プロローグ2
3話目です!
だんだんと俺の真っ白に染まった視界も元の色を取り戻していく。
明るくなった視界に入ったのは……
まだ幼い(?)少女だった。
その時、俺って疲れてるのかな。きっとなにかの見間違いだろう。こういう時は目をこすればいいんだったっけ?
そう思い、目をこすってみる。
だが、再び目を開けて、周りを見渡すと、目の前には先程と変わらない景色、えらく殺風景な景色が広がっていた。
そして、そこに佇んでいる少女の姿も。
その少女は身長は140センチぐらいだろうか、そして、金髪のショートヘアー、レースがかたどられたドレスを着ていて、まるで物語の中のお姫様のようであった……
が、彼女について、もっとも特筆すべき点は、
羽(?)のようなものが背中から生えている点であろう。
その美しい容姿と相まって、彼女は天使のように俺には感じられた。
彼女は開口一番にこう言った。
「貴方っ! 私のことを2回も無視しましたねっ!」
「はあ?」
俺は何がなんだかわからなかったので、そう返すのがやっとだった。
そもそも俺には、声が聞こえた時、誰がどこで喋っていたのかすら認識できていなかった。
「ここに来る前に聞こえた声はお前の声なのか?」
「そうよっ!まったく!」
「それは悪かった。空耳だろうと思っていたし、急ぐ理由もあったんだ、ごめんな」
「そうよっ!最初からそう素直に謝ればいいんだから」
彼女はの怒りも少し落ち着いたようなので、(といっても何で怒られているのか俺には全くわからないのだが。)俺はさっきから、気になっていたことを尋ねることにした。
「ここは一体どこで、お前はどういう存在なんだ?」
そう問いかけると少女はニヤッと笑みを浮かべるのだった。
やっと本題に入れるといった顔で。
少しずつですが楽しんでください!