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第2話
「おや?気が付いたようだな。」
「本来ならば、勇者の適性を持つ人をここに呼ぶつもりであったが、お主が来てしまったようだな。誠に申し訳ない。」
そう謝った男は、まるで森で捨てられていた絵本でみた物語から抜け出したような立派な衣装を身にまとっていた。
金色の髪、青い瞳。威厳と同時に、どこか申し訳なさそうな優しい気配をまとっている。
(……この顔、どこかで……?)
僕――ポナは、ふらつく意識を整えながら周囲を見回した。
そこは広い石造りの部屋だった。
四方に巨大なステンドグラス、床には魔法陣。
そして目の前の男は、金髪・青目で威厳がある。
どう見ても、この国の「えらい人」だった。
(え、えっと……ここはどこ……?
(ぼく、子どもを助けようとしたはずで……)
「お主は表情が豊かだな。言葉が通じなくてもよく分かる。」
「ここは”ジョプロイ” ワックエリダムにある小さな国だ」




