1.プロローグ〜突然の連絡〜
『海斗、聞こえる?今、貴方の精神に語りかけているから、聞こえるというのが正しいのかはわからないけど。とにかく、声が聞こえていたら心で念じて。そうすることで会話ができるようになるから。』
そんなアルンの声が頭の中で響いているように思えるので、俺はその声に応えこう念じる。
『アルンなのか?これで聞こえるか?』
すると、数秒ののちにアルンからの返答があった。
なんだかすごく楽しそうな声色で、
『ええ、聞こえてるわ。それにしても慣れるのが早いわね。なかなか高い技術がいるのよ。これをするには。』と言った。
それに対して、
『ありがとう。待っておくようにと言われてから初めての連絡ということは、準備が整ったってことでいいのか?』
と俺は早く本題に入るように促す。
何せ一週間も待たされたのだ。すぐに本題に入ってほしいと思うのも当然のことではないだろうか。
まあ、そのための大量のライトノベルだったのかもしれないが。
段ボール三箱分だったので、暇にならなかったしな。
最初多すぎると思ったが、このくらい待たされるのならちょうどいいレベルの量だと思う。
『私、貴方はもう少し人の話を聞いてから話した方がいいと思うわ。』
そんなことを平然と宣うアルンに俺は、
『そんなことを言うけど、しっかり最初の方の話は聞いてたじゃないか。』
そう返すと、アルンは少し怒ったように、
『女の人は長話をしたい時もあるのよ!
そんなに私の話が聞きたくないなら聞かなくてもいいわ。でも、私は貴方にとって有意義な情報しか話していないから。そこをよく考えることね。貴方も本題に入りたいみたいだし、今日、貴方に連絡したのは、いよいよ違う世界のチームの準備と、もう人が住み、ある程度の文明になっている世界、貴方たちのバトルの舞台となる世界に貴方たちを送り込む準備が整ったからよ。詳しくはみんなを集めてから伝えるから、教室に来るように連絡してくれる?』
と言い残し、問い返しても、反応が返ってくることはなかった。
まあいいか、そう思ったので、俺はみんなを呼びにいくことにした。
次回本日17時に更新します




