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吸血鬼令嬢と狼従者の夜のお茶会〜狼は君の面影に過去を語る〜

掲載日:2026/04/20

⚠この話は死ネタを含みます!!

残酷描写ではまったくありませんが、耐性のない方はご注意ください。

「――、あんなやつ嫌いだね」

 

 思い出語る従者はいう。

 小さな主人はそれを嘘だと見抜いた――これは彼らの静かな夜の茶会でのお話。


 

 *



 一人の美しい少女が夜の茶会を開いた、豪華な菓子の数々を並べ彼女は黒と赤のミニドレスを身に纏っている。

 彼女はセレナ――この屋敷の主だ。

 

「今日はいい夜ね、月は満ちていて薔薇の香りが運ばれてくるわ」


 私は空を見上げ、自慢の庭の薔薇たちに目をやる。

 静かで透き通った夜の空、鼻腔をくすぐるバラの香りに従者が用意した紅茶を一口含む。


 彼女の庭には、絵に描いたように美しい光景が広がっている。

 

 しかしネクタイすら着けず、シャツすらまともに着ていない白髪の従者には、まるでその風情が分からないようだ。

 首を傾げ頭をボリボリとかく。


「俺は花見なんて趣味ねーからわかんねぇなぁ」


「犬には分からなかったかしら」


 ムッとした私は思わず、嫌味を口にすると彼は赤い瞳を見開き口を大きく開ける。

 そこには獣のような鋭い牙が並んでいた。


「狼だよ俺は!!」


 私の嫌味に対し彼は狼だと主張する。

 代々私の家に仕える狼の怪物――彼の名前はバイト。

 今は人に化けているが本当は巨大な狼の怪物だ。

 

 何故そんなモノがいるかと言うと、私の祖先は吸血鬼――彼は偉大な祖先からの遺産だ。


「はいはい、そうね」


「テキトーに返しやがって…」

 

 彼の文句を無視して、私は一口また紅茶を飲む、香り高く品のある味わいが胸を満たす。

  

「風情も分からないくせに……紅茶入れるの本当に上手ね」


 私はお菓子作りが趣味だ、毎日のお茶のお供にと自慢の茶菓子達を用意している。

 料理にはこだわりがある方だ…、しかし一度と言ってバイトに紅茶の腕で勝てた試しがない。


「そういえば、なんでこんなに上手なの?」


「……あぁ、それは――」

「ノクティアが好きだったからだよ」


 それは遠い昔に死んだ私の祖先の名前だ――

 彼はテーブルに置かれたティーポットを見つめる、どこか寂しげな表情にいつもの彼とは何か違うものを感じた。


 (寂しそう)

 そう思うには十分な顔だった。


「ねぇ、教えてほしいわご先祖様のこと」


「えぇ、そんな面白い話はねーぞ」


「いいじゃない」


 そういうとバイトは少し怪訝そうにするが諦めたのか、反対の席に座り頬杖を付きながらバラ園を横目に見る。


「あいつは、――ノクティアはそれはそれは美しい吸血鬼だった」

「影にわんさか獣の眷属を引き連れ、一部では女王様って言われてたよ」


「あっだからあなた私の影に住んでるの?」


「そうだよ」


 バイトは普段私の影の中に住んでいる。

 日の上った時間姿を表すことはない、かく言う私も昼の光の下にはいけない。

 そもそも朝起きる事は殆どなく、起きていても影から昼間の世界を眺めるだけだ。

 死ぬほどではないが、一度外に出て火傷して酷い目にあった――あれはもうごめんだわ…


「だけど性格はな…、自由奔放で気分屋、挙句には贅沢趣味ときた」

「「風味が足りないわ〜」ってすぐに食事を突っぱねるやつだった」


 バイトがじとーっした目で私を見る。

 耳の痛い言葉だ…それはバイトの作った食事に対しての私の反応によく似ていた、私の味覚や嗅覚の好みはどうやら血筋らしい。

 彼はどこか迷惑そうにしながらも、楽しげに話す。


「山頂の景色が見たいと言われれば背に乗せて山を駆けた、

 身の回りの世話をして欲しいからと人の姿になる術を学ばされ、

 新しい眷属が生まれれば教育を押し付けられた」

 

「今の貴方から想像できないぐらい働き者ね…」


 二言目には面倒くせぇという彼からは想像できない、…でも確かにドレスは何も言わなくても手入れをしてくれるし私の食事も欠かした事もない。

 態度と姿勢が問題なだけで意外と真面目なのかもしれない。


「俺だって性に合わねぇから嫌だったよ、けどなぁ“貴方が一番頼りなの”って言われちゃなぁ」


 どこか困ったように、寂しげに彼は笑う――彼にとって祖先がノクティアが特別だったと感じるには十分だった。

 少し気に食わない――いつだって私を最優先にしてくれていたと思ってた。

 どこか自分だけの特別な従者だと…そう勘違いしていた。


「拗ねるなよ」


「拗ねてないわ」


「お前のことは赤ん坊から見てんだぞ、わかんねーわけないだろ」


 ムゥと頬を膨らませると彼はゲラゲラと品なく笑った。

 こう言うところは一向に敵わなくて不甲斐なさを感じる、結局私は彼から見れば偉大な吸血鬼の子孫ではなく小娘セレナなのだろう。


「ご先祖様のこと大好きだったのね」


 不貞腐れながら、手を組み顔を預けながら姿勢を崩す。

 視線を逸らしバイトから軽口が飛んでくるのを待っていた、しかし会話の間が開きその言葉は飛んで来る事はなかった。

 いつもと違うやりとりに思わずバイトを見る。


「――、あんなやつ嫌いだね」


「俺を置いて死んだ女だぜ?なーんも未練もねーよ!!」


 いつものように嫌味たらしくニヒルな笑顔を浮かべた、しかしそれは精一杯の皮肉だとなぜだか分かってしまった。

 特別な感情を抱いていた、きっと彼は――

 次の問いを言いかけるが私はそっとこの疑問をしまい込んだ。

 

 たとえそうだったとしても、これは暴くのは野暮ね。

 私は――冷えたお茶と共に自分の疑問と答えを飲み干した。


「満足したかセレナ」


「そうね、最後に一つだけ――」


「なんだよ」

 

 バイトはクワッと欠伸をし背伸びをすると、セレナの問いを待った。


「どうして純粋な吸血鬼――不老不死であるはずのノクティアは死んでしまったの?」


 そう、それは我が一族最大の謎だ。

 

 ふわりと私は吸血鬼の力で重力を無視し宙を舞う。

 人間の血が混じった末裔とはいえ、私にこれほどの超常の力を残した祖先…逸脱した、物語描かれる怪物だったはずだ。

 なんのエピソードもなく死ぬとは思えなかった。

 

 浮遊する体で机を飛び越え、バイトの頬にギリギリで触れず頬のラインを手でなぞる――彼は目を見開き本性である獣の瞳を一瞬覗かせた。


「……それは、――」

 バイトは言葉を一瞬詰まらせた。

 

「…自由な女だったからな、飽きたんだろ生きるのに」


 そういうとバイトは顔逸らした――分かりやすい嘘だ。

 

 嘘だと私が糾弾することは簡単だ。

 しかしそれではせっかくの茶会が台無しだ、従者の秘密を暴く夜…響としては素敵だが俗過ぎる…それは好みじゃない。

 騒ぎ立てるのでは品がない――そもそも、私ではまだ言えないのだろう。


 不甲斐なさにキュッと唇を強く閉じる。

 

 きっと主人として不十分なのだ、ならいつか話してくれる日を待とうそれが私の答えだった。


「そう、なら今宵の茶会は終わりにしましょう」


「いいお茶だったわ」


 私は振り返らず、屋敷へと帰るために地面へと降り立つ。

 あんまり長居しては、朝日を迎えてしまう。

 彼はついて来る素振りはない、きっと茶会の後片付けをやるのだろう。

 いつもなら「手伝えよ!!」と飛んでくる軽口がないことに、少しの寂しさを胸に私は庭を後にした。

 


 *


 

 一人、いや一匹が残されたバラ園はとても静かだ。

 耳を澄ませれば、草木の揺れる音と薔薇の香りだけがここには残っていた。


「はぁあああ、_大人げねぇなぁ」


 そう狼は、どかっと椅子に体重を預け言葉を吐く。

 

 自分の小さな主人に気を使わせてしまった、そのことを自覚していたからだ――長く時を過ごす怪物にしてはあまりにも情けない、そう思い顔を覆う。

 セレナは聡明だ、少しわがままな所はあるが令嬢として品があり立場を弁えている。

 彼女が自分が建ててくれている事は、流石の俺でもわかる――ああいう所は似てねえなぁ…

 

 あいつだったら、きっと酒のネタに笑って聞きそうだ…いやそうだろうか?

 だってあいつは――


 思い出すのは、黒く揺れるウェーブの長い髪、薔薇色の瞳、不敵に笑い悠然と佇む女。

 夜に生き、日の下では滅びるモノ――俺の最初の主人ノクティア。

 影に獣の眷属たちを侍らせた吸血鬼…ただの狼だった俺を古の怪物にまでした女。


「あなた、私のものにならない?」

「私が夜を教えてあげる」


 白い体毛で光に弱い事で群れから追い出された俺は、毛皮を狩人に狙われ死にかけていた。

 そんな時にあいつは現れた正直にいうと――、一目惚れだった。

 種族の違いなどなんの障害でもなく、俺の死の間際で彼女はより香しく咲き誇っていた。


 彼女の影の中にはセレナと違って俺以外の眷属がわんさかいた。

 その中でも彼女は俺を選んでくれた――

 

 パーティーなんかに参加すれば、「彼と踊るの」と言われ手を引かれた。

 人間の作法なんて俺は分からなかった。

 けれどそれを面白そうに彼女は笑い、ダンスを教えてくれた。

 悠久ともいえる夜の中で、こんな日々が永遠(とわ)に続くと思っていたあの時までは――


 彼女は、一人の画家の青年に出会った。

「君を描かせてくれないか、その後はどうなったっていい――君の美しさを残させてくれ」

 

 ノクティアはその言葉にキョトンと理解ができないようだった、しかしその人間の願いを叶えることにした。

 正直俺は不服だった。


「永遠に生きる私を描く必要ってあるのかしら?私に会えばいいじゃない!」


「うーん、君はそうかもね」


「あら人間は違うの?」


 彼女は根っからの人外だ人の心など理解することはない――、しかし気まぐれにも画家にご執心なようだった。


「君は夜にしか居ないだろう?

 僕は君の美しさを、

 感動を、

 昼に生きる人々にも知って欲しいんだ」

 

「それに…僕たちはいずれ死んでしまうからね」

「未来に伝えたいんだ僕の気持ちを――」

 

 悲嘆でも何でもなく未来に思いを馳せる、なんの変哲もない貴族の青年だった。

 しかし彼女はキラキラと目を輝かせ、その筆運びを見守る様になった――


 それからもノクティアは。彼の元に通い対話した。

 綻ぶような笑顔を浮かべ、愛らしい一人女性になっていた。

 絵が完成する頃に彼は、死を覚悟した――が彼女は手を出すことは無かった。

 

 人間に、夜の女王は恋をした。


 恋の結末なんて言う必要もないが、二人は結ばれた。

 子供も生まれ絵物語のような幸せが描かれていた、そこに俺はいない――訳でもなかった。

 

 子供を当然のように二人は俺に抱かせた、俺はまぁ家族だった――彼の事も恋敵ともなんとも、その頃には思えなくなっていた。

 こんな幸せの形も少しいいなと、そう思っていたんだ。


 俺が思った幸せは永遠ではなく――それはノクティアも同じだった。


「いやぁあああ」


「おいてかないで、あなた!!」


 年輪が刻むように刻まれシワシワになった肌、細く痩せ細った体…白く染まった髪。

 老衰だった――

 

 彼女の体を息子が支えた、顔を上げた彼女は何時までも変わらない美貌を宿していた。

 俺が出会った頃と何も変わらない――

 葬儀はノクティアの為に夜に開かれた、彼女は棺に口づけをし最後まで愛を囁いた。

 墓標に自分の愛した赤い花を贈り涙を流した。


「しばらく一人にしてほしいの」


 そう息子と二人で屋敷へと帰った、父親の死に参ったのか酒を飲みまくり泥酔した息子。

 やれやれと自室へと持っていく――


「まだ帰ってこないのか」


 少し胸がざわつく、まだ夜は明けない。

 まさか――

 そう思うと俺は走り出した、人の姿を保てる訳もなく獣の姿で彼女を探した。

 

 はやく、

 早く、

 速く、

 彼女を見つけないといけない!!


 崖の先で彼女の背中を見つけた、そこは見晴らしがよく山々がよく見える場所だ。

 彼女の夫が季節の絵画を描く為のお気に入りの場所でもあった。

 

 朝日が昇れば影一つなくなる様な場所だ――


「はぁっはぁ、――ノクティア!!」


 俺は彼女が見える、木陰で陰る場所から強く叫ぶ。


「あらバイト…おバカさんなんだから、気づかなきゃ良かったのに」


「でもまぁ気づくわよね貴方だもの」


 彼女は寂しげな顔で俺を見つめた。

 止めなくちゃ、行かないで、俺は――


「一緒に帰ろう、

 また明日から昔のようにダンスをしよう、

 好きなフレバーの紅茶を入れて、

 それから――!!」


 言えることだけの事を言わないと!!

 彼女を引き留めないと――

 違うかもしれない、けれどそうとしか思えない。

 儚げに笑う彼女が今にも消えそうで恐ろしい。

 

 嫌だ、嫌だ、嫌だ!!

 一緒にいられるだけで良いんだ、一番じゃなくていい、だから――


「バイト、ごめんなさい…」

 震える声で彼女は俺から目をそらす。


「私の最も勇猛で有能で優秀な眷属、あなたの気持ちには応えられないわ」


「悠久の中で惰性でない生き方を、死の切なさを知ったの――“終わり”をようやく見つけたの」


 その言葉には色んな意味が込められていた、あぁなんて酷い女だ――俺の気持ちなんてとっくに気がついていたんだ。


「ならせめて、共に行かせてくれ!!ほかの眷属は連れて行くのになんでだっ――ノクティア」


「俺はお前に名を呼ぶ事を許された眷属だ!!最後まで側にいるのが道理だろ!?」


「ダメよ」


 ノクティアはきっぱりと俺に言い放った。

 今か今かと朝は迫り来る。


「バイト貴方に最後の命令よ、朝に溶ける私のかわりに子孫を守り仕えて頂戴」


「お前を誰よりも信頼しているわ」


 朝日が差した、光が眼を貫く。

 彼女の体は崩れていき、影は形を失っていく風に乗り彼女だったものは散っていく。

 本能からか恐ろしくて、動けもしない。

 俺の意志とは反して、あっという間に俺の主と同胞は灰となり消え失せた――


 彼女のいない世界で、自堕落に生き続ける日々が続いた。

 俺が抱いた二人の子も、混血だからかそれなりに長く一緒にいたが朽ちる定めは変わらない。

 人と交わる事にノクティアの子孫は、俺をはやく置いていく――

 次第に薄れていく面影、ノクティアの顔でも画家の旦那の顔ですらない主に仕えた。

 唯一ノクティアらしさを感じたのは、皆一様に薔薇を愛した事だ――

 絵画のなかでお前だけが何時までも朽ちず飾られていた。

 

 何時まで続く?

 

 あと何回俺は置いていかれるんだ――死ぬ度にノクティアの顔が浮かんだ。

 もう会えない主人に何度も焦がれた。


「バイト見てくれ私たちの子だ」


 もう何代目が数えるのもやめた頃、無気力に赤ん坊をみた。

 黒い髪に、開かれた眼は薔薇色だった――君の面影がそこにあった。

 今まで褪せていた世界が色づいた気がした、その子は“セレナ”と名付けられた。


 年々似ていく容姿、味覚の好み、好きな薔薇の色…彼女をなぞる様に育っていく。

 違うとは分かっていた、けれどまた彼女と居られるようで俺は嬉しかった……そして同時に恐ろしい。

 年を重ねる事にノクティアに似ていく、嬉しいようで似ないでほしいそんな想いが渦巻いていた。

 

 セレナお前も、俺を置いていくのだろうか――

 

「代わりにするのは、よく無い…分かってんだけどな」


 思い出にふけったあと俺は現実に帰る。

 片付けられていない食器達をトレーに入れて運ぶ、キッチンで簡単に洗うとホールへと向かう。

 そこにはセレナが立っていた。


「お前寝たんじゃなかったのか?」


「今日話したから気になって見てたのよ」


 彼女の視線の先には、大きく飾られたノクティアの肖像画があった。

 古くなり褪せてしまった箇所もあるが、修繕を惜しまなかったからか、絵画は未だにその美しさを保っていた。


「で、感想は?」


「うーん似てないと思ったわね」


「そりゃなんでだ」


 肖像画を見ればにてない箇所なんて幼いことぐらいだ、それ以外は瓜二つと言っても間違いない。

 しかしセレナにはどうやら異なるらしい。


「だって私、バイトを頼りになんて思ったことないもの」


「おい」

 そう突っ込むとクスクスとセレナは、悪戯に笑う。


「口が悪くて、態度の悪いやつなんだもの…でも、たまには頼っても良いかしらね」


「従者を頼るより先に、主人がしっかりしていなくちゃいけないでしょ?最初から頼ってちゃいけないわ」


 そうだ――これがセレナだ。

 よく似ているが彼女は、自分で選び取る少女だ。

 その姿は品を帯びていて、彼女をより彩っている。


「山に昇る時もあなたの背に乗せて貰うより――、一緒に昇りたいじゃない」


 共に歩みたい、そう言ってもらえたような気がした。

 ずっと求めていた、心の何かが埋まった――そんな気がした。

 頬に冷たい感触がつたう。

 セレナはぎょっとし思わず浮いてこちらに近寄ってくる。


「どうしたの?」


「どうしたってなんだよ」


 セレナの慌てる様子に、俺は何が何だか分からなかった。

 

「あなた泣いてるじゃない!」


 そうして顔を触って、俺はようやく泣いている事に気がついた。

 慌てふためくセレナはようやく自分のハンカチを見つけ、俺の涙をぬぐった。


「えっとごめんなさい、私が昔の事なんて聞くから…」


 セレナは罪悪感から謝った、俺の様子に明らかにしょげている。


「いや違うんだ……」


「俺は、君が主でよかった」


 そう彼女を抱きしめる。

 いつもなら軽率に絡むとレディに何するの!とキレる彼女がそうはせず俺に寄り添った。

 受け入れられた抱擁に心が満たされる――


「そう……なら良かったわ、これからもお願いね」


 なぁノクティア、お前もこうだったのか?

 悠久のなかで終わりを探す日々、なら俺はようやく見つけたのかもしれない。

 ノクティア…お前と一緒に生きたかった、けれどそれは叶わなかった。


 セレナ、お前の終わりが来るまでどうか――共に生きられますように。

 願わくば、君が俺の“終わり”であってほしい。


EndingIllust

挿絵(By みてみん)

最後まで読んでくれてありがとうございます!!

面白かったら高評価良ければお願い致します。

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