない友達なんていらない優衣ちゃんがいればいい優衣ちゃんがいれば私は幸せ私がいれば優衣ちゃんも幸せ私は優衣ちゃんが大好きなんです私は優衣ちゃんが大好きなんです私は優衣ちゃんが大好きなんです私は幸せなんです私を幸せにしてくれた優衣ちゃんを私は幸せにしなきゃいけないんです優衣ちゃん優衣ちゃん優衣ちゃん私の大好きな優衣ちゃん
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
バタッ
あぁお医者さん 私また眠るんですか
あと私は何回優衣ちゃんの夢を見ればいいんですか
私の優衣ちゃん 私からすべてを奪った優衣ちゃん
大好きな・・・私の優衣ちゃん
――――・・・録音終了する
・・・次のニュースです 某県某市で昨日夕方から行方が分からなくなっていた 市内の高校に通う女子高生 山松優衣さん(17)が昨日深夜 家族の通報を受け捜索活動を行っていた警察によって 市内の神社の境内で倒れているのが発見されました すぐさま病院に運ばれましたが 間もなく死亡が確認されました 警察は当時優衣さんの遺体に寄り添うように眠っていた 同じ市内の高校に通う女子高生(17)を 何らかの事情を知っているものとして 警察で事情聴取を行い 同じく昨日発生した稲川さん一家惨殺事件との関連も視野に現在捜査を行っています
御読了ありがとうございました