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異世界転生夢書  作者: 鶏冠こけ
1.異世界転生編

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4/6

第4書 初めての友達は王女様

one,two,three!

rider kick!

パクッ。

「行儀悪いぞ。ジーン。パンちぎって食べるもんだ。」

「だって…姉さんが…」

 なんで…なんで…。なんで次の日に朝までコイツは居るんだよ!!せっかくの朝食台無しじゃないか。

「こんな奴を養子に引き取るからっ!それなら私を養子にしてください!!」

 何言ってるなんだコイツは。

「別にいいじゃないか。お前のことも大事に思っているぞ。」

「まぁ、それなら。」

 チョロ。

「そういえばジーンさん。僕にやらせたいことがあるって言ってませんでした?」

「ああ。そういえばそうだったな。お前、何歳だ。」

「8歳ですけど…」

「王女様の一個下、やはり適任だ。お前には王宮について来て貰おうか。」

「何をするんです?」

「モア様の遊び相手だ。」

「モア様って…王女様?なんで僕なんかが王女様の遊び相手をしないといけないんですか?」

 遊び相手なんて誰でもできるだろう。なのに何故僕なんかが。

「モア様は同じぐらいの年の遊び相手がいなくて困っているんだ。」

 王女様あるあるだろうか。自己中すぎて、他の人とまともに遊べないとかの。

「分かりました。今からですか?」

「ああ。そうしよう。」

「私も付いていくよ。そこまで遠い距離のテレフォーンは私しか使えないだろうからな。」

 床に大きな魔法陣が現れる。

「テレフォーン!」

 王宮の前に着く。

「魔法で屋内の侵入は防がれているのか。すごいな。」

「それでは、付いてきてください。」

----------------------------------------------------------------

 大きな扉の前に着いた。コンコンコンっとジーンがノックする。

「ジーンです。」

「入れ」

 扉を開けると、とても広い部屋が広がっていた。小さめの体育館…程度だろうか。天井はあまりの高さに自分が小さくなったようだ。奥の玉座には、前出会った身長の低い金髪の少女が、横向きに行儀悪く座っていた。魔法で出した火を色々な形に変えて遊んでいた。

 カーペットを通り、玉座のすぐ前で止まった。

「モア様。遊び相手に最適な者を連れてきました。」

「ほう…面白そうだな!」

 モアは立ち上がりこちらに走ってくる。モアはモーセの目の前に立った。

「なぁ、なぁ、ジーン。こいつか?」

「はい。」

「へー!でも本当に大丈夫?今までみーんな遊び相手にならなかったよ?」

「それは相手が子供だからですよ。普通の子供が魔法使えるわけありません。」

「だから私は外に出て遊び相手を探そうとしてたのに。それをジーンが止めるから退屈で仕方がなかったんだよ?」

「それはお父様からモア様の一人での外出は禁止されているからです。」

「もー!あのクソオヤジ!」

 魔法?どんな遊びをしてるんだ?王女様は…

 モアはモーセの方を向き、モーセの手を掴む。

「ねぇ!早く遊びましょ!」

「え?は…はい!」

「じゃ、ジーンはどっか行ってて!」

「承知しました。さあ、姉さん。行きましょう。」

「ああ。モーセ。夕飯までには帰ってこいよ。」

 シュエイドさんは笑顔で見送ってくれた。まあ、ジーンはこっちも見向きもしなかったんだけど…。僕はともかく、王女様にはなんか言ってやれ…って、

「うわぁー!」

 モーセはモアに腕を掴まれて、扉の方向へ投げられる。モーセは転びそうになったが、なんとかバランスを保ち耐える。

「うわぁ、…と。いきなり何するんですか!」

「何って、今から遊ぶのでしょ?やっぱり遊びといったら魔法使いごっこじゃない!」

「ま…魔法使いごっこ?」

 魔法使いごっこ?この世界のおままごと的な?

「いくわよっ!」

 モアは手を前に向ける。掌からは赤い魔法陣が3個出てくる。まさか魔法使いごっこって…

「ファイヤムール!」

 火球がモーセに向かって飛んでくる。マジかよ!そりゃ遊び相手が誰もいないわけだ!

 モーセは急いで魔法を使う。

「アクリマル!」

 火球より少し大きい水球を出し、それにぶつけて消火する。

「ま…魔法陣1個でそのサイズ…。魔力は多いみたいだけど、その程度じゃ私に及ばないわ!」

 生意気な王女様だな…。少し、格上というものを見せて上げようか。

「大海住処とす 原初の大蛇」

「えっ…」

 モアは大きく目と口を空けている。驚くのも無理はない。これは水属性の魔法陣5個使用する魔法。水属性の最高到達点。

「己の尾を噛み 連結し 永遠 永久 無限の象徴となれ 万象呑み 無と帰せ」

 空中に魔法陣が5つ現れる。

「ウォームハザーアクア」

 それぞれの魔法陣から出てきた水流が合わさり、大蛇となる。大蛇は大きく口を開け、モアに向かって行く。これが水属性の

「ウィーリス!」

 魔法を唱えると大蛇は崩れる。床が水でびちょびちょになる。

「ふぇ?」

「やっぱりね。ギリギリだったわ。アクリマルを5つ合わせて、ウォームハザーアクアを再現するなんて。すごいわね。あなた。」

「それより…何その魔法。」

 結構悔しかった。魔法陣が出ていないということは平素魔法。その程度に止められるなんて。

「ウィーリスは平素魔法魔法の1つ。魔法陣1つで発動する魔法を全て強制解除するわ。」

 へー、そんな魔法が。

「そんなことより、あんなにおっきなアクリマル初めて見たわ!それも形も変えて!知ってた?形を変えるのって、魔力の操作がとっても上手くないとできないのよ!」

 モアはコチラに走ってきては、顔を近づけてくる。

「そうなんだ。でも、魔法陣を1つ使う魔法しか変えれないんだ。」

「当たり前よ。それ以外は形を大きく変えることはできないもの。」

 モアはハイテンションだ。

「あなた名前は?」

「モーセ・ロードベント…」

「私、モア・エースト。ねぇ、友達にならない?」

「いいけど…」

「やった。それなら、他の人みたいに、王女様とかモア様とか呼ばないでね?友達ってそういうものでしょ?」

 モアは腰に手をあて堂々という。

「分かった。モア。」

 友達…、記憶がある中では初めてだ。

「なにニコニコしてるのよ。」

「いや別に。何でもないよ」

「変なの。」

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