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オイシイご飯

次の日、憂鬱な気分で起き上がった俺は特にすることもないので、仕方なくギルドに向かうことにした。

ゴブリンの討伐が上手くいった熱が収まっていないらしく、ギルド内はまだお祭り気分が漂っていて何とも複雑な気分になってしまった。

「よう!よく寝られたか!」

「おはよう!今日一緒に仕事しないか!」

討伐隊で一緒だった冒険者が何人か話しかけてくれたが、どうも気分が乗らず、まともに会話さえかわせなかった。周りからは”新入りでありながら討伐に加わった見込みのあるヤツ”という印象を持たれているらしく、どうも言葉にならない期待が寄せられている空気が耐えられなかった。


「元気か?よかったら昼飯食いに行かねえか?おごってやるから。」

仕事を受けるでもなくギルド内をふらふらしていたら、ロイさんから話しかけてもらえた。

正直誰かと話したい気分だった俺は二つ返事でついていくことにした。

「なんでロイさんはそんなに俺に気をかけてくれるんですか…?」

店へ歩いている途中、思い切ってロイさんに聞いてみる。

「冒険者を職業にしている人は結構多いんだ。でも、ギルド内にはそんなに人がいないじゃろ?」

実際、ギルドは結構広い割には職員をあわせても常に20人ほどしかいない。

そんなもんだと思っていたが、人気職にしては少ないか?

「実は、職業を冒険者としている奴の4割ほどは冒険者としての仕事をせずに店でバイトしたり、家業を手伝って過ごしているんじゃ。そんでもって、残りの6割の中でも直接魔獣を殺す仕事を受ける奴は少ない。だからこそ、あんな仕事を最初に受けてくれて、そのうえでまだギルドに来てやる気を見せてくれたジュン君にはやめてほしくないんじゃ。」

正直冒険者以外の生きる道を探そうと思っていた手前、かなり申し訳ない。

「でも、討伐隊にはそれなりの人数がいましたよね?そんなに人手不足なんですか?」


















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