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僕らとおじさんの静戦  作者: 夜真一
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新たなスタート

みなさんは初対面の人と関係を築こうとする際、その人の人柄をどうやって判断するだろう。第一印象?雰囲気?そんな感じだろうか。しかし、関係が築かれていくと人間とは本来見られなかった姿を相手に晒すケースがある。相手を信用できるからこそ見せる本性である。その頃には今まで築き上げてきたきた関係など全く意味を持たない。何故ならそこにいるのは同一人物であっても同じ人間ではでないのだから…



季節は春。大学受験という長い牢獄を突破した僕は晴れて大学生となった。

今までとは違う新しい環境。将来への期待と不安。

そういった様々な思いを抱きながら僕は大学の正門をくぐった。


大学生活のスタート…。まずは友達をつくること。


他県からこの大学を訪れている僕にとって旧友という存在はこの場では全く期待出来ない。ここで新しい関係を築くことこそが最初の課題であった。


「学内って凄く広いんだな。」


下手をすれば迷子になってしまうレベルの広さの中に僕はいた。

学内を見渡しながら僕は入学式の会場へと向かう。


入学式の席順は学部毎に割り振られていた。

自分の番号の席を見つけ、着席して待っていると隣から誰かが話しかけてきた。


「君も法学部?同じだね。」

「俺は平立(ひらたて) 一郎(いちろう)。よろしく。」


山岸(やまぎし) 一樹(かずき)です。やまいちでいいよ。」


「そっか。じゃあ、よろしくなやまいち。」


「こちらこそよろしく。ひらっち。」


こうして僕の大学生活はスタートした。



高校時代とは違い、大学ではクラスのような特殊な振り分けはしない。振り分けをしたとしてもそれは単なる区分でしかない。

だから関係を築くには自ら行動する能力が求められる。


楽しい学校生活を送るには多くの人と交流を深める必須がある。

そのために僕はサークルへ入ることに決めた。


天文部…。別に星に興味があるわけではない。ただ加入人数が多いという理由だけで選んだ。


僕は部長への挨拶を済ませ、教室へ向かった。

新入生を含めた最初の部会でも予想以上の人数が出席していた。


「凄い規模だな…」


僕は期待を寄せて自分から交流を図った。


「はじめまして、やまいちと言います。よろしくお願いします。」


僕の前の席に座っていた2人組も1年生だった。


「よろしく。俺は浜田(はまだ) 直也(なおや)。」


井野(いの) 健人(けんと)です。よろしく。」


サークルに入り友達も増え、僕らはこれから充実したキャンパスライフをおくれる。そう思っていた。


この時点までは…。


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