ロボット掃除機を買った

「ルンバではない、ユーフィだ」

　わはははは。私はユーフィ。

　型番は　Eufy RoboVac G30

　黒光りするロボット掃除機さ。

　ルンバ？　ルンバではない。ユーフィだ。

　おのれ貴様らルンバルンバ連呼しおって。

　ルンバ以外のロボット掃除機なんて山ほどあるのだぞ。

　まあいい。これからNewホームを掃除する、

　イクゾー！

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　ヴィーン

　ヴィーン

　ドゴォ

「痛っ」

　なんだ、これは、青いぶよぶよ、これは、バランスボール！

「ふざけるなー」

　なんでバランスボールがあるんだよ。

　あ、でも押したら動くぞ。バランスボールなんかに負けないんだから

　オラオラオラオラ

　ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

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　ヴィーン

　ヴィーン

　ドゴォ

「痛っ」

　今度はなんだ？

　人間の足！

　あ、やめて蹴らないで。

　ぴえん

　げしげし　げしげし

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　ヴィーン

　ヴィーン

　ドゴォ

「痛っ」

　今度はなに？

　茶色の棒が４本、これは、これは椅子だ！

「えーっと、ここをこうして、あれ？」

　なんか、あれ、動けない？　どうなってるの？

　ヴィーン

　ヴィーン

　ヴィーン

「あれー？」

　眼の前に、椅子の脚

　右を見て、椅子の脚

　左を見て、椅子の脚

　後を見て、椅子の脚

「ぎゃー！」

　ハマりー

　ちょ、出られない、出られないんですけどー。

　あの、椅子の脚の隙間から出ようとするんですけど、

　なんかボディが引っかかって、抜けない。

　あ、えっと、やばい、誰か、助けてー。

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　と、ここまでやって、作者の私が素手で救出しましたとさ。

　よかったね！