14.ポーカー3
〜遥香のいるグループ〜
「ポーカーってどんなゲームなんだろう?
教えて、愛蘭ちゃん?」
「はーい。わかったよー。はるちゃん?」
緋川愛蘭
のんびりしてそうな子である。
趣味は公園で本を読むことらしい。
能力、「■■■」は、ことルールがあるものに関しては最も汎用性が高い。
「ポーカーはねー、五枚のカードを使って、カードを揃えるゲームなんだよー」
「例えば?」
「フルハウスっていうのなら、同じ数字のカード二枚と同じ数字のカード三枚だねー。これは結構強いんだよー」
「そうなんだ。ありがとう!愛蘭ちゃん!」
「いえいえ〜。詳しいことはルールを見た方がいいと思うよー?」
「じゃあ、そうするね!」
そう言って遥香達はルールを読んでいる。
〜Side 緋川愛蘭〜
私はそんな遥香達を見ながら、準備をしていた。
能力「■■■」を使用する準備を。
そうして、遥香達が読み終わった瞬間、「■■■」を行使した。
私が能力を使ったことに気づいた様子の人はいない。
〜遥香がいるグループ〜
そうして遥香がカードを配り始める。
「みんなちゃんと五枚ある?」
「「「あるよー!」」」
「じゃあ始めよっか!」
そうしてカードを全員交換していく。
〜Side 緋川愛蘭〜
私はもう一回能力を使う準備をしていた。
二つ目の権能である、「■■■■」を。
別にバレるわけでもないので、気にする必要はないんだけれど、私は一応カードを交換しておくことにした。
はるちゃんが勘がいいのはわかってるからね。
〜遥香のいるグループ〜
「みんな交換した?」
「「「うん。したよ!」」」
「じゃあ、」
「「「「せーのっ!」」」」
遥香はフラッシュ、愛蘭はストレートフラッシュである。
残りの二人もフリーカード、ストレートと愛蘭には負けていた。
「愛蘭ちゃん、おめでとう!」
「ありがとう。はるちゃん!」
そうしてこのグループの勝者は愛蘭になったのだった。
〜恵子と彩音がいるグループ〜
「所詮は遊戯なんだから、うちのグループは楽しくやりましょ?他のグループではイカサマが横行していたようだけど。」
そう彩音はいい、グループ全員がそれに同調した。
そうしてポーカーが始まる。
彩音がカードを配っていく。
このグループには、恵子、彩音、蒼司、文也の四人がいる。
山内蒼司
海斗グループの中では一番明るく、イケメン。
何度か賞を受賞したこともあるらしい。
能力は「■■■」、この遊戯内では意味のないものである。
明石文也
機械が大好き。ロボットコンテストで優勝したことがあるらしい。そのせいか、能力は「■■■」これもこの遊戯内では意味のないものである。
そういうわけで、誰も能力で影響を及ぼせないので、みんなそれに同意したのだった。
みんなに配られたカードは、
恵子:クローバーの5、8 、ハートの5、6 、スペードのA
彩音:クローバーのK、ハートの8、ダイヤの4、スペードの6、8
蒼司:クローバーの6、7、9、10、ダイヤの8
文也:ハートの7、Q、ダイヤの10、J、スペードのJ
恵子は5を残して、全部交換した。
引いたのは・・・8、6、■
彩音はスペードを残して全て捨てた。
引いたのは・・・スペードの7、9、■■■■の■
蒼司はダイヤの8を捨てた。
引いたのは・・・■■■■の■
文也はJを残して全て捨てた。
引いたのは・・・J、8、■
「じゃあ、みんな開けよう?」
「「「「せーのっ!」」」」
次回は金曜日です。




