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異世界転生夢書  作者: 鶏冠こけ
1.異世界転生編

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5/6

第5書 違う

今のところ苗字ほとんどロードベントだな…

 バンッ!

 扉が思いっきり開いた。

「遊びに来たわよ!モーセ!」

 そこにはモアが堂々と立っていた。

「あ、モア!遊びに…

「モ"ー"セ"!貴様今、王女様を呼び捨てにしたか?」

 モアの後ろにいたジーンが大きな声で怒鳴った。

 ゲッ、いたのかよ。

「ジーン!いいの!私が呼び捨てにしてって言ったのだから。」

 モアは手を腰に当て怒った。

「そ…そうですか…」

「さぁ、モーセ。早く行くわよ!」

「何処に行くの?」

「買い物よ!前、一緒に商店街に行くって約束したじゃない!」

「それなら丁度いい。フワイエイドに必要な物を調達したかったところだ。私もついて行こう。」

 ティータイム楽しんでいたシュエイドさんが、紅茶に入ったコップを机に起き、立ち上がった。シュエイドさんが来るのは嬉しいのだけど…

 ジーンの方をゆっくり見ると、ジーンの目がキラキラ輝いている。

 やっぱり。

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 商店街は多くの店で賑わっていた。見たことのない生物を売っているペットショップ、高そうなローブ売っている服屋、自ら光っている石を売っている宝石屋のようなところ。どれもこれも現実離れしていて凄く美しく映っている。

「モーセ!あれ可愛くない!」

 モアはペットショップにいる触覚の生えたウサギのような何かを指差して行った。

「王女様も、フワイエイド魔法学校に必要な物品を揃えるのですよ。」

「え」

 ジーンは笑顔だったがとても低い声だった。こうやって制御してるんだな。

「モア様もフワイエイド魔法学校に行くのか?」

 シュエイドさんはジーンに聴いた。

「ええ。まぁ、エルク王の独断ですがね。」

 エルク王。それがこのエースト王国の王の名前か…。初めて聞いたな。独断で娘の学校を決めるとか…、とんでもない奴だな…。

「コネ入学ですか?姉さんならできるでしょうし。魔法が使えるからと言って、入学できるかは分かりませんよ?」

「そんなことしなくても受かるよ。モーセならね。」

 コネ入学…。シュエイドさんってやっぱ凄い人なんだな…。

----------------------------------------------------------------

 一通り買い物は終わる

「いいのか?全部持ってもらって。」

 ジーンが僕の分まで持っている。いつ落ちても不思議じゃないな。

「は…はい!姉さんさんのためですからっ!」

 ジーンは苦しそうに言った。

「というか、私、テレフォーン使えるしもう意味ないんじゃない?」

「はっ…」

 バカだコイツ。

----------------------------------------------------------------

 テレフォーンされるようシュエイドさんの太ももを掴む。

「じゃあまた。」

 シュエイドさんは2人に手を振る。

「待ってくれ。少し、モーセと話したいことがある。」

 ジーンはそう言って、こちらに向かってきた。

「そうか。じゃあ、モア様は私が送るよ。」

「ありがとうございます。姉さん。」

 モアはシュエイドと手を繋

「またね!モーセ!」

 モアは一生懸命飛び跳ねながら大きく手を振っている。僕は笑顔で手を振り替えした。

 モアとシュエイドはテレフォーンで帰っていった。

「で…、話したいことって何ですか?」

 最悪だ…。こいつに何させるかわからん…。嫉妬で殺してきたりしないよな…。

「君は本当にフワイエイド魔法学校に行くつもりなのか?」

「え…?はい。」

「…。やめておけ…とは言わないが、後悔をしても知らない、とも言っておく。君は姉さんの事を信用しすぎだ。」

 いつものジーンと違ってとても声が優しい。

「え…?」

「フワイエイド魔法学校に入学することはとても難しい…。君のような天才が何人も来る場所だから、生半可な気持ちで行ったら100%入学できない。まぁ、君なら大丈夫だろうが。問題なのはその後だ。」

「その後?」

「ああ。私はフワイエイド魔法学校出身だ。実際に体験した私から言わせてもらおう。ハッキリ言って地獄だ。」

 急に顔が深刻になった。

「姉さんのような努力をしなくても才能だけで生きている人、私も初めは自分の事をそうだと思っていた。初めはお前のように天才だとよく言われたものだ。だが追いつけなかった。姉さんのような天才には。君には私のように惨めな気持ちにはなって欲しくない。姉さんのような天才とは違うのだと言うことを頭の中に一度入れておいてからもう一度、考えてくれ。それだけだ。」

「…」

 ジーンがこんなに僕の事を考えているとは思っていなかった。ビックリした。

「さぁ帰ろう。少し君には難しかったかも知れない。忘れてくれ。」

 ジーンは恥ずかしそうに笑った。

「あの!シュエイドさんっどんなところが凄いんですか!」

「姉さんか…。」

 ジーンは何かを喋ろうとしたが、音が出る前に口を閉じた。

「この世界には、知らなくても良いことがたくさんある。それより、もっと必要なことを知るべきだ。」

「そんな!聞かせてくださいよ!僕は他の同じぐらいの子よりは必要なことを覚えています!」

「いつか知ることになる。今は知る必要がない事だ。」

 即答だった。

「…」

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 家の扉を開ける。

「おかえり。」

「ただいま。」

 聞くなら今かな。シュエイドさんは今まで何をしてきて、どんな人なのか。

『今は知る必要がない事だ。』

 さっきのジーンの言葉を思い出した。もしこれを聞いてシュエイドさんを嫌いになったりしたら…

「どうしたんだ。ジーンに酷いことでも言われたのか。」

「いえっ!ちょっと考え事を。」

「そうか。良かった。」

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